渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

お茶処 Z

2019年01月02日 | 公開情報



連れは16才でNSR250Rに始まりCB750Fやカワ
サキのビッグバイクに乗って来た。
遠洋航海の仕事中に水害災害でバイクが水没し、
レストアしたが如何ともしがたく、欲しいという
人に譲った。
そして中継ぎピンチヒッターで250のモタードを
購入した。
モタードとしてはヤマハWRが優れていることは
分かっていたが、カワサキがとにかく好きなので
Dトラッカーにしたようだ。
ただし、カワサキDトラッカーは80km/h巡行走行
が出来ない。分解するのではという位に振動が激
しくなるのだそうだ。
70km/h継続クルーズも厳しい。
60km/hなら大丈夫だ。
うーん。原付2種並み(笑)。

一緒に走ってみて、彼は上手かった。
上体の力も抜けて顎も引いてよく乗れてる。
可愛い子だったが、16才で免許取っていきなり
NSRというところからして違うのかも知れない。
陸自時代には射撃の腕も良くて狙撃部隊に引き
抜かれそうになったくらいだが配属は戦車隊だ
った。作業事故で膝を壊し、駆け足が出来なく
なり泣く泣く退職し、今は航海士となり遠洋航海
の船乗りになっている。
9年ぶりに再会して、昼メシ食った時に今のバイ
ク乗り(載せられ屋)の話題になって、やはりなん
であんな固まり上体の仰け反り乗りが多いのだろ
うという話が出た。彼ももう10年も乗っている。
10年前にはあまりいなかった彼も妙だと思うよう
変な乗り方が今巷に大氾濫しているのだ。
俺が「焼き鳥の姿焼きみたいでしょ?」と言う
と、彼は「そう!それです!」と(笑)。


彼に私のKR-1を跨らせてみたら、ビタッときち
んとしたレーシングフォームを取った。
さすが元戦車乗り(違
そういや、昨夜、彼が乗る戦車がバスケットボ
ール選手のような動きをする変な夢を見たよ
(笑)。
あと何故か彼が折りたたみ銃床の89式背負って
カワサキのモタードに乗ってる夢を(笑)。
彼に配備された89式小銃は右セレクターが着い
た最新タイプだったらしい。微妙な隙間が装備
に引っかかるので改良の余地ありと言っていた。
あと、銃床が肩当てで滑る、と。
中学2年の時からの仲だが、ついこないだまで
16、17の可愛い高校生だったのが、もう26才の
立派な男になっていて、なんだか頼もしかった。
背もいつのまにか私よりかなり高くなり、
結婚も控えて、いっぱしの男になった。いいもん
だ。
これまた、サバゲとかバイクは世代を超えて楽し
めるからいい。
なんての?「同じ土俵にいる」という感覚が生ま
れるんだよね。
で、年齢が行った奴が偉いのではない。そこが
いい。逆に自分が若いからと年寄りを若者が
侮ることもしない。サバゲとバイクはそれ。
年齢に関係なく平等だし、実力こそが一目置
かれる世界だ。
ビリヤードもそうだ。撞ける奴に年齢性別は関係
ない。ろくすっぽ撞けやしない高齢者がいばる
ことも無い。実力こそが全てで、一切の虚飾も
虚勢も通用しない世界だ。そこがいい。
バイクなども然り。

あるレーシングライダーからの一昨日の頼り。
「イッシーでヤッキーやってみました」
これ、フルコピーすぎるんですけど。


クォーターは、カワサキが4気筒の250ロードス
ポーツをそのうち発売するだろうから、カワサキ
の250はそれに期待ですかね(笑)。
おいら、そしたらそれ買うかも。4ストマルチだ
けど、ツーリングバイクとして。
私の存在が誕生に関与したヤマハXSR700にい
ずれ乗るのは絶対確定なのだけど、250という
クラスがおいら異様に好きなんだよね。
特に一番好きなのは2ストクォーターだ。
これはやはり世界グランプリで250クラスだけが
戦後開始の世界GP当初からWGPが無くなるまで
ずっと継続してきた唯一のクラスだからかも知れ
ない。
大学3年あたりまではWGPには50cc、80ccや
サイドカー(スリーホイラー)もあったからね。
あれは面白かった。世界一の職人技の競い合い
が展開されていた。
その少し前には2スト750もあった。大型はその
後に500のみに改定された。
ただ、中心にあって大人気だったのが250だ。
500はワークスが中心だったが、世界グランプ
リのコンチネンタルサーカスでも250はプライ
ベーターやワークス以外のコンストラクターが
上位に食い込める余地がまだあった。そして、
ラストラップまで接戦に次ぐ接戦で、まさに
「レース」をやっていた。
ホンダが250にワークスを投入してからはその
情勢が大きく崩れて、ワークスマシンでなくば
勝てなくなってしまったが。
世界グランプリはワークスと資本の戦いの場と
なり、コンチネンタルサーカスが消滅したのが
1980年代中期だった。それまでの世界グランプ
リは、それは努力した者が勝てるという、もう
白熱の激しい文字通りの鎬を削るバトル競技だ
った。ワークス競技となってからは、資本力の
あるワークスの速いマシンを得た者が勝つレース
と化した。
それでも、2ストマシンは手の入れよう次第で
ワークスほどではないにしろどうにかポイント
獲得は狙えるのが往年のグランプリだった。
世界最大最高峰のアマチュアリズムのモーター
スポーツだったのだ。

日本で市販車の排気量上限が750cc規制になって
いたその750ていうのは、WGPの上限排気量を
勝手に運輸省が決めてただけのことなんだよね。
海外では排気量は当然フルオープンだ。
販売して良い車の排気量制限とか意味ない。
750未満ccも751ccも性能も排ガスも変わらな
い。
排ガス規制には排ガス規制の独自の理屈がある。

正月カワサキ祭り。



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