よく口にする言葉だけど間違えて読んでいた、なんて大のオトナが恥ずかしいこと極まりないですよね。そこで今回は、実は意外と間違えやすい漢字の読み仮名5つをご紹介します。職場で、女子会で、恋人の前で、あなたは知らずに言っているかもしれません!
文・田中亜子
【漢字クイズ】vol. 1
あなたは全部正しく読めるかな?
では、間違えやすい漢字の読み方5つ、さっそくスタート!
1. 雰囲気は「ふいんき」と読みません!
正解は、
「ふんいき」です。
A子 あそこの店、ふいんき良かったよね~!
B子 ねー! また行こうね!
なんて気軽に言いがちな「ふいんき」。言いやすさから話し言葉としてはスルーされるかもしれませんが、本来の読み方は「ふんいき」です。この意味は、その場面またはそこにいる人たちの一般的な気分、空気。このほかに、地球を取り巻く気体、大気、空気という意味もあるのだそう。
2. 重複は「じゅうふく」と読みません!
正解は、
「ちょうふく」です。
上司 きみ、この書類、ココとアソコがじゅうふくしてるじゃないか。
部下 す、すみません!(と言いつつ、心中はプフフ笑)
いやぁ、言いますね~。この言葉を使いがちな年取ってる人こそ常用していそうです。本来の読み方は「ちょうふく」。この意味は、同じ物事が幾度も重なること。重なり合うこと。上司が「じゅうふくしてるぞ」と言ってきたら、「ちょうふくしておりましたか、申し訳ありません!」とさりげなく返してみましょう。
3. 代替は「だいかえ」と読みません!
正解は、
「だいたい」です。
娘 ディズニーランドが休園だって。今度の日曜のだいかえ案を考えてよ~。
母 え~。どこも行くところがないし、本でも読んでなさいよ。
ブッブブブーですね、娘さん。お母さんも普通にまともな返事をしちゃってます。つい言いそうになりますが、本来の読み方は「だいたい」です。この意味は、他のもので代えること。購入品に不備があったら、店員さんに「だいたい品があれば交換してください」とスマートに伝えましょう。
4. 早急は「そうきゅう」と読みません!
正解は、
「さっきゅう」です。
上司 クライアントからあの資料はまだかと連絡があった。送ってないのかな?
部下 ひぃ~、申し訳ありません! そうきゅうに手配致します。
仕事も言葉遣いも、まだまだだな、と上司は呆れるでしょう。とはいえ、思わず言ってしまう人も多いのでは? 本来の読み方は「さっきゅう」です。この意味は、極めて急ぐこと。上司から「さっきゅうにと、さっきゆうたぞ」なんて変なダジャレを言われないようにしたいものですね。
5. 一段落は「ひとだんらく」と読みません!
正解は、
「いちだんらく」です。
彼女 引っ越し、どう?
彼 ふぅ~っ、やっとひとだんらくしたよ。はやく会いたい
会いたいとラブコールされても、彼女は彼の言い間違いが気になって仕方がありません! とまではいかないでしょうが、間違って読んでいる人は多いでしょう。本来の読み方は「いちだんらく」です。この意味は、一区切り。転じて、物事が一区切りして片付くこと。また文字通り、ひとつの段落という意味もあります。
いかがでしたか。どおりでこれらをスマホ入力しても漢字に変換できなかったわけだ! と思った人もいるのではないでしょうか(※)。日本語って奥深いものですね! ということで次回もお楽しみに!
※変換できる場合もあります。
参考資料:広辞苑(岩波書店発行)