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2017.09.20 | 暮らしまわり
できるだけごみを出さず、限りある資源を大切に使うために。10月は3R推進月間です。ちょっとの工夫でできるエコを国推薦3R推進マイスターでもある和田由貴さんと一緒に紹介します。
※ 「3R(スリーアール)」とは、Reduce(資源の消費を減らす)、Reuse(再使用)、Recycle(再資源化)のこと。限りある資源を大切にし、環境への負荷を減らす、3つの基本エコアクションの頭文字です。
ごみの重さや体積を減らすと、収集車の台数や焼却するエネルギー、埋める場所など、多くの節約になります。できることから始めてみましょう。
日本国内でのレジ袋の使用量は年間300億枚以上、一人当たりにすると年間300枚以上に。レジ袋1枚を生産するのに必要なエネルギーを原油に換算すると約20mlで、60W形相当の明るさのLED電球(9Wの場合)を6時間つけられるほどの量になるそうです。マイバッグの持参を習慣化して、レジ袋はなるべく断るようにしましょう。
ごみを減らすには、ごみを出さないようにするのが基本。無駄な包装は断る。容器は、使用回数が同じならコンパクトなものを選ぶ。つめかえ用があれば、2回目からはつめかえ用を使うなど、買い物のときに、ちょっと意識してみましょう。
つめかえ用を利用すると、ごみが減らせ、本体も再利用できて、ReduceとReuseが一度に可能に。
つめかえ用“ラクラクecoパック”は、使いやすさと環境への配慮を両立しました。例えばエッセンシャルでは、従来品に比べCO2の排出量を約3%削減しています。しかも片手で持ちやすいコンパクト設計。注ぎ口がボトルにしっかりはまって安定するので、こぼさず、すばやく、残さずつめかえることができます。
*メリット、エッセンシャル、ビオレuなど
逆さでスポッと、しっかりはまって安定するからこぼさない。
手でスーッと軽く押し出すだけで、液がグングン入っていく。
クルクルとたためば、最後はムダなく残さず、ペタンコに。
くわしくはこちら
生ごみは家庭で一番重く、水分の多いごみ。だから、水気をよく切って、できるだけ軽くしてから捨てましょう。
卵の容器など、かさばるプラスチック容器は、つぶしたりハサミを入れて重ねて小さくする、お菓子の袋はくるくる巻いてセロハンテープで止めるなど、ごみの体積を減らしましょう。
食品を買う際、すぐに食べるときは、賞味期限内なら古い食品を選べば、お店で廃棄される食品が減り、社会全体のごみの減量につながります。また、家庭内ではもちろん、外食時にも量を少なくしてもらうなど、食べきれる量を注文するように心がけると、食品の無駄をなくして、ごみを減らせます。
ペットボトルは使用後にリサイクルできますが、その前に、もうひと工夫。米や豆などの保存容器として使えば、虫も付かないし、そのまま冷蔵保存できるので重宝します。パスタの保存容器として使えば、ボトルの口からちょうどひとり分が出てくるので、計量の手間も省けます。
食品を保存するとき、使い捨てのラップではなく、洗ってくり返し使えるシリコンラップにしてみるのも手。ごはんを冷凍することが多いなら、ラップを使うより専用容器を使った方が、冷凍から解凍まで同じ容器でできて、ごみも減らせます。
切り開いて、まな板の上に敷いて使えばまな板が汚れず、牛乳パックを捨てるだけで後片付けが簡単。カレーやミートソースなどを冷凍保存するにも便利。冷凍庫に収まりもよく、積み重ねることもできます。
資源の有効活用のため、ごみを捨てるときは地域のルールを守って分別しましょう。
容器包装プラスチックは、上質のリサイクル原料になるので、必ず洗浄して出しましょう。水で軽く洗浄してきれいにならない容器は、無理して洗わずにごみとして処理して構いません。
新聞紙やダンボール、雑誌以外にも、例えば洋服のタグ、子どもがいたずら書きした紙、トイレットペーパーの芯なども「雑がみ※」や「ミックスペーパー※」といった資源ごみとして回収できます。紙を資源回収に回すと、「燃えるごみ」は驚くほど減ります。地域の回収方法を今一度確認してみましょう。
※ 自治体によって、言い方・出し方が異なります。各自治体のルールに従ってください。
例えば、ごみ箱の近くにハサミやセロハンテープを常備しておくと、手軽にプラスチック容器をコンパクトにできます。雑がみを入れる容器がリビングのごみ箱の隣にあれば、分別も簡単です。
我が家では、子どもがパパに「シャワー出しっぱなし!」と注意するなど、私の代わりに省エネ啓発活動をしてくれます。私が言うよりずっと効果があるんですよ。
消費生活や環境問題の専門家として、また現役の主婦・母の視点から、節約術や家事情報に精通する節約アドバイザーとして幅広く活躍中。消費生活アドバイザー、環境カウンセラー、省エネルギー普及指導員、3R推進マイスター(環境省第一期国推薦委嘱)などの資格を生かし、講演、執筆、テレビ出演、新聞・雑誌・WEBでの連載など多方面で活躍。著書に『裏ワザ名人のちゃっかり!節約生活』『年間50万円は貯まるチリ積も節約術』『快適エコのライフスタイル』など。