対穴熊戦 受けつぶしの極意1 | 初段になりたい人の将棋講座
2011-05-17 15:48:10
テーマ:次の1手今回はみなさんが苦手な対穴熊戦法です。
棋譜は実戦からの出題です。
穴熊戦は多少駒得になり優勢になっても終盤の攻め合いで
いつの間にか1手負けになっているケースって多いかと思います。
第1図では11角成に33歩と角道を止められたところです。
もともとの戦型は左美濃対三間飛車穴熊なのですが、
先手のほうはもはや原型をとどめておりません。
現状、金と角香の交換なので駒得しているのですが、
相手は穴熊が丸々残っているので安心はできません。
さて、次の一手は?(先手番)
(第1図)
▲66金。
のんびりと指していると、△75桂、▲76玉、△67金とされて
絡まれるとけっこうめんどくさくなります。
飛車に成られると、後手の玉が鉄壁なのであまり生きた心地はしません。
ここは相手が打ちたい場所である66に金をを埋めておくのがいい手。
△66桂や△66金を打ち消してあります。
今度、▲66金に△75桂だと▲76玉となります。
ここで△67金だと▲同金、△同桂成、▲同玉となってみると後手の攻めが切れてしまいます。
ほかには△87金もあるのですが、▲69銀、△67桂成となったときに
▲同玉や▲75歩で耐えていると判断しました。
飛車を成られても△87金が遊んでいるので、入玉できる自信があります。
まあ、こんな感じで穴熊に対しては場合によっては徹底的に受けつぶすのが
有効になってきます。