今回はスモールバッチバーボン、ウッドフォードリザーブを飲んでみます。

最古のバーボン蒸溜所

wfr_ウッドフォードリザーブ蒸溜所は、ウッドフォード郡ヴァーセイルズにあります。
創業は1812年で、最も古いバーボンの蒸溜所として知られています。オールド・オスカー・ペッパーという名前で創業した蒸溜所は、1878年にラブロー・アンド・グラハムと名を変え、1970年代前半まで製造を続けていました。
しかし1972年に採算がとれなくなったことを理由に閉鎖、地元の農家に売却されました。

1994年に、かつて所有していたブラウン・フォーマン社が再び買収、再建されました。
2003年に、現在のウッドフォードリザーブの名前に改称されました。

大きな特徴は、蒸溜工程をスコッチウイスキーなどのようなポットスチルを使用する点で、3種類のポットスチルを使って3回蒸溜を行います。

海藻の香りが強め

まずはストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は濃いめの琥珀色、香りはバーボンらしいメロンとバニラの香りが広がります。

口に含むと、海藻のような香りの後、メロン、ラムレーズン、リンゴ、奥からバニラが訪れます。
味わいは、アルコールからの辛みは控えめで、ほろ苦さが先行した後、酸味がやってきて、後味に甘みを感じます。

ロックでは、オレンジピールの香りが揮発し、接着剤、リンゴと続きます。奥の方からはバニラやクリームの甘い香りが包み込んでいきます。
味わいは、苦みが先行し、奥から甘み、フルーツの酸味がやってきます。

ハイボールでは、再び海藻が前に出てきて、メロンも前に目立つ印象となります。
味わいは、やはり苦みがまだ強めで、奥から酸味が追いかけてきます。

飲む前はスタンダードなバーボンかと思いましたが、いざ飲んでみるとバニラの香りは少なめで、むしろ海藻、ヨードを思わせる香りが強く感じられました。また、ラムレーズンやリンゴなどの香りもあり、スコッチやアイリッシュの側面を少々持ち合わせた特徴を持っている気がします。

750mL、アルコール度数は43.2度で、価格は4000円ほど。

<個人的評価>

  • 香り B: 海藻の香りが主体。あとからメロン、リンゴ、ラムレーズン。最後にバニラ。加水でオレンジピールが現れる。
  • 味わい C: 全体的に苦み、渋みが強い。奥から甘み、フルーツを思わせる酸味。
  • 総評 C: 海藻とフルーティさがあり、興味深いボトル