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Drosera intermedia Guy Hayne


N: +[Drosera intermedia {Hayne}]
P: Schrad.N.J.Bot.1:37 (1800)
T: Hamburg near Eppendorf, Germany, Hayne s.n. (?B|)
L: SE Can., E USA, Cuba, Trin., Guy., Sur., Ven., Bra., NW & C EU, Portugal, Spain, Italy, Romania, W Russia
XN: 20 {Rosenberg}
XNP: K.Svensk.Vet.Akad.Handl.N.S.43:1 (1909)
image: drosera/ps18: plant in habitat (SE North Carolina, USA)
text: drosera/0077.htm: Key to Drosera of North America {Gleason 1958}

Drosera intermedia Guy Hayne
ドロセラ インターメディア
 (和名:ナガエモウセンゴケ、 英名:Love Nest Sundew)

温 度 :
冬は凍らない程度
湿 度 :
高め
日 照 :
日光にはじゅうぶん当てる
用 土 :
水苔、水苔+ピートモス
灌 水 :
灌水と腰水
難易度 :
★☆☆☆☆
分 布 :
北アメリカ、イギリス、ヨーロッパ全域

特徴

 茎は短くまとまっているが、年々立ち上がり1~15cmぐらいになる。葉は密生する。葉柄は1.5~3.5cmと長く、この種の特徴となっている。葉は卵円形か長卵円形、さじ形で、長さ5~10mm、幅3~5mm。花茎は一季節に1~3本だし、2.5~15cmになる。1つの花序にはふつう4~10の花をつける。がくは楕円形で長さ3~4mm、幅1~1.5mm。花弁は倒卵円形で長さ4~5mm、幅約3mm、白色。

 栽培容易、入門種。種子がたくさん出来、また大きいので種子栽培の練習台としては格好の材料。
 欧、米など産地ごとに多少の変異がある。南アメリカの温暖な産地のものは冬芽を作らない。ヨーロッパ産のものは、冬期かたい冬芽をつくり余分な部分を枯らすので、北アメリカ産のものよりもより耐寒性がある。
 在来の小型の系統は大事にされていないのか、意外にも少なくなっている。古い業者のサラセニアの鉢に雑草として生えている事もある。愛知県大府市の湿地に以前懇話会の輩が種子を播いてものが野性化しただけに丈夫。
(Fernando Rivadavia氏の記述より)
 D.intermediaの分布は、ヨーロッパは勿論カナダ南東部、米国東部、キューバ、トリニダード島、ギアナ、スリナム、ベネズエラ、およびブラジル(Schlauer、1987)。私は西アフリカ産と書かれた標本を見たこともある。 私が見た植物標本によれば、D.intermediaはブラジル東部の数箇所に自生記録がある。Bahia州においては、州都サルバドルの近くのCamacari、南部ではEspirito Santo州との境の近く、CaravelasとBelmonteという2つの町で、採集されている。さらに南では、それはリオデジャネイロ北沿岸の3つの町Campos、Macae、Cabo Frioの近くで採集されている。このMacaeの近くのSitio de Paulistasは、D.capillaris Poir.var.brasiliensis Dielsの標準標本採集地だ(植物はDielsにより間違って同定されたが、後D.intermediaのシノニムとされた)。
 私はCabo FrioでD.intermediaを探索したが見つけられなかった。自生報告は数十年前で、その後ビーチハウスが建設され、自生地は消滅したものと思われる。しかし、私はベネズエラ南部のGran Sabanaで野生のD.intermediaを見た。恐らくギアナ高地に沿ってブラジル北部にまで分布を広げているのだろう。ブラジル東部では、本種は深い赤ワイン色の植物体で白花品であると記録されている。これは多分多年草で休眠しないタイプと思われる。最長3.5cmの葉を斜上させ、花茎は高さ約15cmに達する。

Var. Carolina Giant
Distribution: - N.Carolina, USA
詳細は不明であるが大型になるらしい。
D. intermedia giant
 近年一般園芸店で「モウセンゴケインターメリア」として売られているものは大型になる。直径10cm、茎立ちした高さ1-15cm。耐寒性はあるが、茎立ちした株の冬芽は乾燥のため枯れやすい。芽のみ取って植え直す方がよい。

D. intermedia
 これは在来系の小型のもの。在来の小型の系統は大事にされていないのか、意外にも少なくなっている。古い業者のサラセニアの鉢に雑草として生えている事もある。愛知県大府市の湿地に以前懇話会の人が種子を播いたものが野性化しただけに丈夫。



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