石川純白コブシ かぐわしく 羽咋 村本さん方で見ごろ
羽咋市上中山町の村本義雄さん(94)方の畑の一角で、コブシの花が見ごろを迎えている。手のひらほどの大きさの純白の花びらが、手の届く高さに広がり、鼻を近づけると、ほのかに甘くさわやかな香りを楽しめる。 村本さんは、日本中国朱鷺(とき)保護協会名誉会長でもあり、長年鳥類の観察や保護をしてきた。コブシは樹齢十二、三年。植えた記憶はなく、鳥が種を運んできたとみられるという。 畑では、やはり鳥が運んできたと思われるヤマザクラも満開となっている。村本さんは「鳥がわしのために運んできてくれたんやないかな。シジュウカラやアカハラの鳴き声も聞け、山に住んでいる楽しみ」とうなずいた。(林修史)
|