『蠱毒(コドク)』とは簡単に言ってしまえば小さい壺に毒虫を入れて食い合わせる儀式。
狭い空間に放たれた無数の毒虫たちは互いの毒で身を削り合い次第に消耗。
生きるために相手を食い殺す。
そして壺の中で最後まで生き残った毒虫には『神の毒』が宿る。らしい。
しかし稀に壺の中で殺し合いをせず共存する者がいる。
それは『強者同士の衝突』が起きた時。
本来、動物たちは殺し合いを好むのではなく『食料を得る』ことこそが最大の目的。
戦いはあくまで生きるための手段に過ぎない。
つまりそんな彼等にとって強者がぶつかり合うことは自然界でのエネルギーの損失。
それならばと、強い者同士互いに手を取り共存し、弱いものからエサにしていく。
これが自然の摂理だった。
動物は本来、目的のない殺し、必要以上の殺戮は好まない。
しかし、人間は…。
人間はたとえ『生きること』が目的でなくても、共に殺し合うことが出来てしまう。
たとえ誰かが苦しもうとも自らの生きやすさを優先する。
殺し合い、摩耗しあい、命を削り合う。
私達は地球という壷で知らぬ間に蠱毒をさせられているのかもしれない。
レス