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概要

道徳感情数理工学とは、ロボットやAIに判断力をもたせる「人工自我」を研究する分野である。その判断規準を明らかにするために、意志(欲動・意欲)や超自我(モラル・道徳)の数理モデルをデザインする。我々の研究は、神経医学、ニューラルネットワーク、自我の力動モデル(Dynamic model of ego)に基づいて進められるが、ニューラルネットワークについては、ここ数十年間変化しなかったため根本から見直す。

我々の研究における「ロボットや機械の意識」および「人工自我」の定義

「ロボットや機械の意識」とは、情動創発、可塑性、記憶、生成、分岐(判断)により構成される新しいニューラルネットワークの機能によって作られる。

新しいニューラルネットワークの機能は、神経医学研究で明らかにされた感情と記憶に関する神経レセプター同士の密接な関係、イオン交換だけに限らない伝達システムの発見などから新たに構築される。そして、新しいニューラルネットワークの機能のうち、自己と他者を区別してアイデンティティをもつものを、特に「人工自我」という。

この課題の最終目標は、「ヒトでは表現できない、解決できないアイデアを自発的に出力する」人工自我の構築である。その出力のため、我々はアラン・チューリングの展望に立ち返り、人工自我には従来のノイマン型の計算機だけではなく、非ノイマン型の計算素子も含めた計算機を用いる。



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ニュース

RESEARCH RESULT
研究成果

  • 光吉 俊二, 朝長 康介, 橋本 昌嗣, 鄭 雄一, 中村 維男: Some hypothesis to derive an anti-Einstein field. デジタルハリウッド大学紀要, 第6号, 3-23, 2019. (pdf)

    論文
  • Nobuhito Manome, Shuji Shinohara, Kouta Suzuki, Kosuke Tomonaga, Shunji Mitsuyoshi: A Multi-armed Bandit Algorithm Available in Stationary or Non-stationary Environments Using Self-organizing Maps. Lecture Notes in Computer Science, Vol. 11727, 529-540, 2019.

    論文

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【道徳感情数理工学社会連携講座】

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