火山

西之島「成長止まらず」流れ続ける溶岩流 海保が確認(動画)

 活発な火山活動が続いている小笠原諸島の西之島について、海上保安庁が上空から観測を行った今月17日、火砕丘の中央火口では現在も連続噴火が続いていることを確認した。

 

 西之島では昨年12月初めに再開した噴火活動が2カ月以上にわたって続いている。今月17日に航空機で観測した海保によると、噴火を繰り返した結果、噴出物が堆積してできた火砕丘の中央火口からは、噴火が連続しており、薄い灰色の噴煙が最大600メートル上空に到達。噴石も飛散しているが、島の外まで飛び出すことはなく、火砕丘のふもとで収まっているという。

 溶岩流の流出は現在も続いており、島の北岸と東岸では海面に流れ込んだ二筋の溶岩流の先端から白い水蒸気が立ち上っており、面積の拡大が続いている。

 

 前回、観測を行った2月4日には、島の南方9キロ付近の海上で、地下の火山活動の影響と見られる変色した海水が見られたが、今回は悪天候のため、確認されていないという。

 

 海保は引き続き、島の半径2.6キロ(1.4海里)以内を警戒範囲として、付近を航行する船に注意を呼びかけている。(動画は今月4日撮影/海上保安庁提供)

 

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