267話 その後の始まり
冬も本格的になった黒下月の初旬。世に寒さの押し寄せる中にあって、ひと際熱気と喧騒に包まれる場所が有った。
モルテールン領ザースデン。
モルテールン男爵領の領都となっているここは、近年の度重なる拡張工事を経て、今では三千人を超える人口を抱えた、都市と呼べる規模になっていた。今尚拡張工事は行われていて、第六次拡張工事計画では一万人都市を目指している。人口が万を超えるともなれば、この世界では大都会と呼べる指折りの町となる。国内を見回しても、それほどの規模の都市は大貴族領の領都か交易都市ぐらいなものだろう。十年前は人口も百に満たない規模の村であったことを思えば、隔世の感があった。
更に、ここ最近は外部からの人間が押し寄せており、人口が一時的に倍増している。短期就労者の増加という奴だ。この人の多さこそ熱気の源泉ではあるのだが、何故こうまでも人が多いかといえば、一つは鉱山労働者の急増にある。
元々モルテールン領は山に囲まれた土地であり、その立地を活かす為に鉱山技師を募集していたのが数か月前。ペイスが魔法の飴の研究を隠すための建前として集めていたのだが、運が良いのか悪いのか、モルテールン領ではついに鉱山が見つかった。一つの山を形成するほどに大量の資源を埋蔵する鉱脈。
その名を
「えいさ!! えいさ!!」
「おらおら、腰入れてやれや!! そんなんじゃ今日の作業が終わらねえぞ」
鉱山技師の指導のもと、肉体労働者の鉱夫たちがツルハシを振るう。カンカンと物を叩く音が響き、賑やかさが止むことが無い。
彼らが何を掘っているのかといえば、人は耳を疑う。
なに有ろう、ドラゴンの“肉”と“血”を採掘しているのだ。
「ほら、ちゃっちゃと運べ!!」
モルテールン家の異端児ことペイストリーが大龍を倒したことは世間の耳目を掻っ攫ってまだ間がない。世に前例のない偉業を成し遂げたことは素直に称賛されるべきではあるが、まず最初に問題になったのは大龍の“死体”について。
流石に放置も出来ないと、ペイスが魔法でモルテールン領に運んだまでは良かったのだが、そこから先の処理に困ってしまう。何せ動物の死骸だ。如何に頑丈な鱗や骨格を持っていようとも、生物の死体である以上は必ず腐敗する。
巨大な質量が有る上、季節も季節だったことからすぐに腐ってしまうことにはならなかったが、それにしたって放置しておけば腐敗が病気を運ぶことになる。
そこで、とりあえず腐りそうな部分だけは塩漬けにでもしようとしたのだが、問題があった。肉が切れないのだ。勿体なくて切れないであるとか、畏れ多くて刃を入れられないというような、観念的な話では無い。
元々、矢も刺さらないほどの頑強な表皮と鱗を持つ大龍、死んだ後もその頑丈さは健在で、普通に解体しようと思っても刃物が通らなかった。生カボチャの皮をピーラーで剥こうとするような、或いは大型トラックのゴムタイヤにカッターナイフの刃が役に立たないような物である。切ろうとしても刃の方が折れる。糸切バサミで三百キロ級マグロの解体が出来るかという話だ。
巨大怪物の前にあっては、人の背丈を超えるような刃物であってもカミソリのようなもの。まともにやるなら、刃渡り十メートルの巨大な包丁と、それを使える巨人を用意するしかない。
さても困ったとなった時、我らがペイスは身体の中から処理することを決めた。自分は体内から【掘削】も出来たのだから、他の人間にも出来るはずという理屈で、何百人もの屈強な男たちが雇われ、龍の口と“もう一つの穴”から体内に入り、処理することになったのだ。余談ではあるが、もう一つの穴を塞いでいた物体は、採掘されたのちは肥料として活用されることが決まっている。超高級肥料となる予定ではあるが、効果のほどを検証するため、幾ばくかは無償で王立研究所の農学系研究室へ寄付される予定だ。勿論、研究成果はモルテールン家に還元されるので、国にとっても研究所にとっても、そしてモルテールン家にとってもWin-Winである。
しかし、肥料はあくまで副産物。問題なのはやはりその肉であろう。
巨体を支えるだけの頑強さを持つ肉ではあったが、体内は何とか“削れる”程度の強度と分かったことが幸いである。普通の肉体労働者が居れば、対処できるのだから。
そしてツルハシ片手に筋肉マッチョが、口から入って肉を採掘する、実に奇妙な光景が誕生したわけだ。想像してみて欲しい。トンネルのような場所の壁一面が肉の塊。掘れば掘る程出てくるのは、焼いてよし煮てよしの良質な食材。働く人間の士気は最上級だ。
高笑いをしながら嬉々として男どもが働き、つるはしともっこから生み出されるのが肉の塊。何の話かと、普通は耳を疑う。
尚、この話を聞いたカセロールが、机に突っ伏したのは言うまでもない。
ドラゴンの解体手順はこうだ。
まず最初は胃の中の洗浄から行われた。バケツリレーによって大量の水が運ばれ、大龍の体内を洗い流した。勿論、中にあった“未消化物”の処理も忘れない。鉄の鎧だろうが骨だろうがお構いなしに溶かす龍の胃は、最優先での処理事項だったのだ。
そのうえで、徹底的な血抜きが行われる。龍の血には癒しの力があるという“発見”が為されたため、モルテールン家の厳重な管理の下で血液の“採掘”が行われた。心臓に水を流し込み、更には圧力をかけることで全身の血液を抜く。龍の血が傷口からぴゅーぴゅーと吹き出す様は、形容しがたい地獄絵図である。
得られた血液は液体状で八割ほど。他は固まった固形物であったり、肉や臓器に含まれてしまっていたりだ。勿論、得られた血液は厳重な保管の為に、密閉して地下に移送された。血液は伝染病の温床となりやすいため、その点は厳重な管理がされる。
ワインの保管場所も大龍の血の保管場所の為にあけられ、中のワインは振る舞い酒として景気よくばらまかれた。秘蔵のワインが飲み干されるのに、涙を流した者も居たとか居ないとか。
給金が良い上に肉と酒がタダ。こんな良い職場は無いと、働く人間には好評であったのは皮肉な話である。
その後、幾つかの分担に分かれて、体の中から主要な臓器を採掘していく。何度も言うが、文字通りの採掘である。
一番難関なのは心臓の採掘で、最も簡単なのは直腸の切り出しだった。直腸は弾力こそあれ、刃物の通り自体は非常によく、もしもう一度大龍が出てきたら、ケツの穴が一番の弱点になるという発見があったことは、国防に関わる者たちを喜ばせた。実際に死ぬ思いで戦った傭兵たちは微妙な顔をしていたが。
この知見は、モルテールン家の秘密として緘口令が敷かれた。もっとも、それを吹聴する人間は居ないし、いたとしても信憑性が低いと思われるだろう。伝説に残る難攻不落の怪物の弱点は尻の穴です、など。事実にしても口にしたく無い。背中にある、一枚だけ逆さに生えている逆鱗が弱点、などという方が嘘にしても信憑性が有るだろう。
目下のところ、作業は順調に進んでいる。
今は他の臓器を手分して掘り出している最中であるが、今後体内を採掘し終えたなら、鱗を付けたまま革を鞣すことになるだろう。最終的には腐敗要素を全て処理し、残るのは骨だけになる予定である。
世の中に龍を扱った職人などは存在しないため、全てが手探り。モルテールン領は現在進行形で混乱の渦中にあった。
「ふむ“採掘“も進んでいるようですね」
ペイスは視察をしながら軽く頷いた。
文字通り山と言えるものが、人海戦術によって削られていく様を見る目は冷静であり、こんな混乱を生み出した元凶とは思えないほどに落ち着いている。
「ホント、俺絶対就職先間違えた。昔の俺のバカ。今からでも逃げられたりしませんかね?」
「ニコロ。いい加減ぼやかないで下さい。今回の件では貴方が責任者でしょう」
「何で俺がこんな前代未聞の事業の責任者なんですか」
「他に手の空いている先輩格が居ないんですから仕方がありません」
モルテールン家は、慢性的な人材不足である。毎年人を増やしているのだが、仕事量の方も順調に増えているためになかなか改善されない。
特に、モルテールン家の流儀に慣れた、ある程度の経験を持った人材というのは貴重である。昨日今日雇われたような人間に、重要な仕事を任せるにも不安がある。
そこで今回、大仕事を任されたのが数年の経験を持つニコロだった。
本来であれば、龍の素材“採掘“のような大仕事は、ニコロ以上に経験豊富な人間が担当してもおかしくはないのだが、ニコロより上の先輩は皆、絶対に外せない仕事が有る為、消去法で彼が担当することになったのだ。
コアントローは王都でカセロールの補佐、シイツは知名度を活かして来客対応、グラサージュは大急ぎで行われている各種工事作業の監督。誰一人として動かせない。
年が上ということであれば、ダグラッドやトバイアムといった者も居るが、トバイアムは急速に拡大した新村で水際の治安維持活動を行っているし、ダグラッドは貴重な外務官として領外を動き回っている。これもまた外せない。
どうしても急ぎでやらねばならないということで、金庫番の仕事を若手で分担し、ニコロが大龍関係の責任者と相成った次第である。素晴らしいスピード出世。ここがモルテールン家で無ければ、手放しで喜んでいたことだろう。
不慣れな上に責任重大。ニコロが文句の一つや二つ、三つや四つ、五つや六つ言いたくなるのも無理はない。
「それで、現状の進捗は?」
「割合的に半分といったところです。既に目ぼしいものは採集済みで、今現在は肝臓と思われるものを取り出しています」
「結構。肝臓の状態はどうでしたか?」
「他の臓器に比べ、著しく堅いという報告がありました。血が抜けきっていなかったせいで血液も凝固し、さながら岩のようだと」
「なるほど」
龍の各臓器は、種別ごとに個別採取され、分類の上で塩漬けされている。いずれ各部位ごとに特徴を調べる仕事が待っているのだ。
少なくとも今現在分かっていることは、血合いの乗った肉は、食せば多少の傷は治ってしまう効果がある。とされている。モルテールン家の“公式発表“では、だが。
実際、貧しい人間を連れて来て公式に人体実験をやった結果でそうなっている。孤児やら浮浪者を集めたうえでランダムに二グループに分け、同じような傷を意図的につけたうえで、一方には龍の肉を与え、一方は水のみを与えるという比較実験。まさに人体実験そのものなのだが、非人道的というなかれ。給金が支払われることから熱烈な希望者が集まってのことであり、最低限のデータ収集は喫緊の課題だったのだから。
結果として、龍の肉を食べたグループの方が、明らかに傷の治りが早かった。この結果は研究中の過程も含めて隠すことなく公表されたために、類を見ない説得力を持つに至った。
この実験結果を受け、モルテールン家は龍の血肉に治癒の効果があるとしたのだが、これに騙されてはいけない。悪辣な少年の智謀は、純粋に科学的で誰が見ても正しい実験結果さえ策謀に利用してしまうのだ。
実際のところ人体には元々自然治癒の能力が備わっているため、肉をたらふく食って栄養状態の良くなった人間と、浮浪者として栄養状態が悪いままでいた人間と、傷の治りに差があるのは当たり前なのだ。龍の肉で無く、牛の肉や羊の肉でも同じ結果が出たことだろう。嘘は言っていないが、事実とは限らないのが貴族の言葉というものである。
何故そのようなことをしたのか。これは偏に、ペイスの魔法の隠匿を目的としている。
ペイスが聖国の魔法使いから癒しの魔法を【転写】していることは、モルテールン家の上層部のみが知るトップシークレットである。都合よく利用できるものがあるなら、利用しない方がおかしい。
今後は、ペイスがこっそり【治癒】を使ったとしても、公式発表では龍の御蔭とされることだろう。実に都合のいい言い訳が作れたと、上層部は安堵している。
「それよりも問題は、窃盗と横領です」
「ほう?」
ニコロから、改めて問題点が指摘された。龍の採掘解体という空前絶後の事態に際し、不測の事態というものが起きることは事前に確定していることだ。何もトラブルなくことが想定通りに終わる、と考える方が間違っている。
それ故、問題が発生したならば報告・連絡・相談は密に行うべきという共通認識があった。
ペイスは、部下の行いに頷きながら続きを促した。
「その場でこっそり食べてしまう者や、くすねて横流しを図るものが多く出ています」
「理由は?」
「その場で口にしてしまう人間は、傷や病が治るからと。横流しは大金を積まれているようです」
「盗みには厳罰を処すとして、水際の対策をもっと強化するしかないですね」
大龍の素材。前代未聞のものには、プレミアがつく。
特に、血合いの乗ったものは治療効果が見られるという噂が、窃盗を呼び込むことになっているのは想像に難くない。肉にしても、指の先ほどの一欠けらでも金貨を出して買い取る闇商人が出始めたとあっては、盗みを取り締まる側にも限界が有るだろう。そもそも腹に入れてしまえば、証拠隠滅など楽勝だろう。掘っていてうっかり口に入りましたと言われてしまえば、どうしようもない。
しかし、だからと言って放置しておけば、調子に乗る者がどんどん出てくる。掘った傍から食っていく阿呆が出るのも時間の問題だ。
「関係各所からも、何とかしてほしいと悲鳴が上がってます」
「そうでしょうね。しかし対策と言っても」
「難しいですか?」
「警備しようにも人の出入りが多すぎますし、採掘者が欠片をくすねることまでは取り締まるのは無理でしょう。全員に見張りを付けるわけにもいきませんから」
窃盗やつまみ食いの問題は、放置できない。しかし、実際に対策をとなると難しい問題も多い。最も確実に対処するなら、採掘する人間全員に監視を付けることだが、そんな人的リソースが有るわけもない。
「いっそ作業員には裸を義務付けるなんてのはどうですかね? 出入りでチェックできます」
全員を素っ裸で作業させれば、隠し持って持ち出そうとする人間は減るだろう。課k素場所が激減するのだから。
しかし、ペイスは渋い顔をした。
「食べてしまう人間が増えるだけでしょう。それに、裸の連中が採掘しているとなると、悪影響も出かねない」
「ま、見たい絵面じゃないですからね」
モルテールン領では男たちは皆裸で仕事をしている。などという噂が出てしまえば、まともな人間の足を遠のかせてしまうこと疑いようもない。
或いは、男の裸が大好物というような嗜好の人間を呼び集めてしまう。風紀も乱れて醜聞が流布される。盗難対策に多少の効果は有れ、デメリットが大きいとペイスは言う。
「これからチョコレートも作って、もっともっと色々なスイーツを増やそうとしているときに、変な噂は困ります」
「チョコレートですか」
ペイスの人生の目標は、最高のスイーツを作ることにある。その為に領地を豊かにし、お菓子を広めていこうとしているのだ。お菓子は裸の男が作る、などという妙なイメージが付くのは、ペイスとしては許容できない。
「ようやくカカオが僅かながら手に入るようになり、領内で生産を出来るようになるかどうかという時です。チョコレートに男の裸のイメージがくっつくなんて、宜しくないでしょう」
「そんなものですか?」
「そうです。ただでさえ希少なものです。高級路線で行きます。その為にも色々と試作したいわけで……迂闊なことは許しませんよ?」
「分かってます。冗談ですよ」
元々ニコロとしても、裸云々は半分がた冗談だったのだ。駄目と言われても気落ちすることは無い。
「笑えない冗談ですが、しかし、現状に対策が必要なことは事実でしょう」
「何か考えがありますか?」
「色々と考えていますが、難しい問題も多い。いっそ思い切った手立てを用意する必要があるかもしれませんね」
ペイスのいう手立てとは何か。
考え込む上司の様子を見て、嫌な予感を隠せないニコロだった。
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