前提として
9月が最後の交渉といわれていて、日本が参加を表明しても90日間の米議会の承認手続きを経なければならない。
TPPの交渉に参加するためには7月の選挙より前に参加を表明しなければ時間切れになる可能性がある。
TPPに参加したくないのであれば、交渉参加表明の引き延ばしによる時間切れ作戦も可能。
交渉に参加したら離脱が非常に困難といわれている。
戦後レジームの脱却には7月の選挙に勝って長期政権を築かなければならない。
選挙前にTPP交渉に参加を表明してしまうと7月の選挙で自民を勝たせてしまうと、TPP支持したことになるので反対派は不支持せざるを得ない。
そういう中で安倍総理は交渉参加を表明しました。
○TPP交渉に参加を表明した場合
A .7月の選挙に勝つ→国民がTPP参加を支持→TPPに参加+長期政権
B .7月の選挙に負ける→国民がTPP参加に反対→TPPに参加しない?+短期政権
○TPP交渉に参加しないと表明した場合
C .7月の選挙に勝つ→TPP参加消滅+長期政権
D .7月の選挙に負ける→TPP参加消滅+短期政権
TPPを推進したい(新自由主義者)の立場なら A>B
Aは民意を得て堂々とTPPに参加でき反対勢力を黙らす事ができる。しかも、長期政権で構造改革、道州制が着手できる。
Bは交渉に参加したら、離脱は難しいといわれていて、民意を無視してもTPPだけは強引に押しきれるかもしれない。
反TPP(戦後レジームの脱却)の立場ならC>D>B
CはTPPに反対出来て、長期政権で戦後レジームの脱却に取り組める。
Dは選挙に負けても、とりあえずTPPだけは阻止できる。
Bは民意を盾にTPPを阻止できるかが勝負。
これらの事から、どう考えても安倍晋三は少なくともTPP推進派にしか思えない。
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