韓国疾病対策センター(CDC)から韓国民への要請
- 不要不急の集会、外食、イベント、および旅行の中止または延期
(特に、食べ物を共有する機会を避ける) - 発熱、咳、咽頭痛、筋肉痛や他の呼吸器症状がある時は、出勤せず、自宅で静養
- 生活必需品の購入、医療機関の受診、職場への出勤以外は、自宅にとどまる。
- 握手などの直接接触を避ける。周囲の人の2メートルの間隔を空ける。
- 手洗いをする。咳やくしゃみをするときは口を覆う。身の回りを清潔に保つ。
- 自分の周囲の消毒と換気を毎日行う。
韓国は如何に感染拡大を食い止めているか? 3月23日 New York Times
韓国の対応から4つの教訓があるとしている
https://www.nytimes.com/2020/03/23/world/asia/coronavirus-south-korea-flatten-curve.html
1.早期対応
1月後半に韓国で最初の感染者が報告されたが、その1週間後には政府担当者がいくつかの医療メーカーに対して、テストキットの開発と大量生産を要請した。緊急措置として装置の承認を迅速に行うことを約束した。その結果、その後2週間で、1日当たり10万キットを生産できるようになった。政府関係者によると17か国とキットの輸出を協議しているとのこと。
また新興宗教の教会で集団感染が報告されると、迅速に緊急対策を行った。
2015年にMARSにより38名が亡くなったことも、教訓になったと考えられる。
2.早期、頻繁、安全な検査体制
これまでに30万件以上のテストを行っている。これは世界最多。
600以上の検査場。50のドライブスルー検査場。検体採取は10分で終了。結果は数時間で判明。
自分や周囲の人に感染が疑われる場合、検査を積極的に推進。
医療機関に患者が殺到しないよう、十分な対策。
3.接触者の追跡と隔離
防犯カメラ、クレジットカードの利用歴、車やスマートフォンのGPS等を活用し、感染者の足取りを徹底的に追跡。
その結果を、Webで迅速かつ詳細に公開。近傍で新たな感染者が同定されると、スマートフォンに通知。
感染者のうち軽症者は、特別に用意された施設で隔離。もしくは自宅隔離の場合は、GPSで行動管理され、隔離に違反すると罰金(最大25万円)
これらの対策は2015年のMARSの教訓により確立され、病院のベッドを重症者に確保することができる。
4.国民の協力
テレビ、地下鉄の放送、スマートフォンの通知など、あらゆる手段でマスク着用、人との距離を空けることを強調。感染状況もリアルタイムに公表。国民は準戦争状態の意識を持っている。