宮内庁は25日、「大正天皇実録」の4回目の公開を行った。今回公開されたのは1879年(明治12年)8月31日の誕生から1912年(明治45年)7月30日の明治天皇逝去までの第1巻から47巻。実録公開は2002年、03年、08年に次いで4回目で、これで全85巻すべてが公開された。総ページ数は6820ページ(うち本文5098ページ)になる。
今回公開された部分には大正天皇が誕生時に全身に発疹があり、幼少時から少年時代にかけ、百日ぜきなど病気を繰り返していたことが記述されている。しかし、青年期には健康になり、全国各地を訪問したことが詳しく書かれている。
実録は1937年に完成したが、長らく公開されなかった。02年以降、情報公開法施行令の非公開基準に従って個人情報などを伏せた上で公開された。
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