パチンコ「CR」の後継「P機」の「P」って何?【ギャンブルライター浜田正則コラム】
(イラスト/玉三郎)

 ちかごろパチンコ台の冠表記が「CR」から「P」に変わったことに気がついた方は、かなりコアなパチンコファン。タイミングを見計らって、これについて解説しようと考えていたところ、ちょうど当欄担当の編集ケンケン君から「浜田さん、Pってなんの略なんすか?」と質問を受けましたので、今回はこれについてチラッとお話ししますね。

■CR機の終焉と封入式パチンコの前座「P機」の登場

 Pは「ぱちんこのP」という説もありますが、これは「パーソナル・システム」の略です。余談ですが、いつのまにか由来が変わるのもよくあることで、いつしか「P機のPは、ぱちんこのP」にすり替わっていることも考えられますのでご注意ください。

 話を戻しますと、この「パーソナル・システム」という用語は、実は従来も使われていて、「出玉をドル箱で積まないシステム」=「各台ごとに玉の計量器を取りつけて、交換時には玉数が刻まれたカードが出てくる仕組み」を指しています。

 余談ですが、これはドル箱を通路脇まで運ばずに済むといった利点がありましたが、ドル箱を積み上げる客側の満足感と、店側の宣伝効果が損なわれることから不評も多く、実際に旧来のドル箱形式に戻す店もありました。

 この旧パーソナル・システムを進化させたものが、この先主流となる予定の、「封入式パチンコ」で、「遊技から交換までの全ての機能が封入されている」という「P機」になります。

 特徴としては、「6段階の設定を持つ」「クギ調整ができない」「台の中に数百個の玉が内蔵されていて、その玉を循環させて、内蔵の計量器で玉数を管理する」など。現在先行導入されている新機種は、これら機能をほぼ満たしていますが、まだ店の出玉カウント設備を用いていたりするなど、未完の部分が多く、正式な封入式パチンコではありません。いうなれば旧来のCRと未来の封入式の「間の子(あいのこ)」で、見た目はCR、中身は6段階の設定を持つ封入式ルールを採用。これをひとまず「P」の前座という扱いで、冠に「P表記」をした今の新機種が、暫定「P機」というわけです。

 2018年改正規則準拠機に適合した新機種においては順次、新たに型名のアタマに「P」表記がされます。ちなみにこの「P機」の第1号は、SANKYOの『PF革命機ヴァルヴレイヴ』。ちょっと難しかったですが、お分かりになりましたでしょうか。

■奇しくも改元と進化が一致。昭和は現金機、平成はCR機、令和はP機

 ところで、元号が替わった時期とパチンコ台の推移ってリンクしているという事実がありまして、昭和時代は現金機。平成時代はCR機の時代でした。これが令和時代と同時にP機になるのは信じられないですが全くの偶然! そっちの方が凄い……。

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