博多ライブハウス支援へCF 地元歌手、大物ロッカーの妖怪画生かし (2ページ目)

西日本新聞 木村 貴之

 CFは1口500円から募り、4千円以上には段階的に、鮎川さんのイラストをあしらった缶バッジやTシャツ、トートバッグなどの記念品を贈る。義援金は経費を除いた全額をライブハウス各店に振り分ける。

 チバさんは「多くのミュージシャンを育て、音楽の街・福岡を支えてきたライブハウス。ロックの神様が描いた正義の妖怪を心の支えに地元の文化を守る運動を広げたい」と意気込む。福岡市中央区でライブハウス「ジャズ・イン・ニューコンボ」を営む有田幹治さん(52)は「コロナ終息の兆しが見えず、厳しい情勢が続く中、非常にありがたい話。私たちも自力で店を維持できるよう踏ん張りたい」と話している。(木村貴之)

 ※プロジェクトのCFサイトはこちら

         

「俺も博多ロックの育ち」鮎川さんがコメント

 「世界中が困っている新型コロナの疫病がはやく退散しますように。アマビエさんお頼みします」-。こんなメッセージを添えてSNSで公開され、大きな反響を呼んだ鮎川さんのアマビエ。イラスト制作にどんな思いを込めたのか。西日本新聞の取材に鮎川さんがコメントを寄せてくれた。

 俺の描いたアマビエがアイコン(『象徴』などの意味)に採用されびっくり。でもうれしいです。俺も博多ロックの育ちです。「博多ライブハウス支援プロジェクト」をよろしくお願いします。

 アマビエのことは今回初めて知りました。江戸時代、熊本に現れた妖怪アマビエが、疫病が流行(はや)ったら私の絵を人々に見せて回るようにと言い残した話に感じ入り、コロナ退散の願いを込めて自分も書いてみました。

 今は大変な時だけど、またライブで集まれるように、音楽が持つパワーを糧にみんなでがんばっていこう、と思っています。

 鮎川 誠(シーナ&ロケッツ)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ