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【芸能・社会】

海老蔵と勸玄くんのダブル襲名披露興行を延期「ひとりひとりが自制し、忍耐強く、新型コロナウイルスに立ち向かうしかない」

2020年4月7日 22時4分

市川海老蔵

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 松竹は7日、新型コロナウイルス感染症の拡大や政府の緊急事態宣言を受けて、5月3日から約3カ月間にわたり東京・歌舞伎座で上演する予定だった市川海老蔵(42)の十三代目市川團十郎襲名と長男・堀越勸玄(7)の八代目市川新之助襲名のダブル披露興行を延期すると発表した。新たな公演日程は未定。16日から開演予定だった新橋演舞場の「四月大歌舞伎」も全公演中止を発表した。

 海老蔵もブログで「なによりもお客様と役者や裏方スタッフ、歌舞伎に関わるすべての方、そして、その先にいらっしゃるすべての方々の健康と安全を考え、やむなく延期とさせていただきます」と報告。「この先、感染がさらに拡大し日本の医療が崩壊するようなことが起こっては絶対にいけない。そのために私たちひとりひとりが自制し、忍耐強く、新型コロナウイルスに立ち向かうしかないと思っています。私は、また舞台に立つその日まで日々精進を続けてまいります。皆様もくれぐれもお体を大切にしていただいてそして近い将来、劇場でお会いする事を願っています」と心境をつづった。

 歌舞伎の大名跡である市川團十郎が復活するのは7年ぶりで、歌舞伎座では5月から7月まで襲名披露興行を予定。「勧進帳」や「助六由縁江戸桜」「外郎売」など市川家ゆかりの演目を上演し、2021年11月にかけて名古屋・御園座や京都・南座など全国を回る予定にしていた。

 海老蔵は東京オリンピック・パラリンピックの文化・教育委員会委員にも名前を連ね、開会式への出席も有力視されるなど、オリンピックを盛り上げながら襲名と共に日本の伝統文化である歌舞伎界を海外にもアピールする役割も担っていた。しかし、コロナウイルスの感染拡大でオリンピックも来年7月に延期され、海老蔵も3月にブログで襲名興行について「正直悩む」などと不安をつづっていた。

 

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