新型コロナ便乗の詐欺にデマ 実害被ったスーパー[2020/03/10 19:46]
新型コロナウイルスへの恐怖が原因でしょうか。悪質なデマでスーパーの売り上げが下がったり、マスクの販売を装ったメールにだまされたりする被害が出ています。
マスクの話。50枚入りを600円で販売となれば飛び付きたくもなります。しかし、これは詐欺でした。北海道釧路市の男性。5日、この条件で「マスクを販売する」というメールを受け取りました。信用し、クレジットカードの情報を入力したといいます。すると、カードが勝手に使われてしまったというのです。被害は約16万円。マスクも送られてきませんでした。
都内でも怪しげな出来事が…。7日、男性宅に掛かってきた電話。労働局の職員を名乗る男が新型コロナを巡り…。「助成金が出る。マスクも送る」と話し、男性をATMに誘導したといいます。これももちろん、でたらめ。労働局によれば「ATMを操作させるようなことは絶対にない」といいます。
群馬県高崎市では、こんな嘘の電話が相次いでいるといいます。「コロナウイルスが水道管に付いている。除菌にはお金がかかる」。費用として20万円を要求されるケースもあったといいます。
こちらもコロナで困っています。新型コロナウイルスの風評被害に悩まされている高松市内のスーパーマーケットです。SNSであるうわさを流されたといいます。
SNSの書き込み:「(スーパー経営者の)会長夫妻が感染し、隔離されている」
会長の妻は船旅が好きで、クルーズ旅行を楽しんでいました。しかし、「ダイヤモンド・プリンセス」には乗っていません。明らかなデマ。しかし、被害は甚大です。
ムーミー川島店・大里和人店長:「うわさが出始めてから大体、売り上げは10%から15%ダウンしています」
会長からも一言お願いします。
ムーミー・村上勝会長:「そういう事実は一切ございません。毎朝5時には市場に行って働いています」
加害者はもちろん、被害者にもならないよう心掛けたいものです。