20~40代の患者が急増している
症状がなければ働く。しかも軽装備では医療従事者は不安ではないですか。
斎藤氏:はっきり言って、怖い。怖くなってきている。
というのも、今は感染症にかかって入院してくる患者さんが20~40代ばかりだからです。これまでは、65歳以上の高齢者や心臓や肺に疾患を持っている人が中心でしたが、今はそうではなくなっています。
なぜかは分かりません。何も治療歴のない健康そのものの屈強な男たちがいきなり、急性呼吸不全(ARDS)になって自発的な呼吸ができなくなり、重篤化、死に至るというようなケースを毎日のように目の当たりにしています。
ICUでは1日に何度も「ラピッド・レスポンス(Rapid Response)」と呼ばれるコールが鳴り響いています。ラピッド・レスポンスというのは、患者が心肺停止など容体急変の時に用いられる「コードブルー」の前の段階で、血圧の急低下や意識の混濁など、心肺停止前の変化を看護師たちが察知して緊急信号を発します。そうなったら、担当の医師チームが集まって処置をします。
退院が近いと思われた患者もいきなり重篤化
斎藤氏:このラピッド・レスポンスは毎日ありますが、最近は回数が急増しています。特に先週末はひどかった。大丈夫そうだな、退院は近いかな、と思うような患者さんでも、いきなり重篤化するのがCOVID-19の恐ろしいところだと感じています。
もちろん、こうした患者さんに対して何もしていなかったわけではありません。呼吸状態を見て、血中酸素濃度の数値がある基準を下回った場合は、治験中の薬を投与することもします。効く場合もあるのですが、重篤化している場合は全く効きません。
若い人を助けてあげたいけど、全然ダメ。かなり急激に悪化して、戻ってこない。そんな場面が続くと、無力感にさいなまれます。
だからでしょうか。医療従事者たちは皆、逆にハイになっているような気がします。しょうもないことを言って、互いを笑わせたりして……。
コメント54件
Kazuaki
大手電機メーカ勤務
早く終息してほしい。
様々な事でストレスが溜まってきました。
keserasera
こんな状況でも、ニューヨークでは、電車通勤しているのでしょうか??
駒鳥
本題の、欧米における若者の重篤化ですが。
(1) ロックダウンにより失業者が増える。
※ 米国の先週の新規失業保険申請件数は300万人超。
(2) ロックダウンにより食料品が高騰(安い食料品は売り切れて棚にない)
(3) 失業中の若者がま
ともに食べられない。
...続きを読む(4) まともに食べられなければ体力と免疫抵抗力が低下する。
(5) 体力と免疫抵抗力が低下していれば、新型コロナにかかりやすいし、重篤化しやすい。
すべては必然で、日本でも「ロックダウンの噂」による食料品の高騰が始まっています。対岸の火事ではありません。
人災です。
貧困層は助けず、新型コロナで所得の減った富裕層だけを助ける大盤振る舞いの支援策を、岸田が安倍に進言しているようです。
岸田です。
とっくにその名が泥にまみれている安倍の名を使えるだけ使って、安倍を捨て駒に、私腹を肥やそうとする自民党議員が動き始めています。
アラサー会社員
商社勤務から医者になった経歴に驚きです。
やれやれ
NYはじめアメリカでの感染が拡大する中、アメリカ政府は日本在住のアメリカ人に日本は検査数が少なすぎて信用できないと帰国勧告を出している。今の日本の状況はアメリカより悪いと判断したのだろう。
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