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Drosera anglica Hudes.


N: +[Drosera anglica {Huds.}]
P: Fl.Angl.2.ed.:135 (1778)
T: [Drosera longifolia {L.}] p.p. (LINN)
L: Can., Alaska, Washington, Ore., Ca., Idaho, Montana, N Dakota, Minnesota, Wisconsin, Mich., Maine, USA, N & C EU, N Spain, N Italy, Macedonia, Romania, Russia, Japan, Hawaii
XN: (32) {Sato}, 40 {Rosenberg} ut [Drosera longifolia {L.}]
XNP: Oguma Comm.Vol.Cytol.Gen.:25 (1948), Ber.Dt.Bot.Ges.21:110 (1903)
image: drosera/jmhangl: in habitat (near Hannover/Germany).
image: drosera/jmhangl2: in habitat (Hirvisuo near Oulu, Finland).
text: drosera/0077.htm: Key to Drosera of North America {Gleason 1958}

Drosera anglica Hudes.
ドロセラ アングリカ (和名:ナガバノモウセンゴケ)

温 度 :
-10度~25度
湿 度 :
高く
日 照 :
非常に好む
用 土 :
水苔
灌 水 :
腰水と潅水
難易度 :
★★★★☆ 中-やや難
原産地 :
 日本を含む北半球の亜寒帯。日本では尾瀬や北海道に分布。北アメリカの西海岸および東海岸の北部 ハワイ州カウアイ島、ヨーロッパ北部、イギリス、アジア北部。日本では群馬県尾瀬沼、北海道。ハワイにも自生している事について"かつて、ハワイがカムチャッカと陸続きだった"とする説もある。

特徴

 茎はやや短く葉は密生し立ち上がる 葉柄の長さは2~7cm。葉は長卵円線形で長さ1.5~4cm、幅2~5mm 花茎は立ち上がり長さ10~30cm 花序にはふつう1~2の花をつける。がくは長楕円形で長さ5~6mm、幅1~2mm 花弁は、ほぼさじ形で長さは6mm、幅3mm、白色。rotundifoliaとlinearisが数千年前に交雑して出来た種類といわれる。
 この種はモウセンゴケよりもさらに寒地の植物なので夏期の暑さに特に注意をはらう。自生地では、水面とほぼ一致したところに生えているので栽培上でも腰水をする。日光に充分当てることがポイント、弱光下では生育不良となる。逆に日照によく当てて強健に育てていれば、かなりの暑さにも耐えさせることも可能。夏越しにおいては、地温(腰水の温度)、夜温を低めに保ち、風通しを良くすることがポイント。腰水の温度の上昇は禁物。夏季に休眠同様になってしまう、葉があまり長くならないなどの栽培上の難点はある。葉挿しでの増殖が非常に容易(葉挿し床でも光を当てるのがコツ)だが、実生からのほうが栽培者の環境に適応しやすい。
"Salobetu, Hokkaido, Japan"
 佐直-田辺氏系。丈夫で、現在最も流通している系統(間渕)。丈夫。でも本来の姿にはならないし、かといって絶種しないある意味困り者(赤塚)。
"Mt. Daisetsu, Japan"
 松下氏系。貴重品らしい。
"Oze, Japan"
 採集は禁止されている。葉身8cmと大型で自生地ではハッチョウトンボも捕らえる。採集は禁止されている。まさに長葉で最も観賞価値の高いものである。調査目的で採取されたものが維持されているらしいが、栽培下で暑さにあわせると自生地ほど長葉にならない。
ヨーロッパ、ハワイ産のものは葉身が短く日本産obovataに近く、園芸的にかなり見劣りする(藤武)。

D. anglica "Salobetu, Hokkaido, Japan"
丈夫で、現在最も流通している系統(間渕)。
丈夫。でも本来の姿にはならないし、かといって絶種しないある意味困り者(赤塚)。

D. anglica Giant
 尾瀬やヨーロッパ産のある系統には大型になるものがある。しかしハワイ産のものを含めてヨーロッパ産のものは日本のものほど「ナガバ」にはならないため観賞価値で劣る。
 尾瀬のものは葉身8cmと大型で自生地ではハッチョウトンボも捕らえる。採集は禁止されている。まさに長葉で最も観賞価値の高いものである。調査目的で採取されたものが維持されているらしいが、栽培下で暑さにあわせると自生地ほど長葉にならない。ヨーロッパの多数、ハワイ産のものは葉身が短く日本産obovataに近く、園芸的にかなり見劣りする。

D. anglica Giant Japan
 



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