渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

MCの人たち

2020年02月10日 | 公開情報


昨日、峠で初めて見たMCの人たちは
カッコよかった。
全員、革の上下にGジャン袖カットオフ
ベストの看板。
ことさらに大排気量に乗るのではなく、
中型、小型クラスのバイクで遊び流し
している感じ。
でもって、走りがいいね。
ハングオフ決めて、しかも速い。
ピンクナンバーのカワサキの人がこれまた
速いのよ。
車種を書くとMCが特定されちゃうので、
ここでは車種も看板のデザインの内容も
書かないけど。

ネットで看板デザインから検索しても
全く出て来ない。
いるんだねえ、ああいう昔ながらの
走りの人たち。
「走るために走る」というのを地で行く
ような乗り屋たち。
見ていて、なんだか嬉しくなったよ。
立ち去る時は、おいらが地面に座って見て
いたら会釈をしていった。
その前に休憩の時、向こうから「こんにち
は」と声掛け挨拶して来た。
あれが昔のMC乗り屋の挨拶なんだよな
あ。会釈から始まり会釈で去る。
仲間内ではないので手など挙げない。
それ失礼だから。
握手もMCはしない。独自の流儀がある。
MCにはMCの仁義がある。
だから、MCにはMC同士の礼儀を通す。
いいねえ、その世界の筋者たちは。
なんだか、かなーり久しぶりにそういう
空気に触れられたよ。

MCてね、他のMCにも敬意を払うのよ。
かといって、他クラブとはベタベタしな
い。全員が独立自尊だから。
当然、他MCを見下したり貶したりもし
ない。そんなことすると、海外では殺し
合いになっちゃうから。タイマンなんて
のも無いしね。一人を全員でスボコに
することもある。MCにはMCの倫理が
あるから。仲間を守るためにはひどい
こともするアウトサイダーなんだから。
基本的に殴られたら殴り返す。共産党の
民青みたいなピースフレンド仲良しクラブ
じゃないんだから。
なので、媚びないし、でも尊大に俺様大将
にもならない。なるのがいたらそりゃパチ
だ。
適度な距離で互いを認め合う。
そんな空気がMCてのにはあるね。
MC本隊もオブザーバーも、MCグループ
というのは空気が面白い。

「全国MC名鑑」というのがあったら面白
とは思うが、そりゃ出来ないでしょ。
秘密結社みたいなMCが結構あるから。
走りの筋者たちだしなあ。普通のツーリン
グクラブや愛好会サークルと思ってると
間違いを起こす。
まあ、言うなれば「こっち側の中のさら
こっち側」てやつになるのかな、MCて
やつは。
知らんけど。


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