COVID-19は他にどんな特徴があるのでしょうか。
斎藤氏:似ているのは03年ごろに流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)です。ウイルスが空気中に3時間くらい浮遊することができるなど、今回のウイルスと特徴が似ています。コロナウイルス自体は風邪の原因にもなっているものですが、それに毒性の高いものが加わって、SARSや中東呼吸器症候群(MERS)、COVID-19の原因となっているのです。ウイルスそのものが体に直接的にダメージを与えるのではなく、ウイルスによって体の免疫システムがオーバーリアクト(過剰反応)した状態になり、それで多臓器不全などに陥るのです。
今回のウイルスはまだ分かっていないことが多いのですが、現場で感じるのは非常にたちが悪いということ。感染力が高く、重症化すると助けることが難しい。
大学病院が多く、研究データが豊富で感染症の専門家も多いニューヨークですら、こんな状況です。東京でもし同じ状況になったら、到底、対応できないと考えられます。
電車通勤はもってのほか
日本に届けたいメッセージはありますか。
斎藤氏:日本の方々はこちらで起きていることを「遠い国の出来事」と思われているかもしれません。でも、(人が密集して暮らしているという状況は)東京もニューヨークと変わりません。日本では感染者数が少ないといっても、それは検査数が圧倒的に少ないから。症状はないけれども、ウイルスは持っているという人がすでに数多くいると考えた方がいいでしょう。
日本ではクラスターの存在を早めに察知するという手法で封じ込めを狙っているようですが、大規模検査の実施なくしてクラスターの把握などあり得ません。
にもかかわらず、まだ在宅勤務を実施していない企業が日本には数多くあると聞きます。私はもともと商社に勤めていて、脱サラして医者になったのですが、友人に聞いたところ、親会社の商社は在宅勤務にしていても、子会社はまだ出勤しているそうです。
コメント54件
Kazuaki
大手電機メーカ勤務
早く終息してほしい。
様々な事でストレスが溜まってきました。
keserasera
こんな状況でも、ニューヨークでは、電車通勤しているのでしょうか??
駒鳥
本題の、欧米における若者の重篤化ですが。
(1) ロックダウンにより失業者が増える。
※ 米国の先週の新規失業保険申請件数は300万人超。
(2) ロックダウンにより食料品が高騰(安い食料品は売り切れて棚にない)
(3) 失業中の若者がま
ともに食べられない。
...続きを読む(4) まともに食べられなければ体力と免疫抵抗力が低下する。
(5) 体力と免疫抵抗力が低下していれば、新型コロナにかかりやすいし、重篤化しやすい。
すべては必然で、日本でも「ロックダウンの噂」による食料品の高騰が始まっています。対岸の火事ではありません。
人災です。
貧困層は助けず、新型コロナで所得の減った富裕層だけを助ける大盤振る舞いの支援策を、岸田が安倍に進言しているようです。
岸田です。
とっくにその名が泥にまみれている安倍の名を使えるだけ使って、安倍を捨て駒に、私腹を肥やそうとする自民党議員が動き始めています。
アラサー会社員
商社勤務から医者になった経歴に驚きです。
やれやれ
NYはじめアメリカでの感染が拡大する中、アメリカ政府は日本在住のアメリカ人に日本は検査数が少なすぎて信用できないと帰国勧告を出している。今の日本の状況はアメリカより悪いと判断したのだろう。
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