石川の日本酒おすすめ人気ランキング13選【五百万石使用の銘柄も！】

御祖酒造のある石川県羽咋市は「UFOのまち」と呼ばれていて、江戸時代から空飛ぶ円盤の目撃情報があるとのこと。はじめにご紹介する「遊穂」は、そこから付けられたユニークな名前が特徴的。

濃醇で旨口タイプの日本酒で、複雑で深い味わいです。脂の乗った魚や豚の角煮、チーズなどしっかりとした味の料理との相性がいいですよ。料理に寄り添い、料理と一緒に楽しめる日本酒にするという造り手の思いが詰まった味わい深い酒です。

1722年に創業した時は海鮮問屋だった「白藤酒造店」で造られるお酒は、仕込み水に裏山の湧き水を使用しています。甘味すら感じるまろやかな軟水がお酒を美味しくしている一つの要因と言えるでしょう。辛口仕立てなのに上品な甘みを感じる酒質で、プロも絶賛しています。

まだ若い9代目ですが、農大で醸造学を極めた奥様と一緒に酒造りに力を入れています。この「輪島物語」も濃醇旨口かつ酸のしっかりした純米酒で、冷酒でも熱燗でも美味しく飲むことができますよ。

売り手・飲み手との絆を大切にする、嘘のない誠実さで愛される酒蔵に成長してきた「鳥屋酒造」は、石川県能登にある小さな酒蔵です。2017年から新杜氏に就任した川井大樹氏は、能登杜氏四天王でもある農口尚彦氏の元で12年修行を積んできた期待の杜氏。

そんな杜氏が手がける「吟醸みなもにうかぶ月」は爽快で、華やかさもある口当たりの軽い味わいが特徴です。丸みのある旨みが人気の吟醸酒で、和食との相性も抜群！ついつい何杯もグラスを空けてしまうので、注意してくださいね。

金沢酵母にこだわり続けて、20年以上大吟醸を仕込んでいる東酒造自慢の日本酒がこちら。小さな酒蔵で造られていますが、日本政府専用機の正式機内酒として採用されるなど、その評価の高さは折り紙つきです。

金沢酵母の香りは派手ではありませんが、飽きずに飲むことができます。フルーティーな飲み口なので女性にも飲みやすく、お刺身やお寿司などの魚料理と合わせるのにもおすすめです。

9位でご紹介するのは、石川三大銘柄としても全国で名を知られている「天狗舞」の看板商品です。天狗舞は山廃仕込みにこだわっており、手がける酒の8割を山廃仕込みのものが占めています。

五百万石を中心とした精白米で仕込んでいるこの純米酒は、きめ細やかでしっかりとした旨みがあり、熟成した香りも非常に豊か。石川の郷土料理である「治部煮」や「フグの卵巣の糠漬け」などの濃い料理と相性がいいので、石川に訪れた際にはこれらの料理と一緒に楽しんでほしいお酒です。

こちらは農口酒造の前の杜氏である、農口尚彦の名前を取ってつけられた「農口」シリーズの1本。このM310は大吟醸でありながらリーズナブルな価格が特徴的。多くの人に飲んでもらいたいと新しく登場した日本酒です。

「M310」は、明利小川酵母から派生させた酵母の名前。この酵母で仕込むと、青リンゴのような香りがするそうです。それに酒米の王様である特A地区の山田錦を掛け合わせて造られた最高級の大吟醸。贅沢な原料を使いながら手頃な価格ですので、一度は試してみては？

黄綬褒章も受賞した現代の名工、「農口尚彦氏」がずっと得意としてきた「常きげん」。鹿野酒造は代々「人・米・水へのこだわり」を大切に受け継いでいます。酒蔵に一番ふさわしい酒米を知るため、自社田で米作りを行っているのをご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

仕込んだ純米吟醸酒を蔵の奥で2年間追熟させたことで、吟醸香としっかりとした米の旨みを味わえる常きげん。キレの良い味わいが人気でラベルなども華やかでユニークため、贈り物としても重宝します。

福光屋の「加賀鳶」は、酒米の個性と純米造りの妙技を存分に味わえるシリーズ。コンセプトワードは「粋」で、旨みを味わえるキレのある辛口がとても人気です。

その中でもこの「藍」という名前の純米大吟醸は、最高峰酒米である「山田錦」のみを使用した贅沢な1本。瓶の鮮やかな藍色に負けない華やかできめ細かい旨みと、軽快でキレのいい飲み口が特徴です。魚料理との相性が特に抜群ですよ！

9位にも登場した車多酒造の「五凛 」は、「日本酒は美味しい」と多くの人に感じてほしいという思いから2006年に誕生した新しいお酒。

お客様・飲食店・酒販店・蔵元・杜氏の5者が常に凛とした関係で酒のうまさを楽しんで行けるように…との思いから生まれた純米の五凛は、食中酒として楽しめるようにやわらかく、のど越しの良い仕上がりになっています。冷でも熱燗でも美味しく飲むことができますよ。

こちらは蔵に漂う乳酸菌を取りこむという、昔ながらの山廃仕込みで造られた純米酒。冷・常温ではほのかに酸味のあるフルーティーさが楽しめ、燗では穏やかな旨みと酸味が口の中に広がります。

そのため10〜12℃に冷やすか、40〜45度程度のぬる燗がおすすめです。またすき焼きやサバの味噌煮、酢豚などコクのある料理との相性がいいですよ。

江戸時代中期の1768年に創業した宗玄酒造は、奥能登最古の酒蔵。能登杜氏発祥の蔵として知られています。廃線になった「のと鉄道能登線」のトンネルを日本酒の貯蔵庫として利用しているのも有名な話かもしれません。

そんな宗玄酒造の「宗玄　純米酒」は一番の売れ筋商品で、冷酒から常温まで楽しむことができる一本。山田錦の旨みを存分に生かした濃醇な味わいで、とても上品な香りが楽しめます。口当たりはまろやかで甘味と旨みが口に広がり、後味のキレもいいですよ。

「酒造りの神様」という異名を持ち、日本最高峰の醸造家として知られる農口尚彦氏。その彼が杜氏を務める「農口尚彦研究所」の酒が2位でご紹介するこちらです。

50年以上「喉越しのキレ」を追求してきた農口氏。杜氏としての技術はもちろん、精神・生き様を次世代に継承するというミッションが掲げられたこの山廃吟醸も喉をすっと通り、キレがありながら後口の余韻が何ともいえない一本です。80歳を過ぎてもなおファンが求め続ける味を造り続けられる農口尚彦氏の新しいお酒を、ぜひ飲んでみてください。

山廃仕込み製法は酒母の育成に手間がかかり、また独特の飲みごたえのある味わいなどが一時期流行した淡麗タイプの味わいとは逆のものであるため、消滅が危ぶまれた時期がありました。しかしこれを復活させ、日本で最初の山廃仕込純米酒として発売したのが「菊姫」です。

米の旨みを味わえる個性的な味わいで飲む人を選んでしまう程ですが、特A地区である兵庫県三木市吉川町の山田錦にこだわり、高品質な酒質が魅力的。米の旨みがしっかり引き出され、酸味の効いた濃醇な味わいに仕上がっています。多くのファンが支持する、石川を代表する酒を味わうならぜひどうぞ！