こちらを御覧ください。 自然栽培におけるきのこの仕込み時期は、害菌の混入を防止する目的で、空気中の浮遊菌数の少ない2~4月に行う。特に、降雪量の少ない年は、殺菌終了後の放冷工程において害菌類が混入しないよう慎重に作業を行う必要がある。 1、培地調製 ・培地基材としては、1年間程度野積みしたスギオガコを使用し、栄養源として、フレッシュフスマ:ネオビタスN=12:3(重量比)の割合で混合し、培地総重量に対して15%となるように添加する。 ・含水率は、65~68%に調整する。 2、充填 ・培地の充填量は、耐熱性のフィルター付きガゼット袋(450×200×320mm)に2~3kg/ブロックとなるように充填する。 ・培地をボックス型(200×120×150mm)に押圧し、培地中央部に太さ20~30mmの穴を4~6箇所開ける。 3、殺菌 ・常圧殺菌は、培地内温度が98℃以上になってから、4時間継続する。 ・高圧殺菌は、培地内温度が120℃に達してから、60分間(有効殺菌時間)保持する。 釜温度を目安とする場合には、120分間(2.5kg菌床)の保持を実施する。 4、放冷 ・必ずクリーンな環境下で、培地温度が20℃以下となるまで冷却する。(常圧殺菌の場合は、培地の急冷に留意) ・培地が2kg以上と大きいことから、冷却は十分時間をかけて行う。 ・戻り空気による吸い込み汚染に注意する。 5、接種 ・種菌の接種量は、害菌混入を防止し、活着を早める目的で、1ブロック当たり40cc程度を目安とし、850cc種菌ビン1本当たりで、約20ブロックに接種する。 ・接種終了後は、袋口をシーラー等で素早く完全に密封する。 ・接種作業は無菌操作に徹して、スピーディーに行う。
※ 以上の管理については、ブロック菌床を購入して栽培する場合には不要である。
8、生育管理 ・地伏せ後の散水は、覆土表面の乾燥具合を見ながら適宜散水を実施する。(覆土面が常時湿った状態は避ける) 8月末になったら、原基の形成を促進する目的で、夕方に散水を行う。 ・原基が形成される頃になったら、雨除けを施し、原基に直接雨が当たらないように管理する。(原基への直接散水も控える) ・芽切りの時期は、菌床を埋め込んでから、2週間程度で原基が形成されるようになる。
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■ご注意! きのこ種菌の拡大培養は種苗法により禁じられております。
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