中国広東省の衛生当局は2月26日までに、新型コロナウイルス感染による肺炎に関して、治療後に退院した患者の14%から再びウイルスの陽性反応が出ていると発表した。香港メディアが同日報じた。
衛生当局者は、原因について科学的結論は出ていないとしながら「(再び陽性となった患者の)大部分は全快していなかったとみられる」と指摘。ウイルスが間欠的に検出されるのではないかとの判断を示した。
報道によると、衛生当局が25日に記者会見で明らかにし、鍾南山氏率いる中国政府の専門家グループと原因解明に向け研究を進める方針を表明した。
中国政府は26日、新型ウイルスによる中国本土の死者が25日に52人増え、計2715人になったと発表した。感染者は406人増え、計7万8064人となった。
状況が最も深刻な湖北省武漢市で新たな死者が42人、感染者が370人増えた。同市には25日時点で、重症者が7355人、感染が疑われる患者が1447人いるという。
一方、広東省広州市の衛生当局も25日、記者会見で、退院患者の13人から再びウイルスが検出されたと発表。ただ、患者との濃厚接触者104人からは検出されなかった。当局者は退院患者に関して「陽性反応が出ても、ウイルスが死んでいるのか生きているのかは区別が難しい」と指摘したという。
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