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【ドラニュース】

緊急事態宣言“対象外”愛知県の中日は8日から練習再開へ…与田監督「練習をして、体調管理をしていくことも仕事」

2020年4月7日 21時59分

球団事務所を訪れ、記者の質問に答える与田監督

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 政府が非常事態宣言を発令した7日、本拠地の愛知県が対象地域外となった中日は8日から予定通り自主練習を再開(2軍は9日から)することを決めた。与田剛監督(54)はこの日、名古屋市の球団事務所で矢野球団社長と加藤球団代表と会談し、今後について協議した。練習再開にあたって、密集を避けるため、グループ分けして時間をずらし、練習では選手間やコーチとも距離を保つことを確認。さらには取材エリアを規制するなど、厳戒態勢で行う。

 マスク越しにも伝わる神妙な面持ち。新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、東京などで緊急事態宣言。日本が深刻な状況にあるのは十分に分かっている。果たして練習再開していいものか。与田監督は自ら連絡を入れ、球団首脳と話し合いの場をもった。

 今後について膝をつき合わせての会談は、およそ2時間に及んだ。練習をやりたくてもできない球団もある。一方で選手は野球をするのが仕事。じっくりと論議を交わし、とりあえずは7日まで休止していたチーム活動を、8日から予定通り再開することに決めた。

 「自主練習に関して、完全に家の中で待機させるのも難しい。選手は体を動かさないといけない。安全な場所をしっかり提供して、感染しないようなグループ分けもしていった方が最善策ではないかと思う」

 選手のことを思えば、あえて自主という形での練習再開を最良とした。1軍は8日から、2軍は9日から、場所はともにナゴヤ球場。基本は3勤1休とし、休みはずらす。グループを1軍、2軍ともに4グループずつに分け、時間をずらし、メニューも細分化しての練習とする。

 選手同士はもちろん監督、コーチ、スタッフとも距離を保つ。屋内練習場のトレーニングルームはマスクと手袋を着用。まさに厳戒態勢だ。さらには個々のメニューによっては、ナゴヤドームの打撃練習場とウエートルームを使用することを球団側にも伝えた。「使える施設を少しずつ活用していく」と、できる限り三密を避ける。

 さらには報道陣の取材エリアも制限。立ち入り可能な場所を一部のエリアのみとし、選手の取材も接触を極力避けるため、数人をピックアップし、距離を置いて取材することになった。コンディションを維持する必要のある選手たちを、感染からなんとか守る。

 「練習をして、体調管理をしていくことも仕事」と与田監督。自主とはいえ体を休ませすぎると、練習再開時にケガのリスクが高まる。だから、監督、コーチも目を光らせる。トレーニングは不可欠。だからこその厳戒態勢である。

 

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