簡単!注ぐだけで…“消毒液”家で作れます[2020/02/06 17:42]
新型コロナの影響でマスクや消毒が手に入らない状況が日々、深刻になっています。マスクや消毒がない場合、どんな対策が有効なのか徹底取材しました。実はアルコール消毒液は作れるということで、東邦大学看護学部・小林教授に聞きました。
まず用意するものは無水エタノール。物の消毒や掃除にも使われるアルコールの液体です。さらに、水です。ミネラルウォーターや水道水でもいいのですが、できればミネラルなどが入っていない“純水”の精製水の方がいいということです。どちらも薬局で手に入るのですが、無水エタノールはここ数日売れているようですので、買いに行く前に確認した方がいいかと思います。
この2つで作り方は簡単。無水エタノール「4」に対し、精製水「1」の割合で混ぜ合わせるだけ。無水エタノールだけですと「刺激が強すぎる」「蒸発しやすい」ことがあるので水で薄めることが重要だということです。たったこれだけでアルコール消毒液が完成です。一つ注意なのが、無水エタノールは引火しやすいので火の近くでは作業しないで下さい。作った消毒液をスプレータイプの容器に移し替えたりする場合、アルコール対応の容器に入れてお使い下さい。
ただ、消毒液があっても正しく使えていなければ意味がありません。正しい使い方をご紹介します。薬品や感染対策製品などのメーカーに正しい消毒の手順を聞きました。ポイントは、手に“擦り込む”ことです。
まず、アルコール消毒液を適量手に付けるのですが、この時、ボトルをワンプッシュ最後まで押し切って下さい。途中で乾くと効果が“半減”するため、手から滴り落ちるくらいの量が必要なんです。手のひらと手のひらを擦り合わせて下さい。指先をもう片方の手のひらで擦り合わせて下さい。さらに手の甲を、もう片方の手のひらで擦って下さい。さらに指を組んで両手の指の間を擦り合わせて下さい。親指をもう片方の手で包んでねじりながら擦って下さい。さらに両手首まで丁寧に擦って下さい。これで手順としては完成です。乾くまで擦り込むことが重要です。