チェック済み情報まとめ(海外編)

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特設サイトのトップへ(4月4日0時24分最終更新)

 

ここでは、新型コロナウイルスに関連して広がっている疑義言説・真偽不明情報のうち、 海外のメディア・団体によりファクトチェックが行われたもの  を中心にまとめます。ここで紹介するのは、国際ファクトチェックネットワーク(IFCN)のデータベースの一部です(翻訳の責任はFIJにあります)。
いずれも、 検証の内容は記事掲載時点のものです。また100%正しいとも限りません。  最新情報にもご注意ください。

ウイルスの特徴、予防、治療法

(検証記事の新着順。カギカッコ内は検証対象)

コロナウイルスのみによって死んだ人はおらず、インフルエンザほど危険ではないと、イタリアの医者が主張
ーユーチューブ(動画)の投稿

CORRECTIV(ドイツ)による検証結果 誤り

この動画は2月に作られたもので、当時イタリアではコロナウイルスによる死者は11人しかいなかった。基礎疾患がある患者がコロナウイルスによってのみ死亡したか見極めるのは不可能である。しかしこれまでのところ健康な人も亡くなったという研究結果がある。
ファクトチェック記事(CORRECTIV 2020.3.20)
 

ドライヤーから出てくる空気、またはサウナ室内の空気を吸うことによってCOVID-19を予防・治療できる。
ーフェイスブックに投稿されたビデオ

AFPアメリカによる検証結果 誤り

コロナウイルスの専門家はこれらの方法は効果的でないと述べ、細胞生物学者は熱でウイルスを治療できる証拠はないと述べた。
ファクトチェック記事(AFP FactCheck 2020.3.20)
 

コロナウイルスは肺に到達する前に4日間喉にとどまり、酢と塩の入ったぬるま湯でうがいをすることでウイルスを除去できる。
ー複数言語によるSNSの投稿

Teyit(トルコ)による検証結果 誤り

ウイルスは人間の細胞に付着し、すぐに自己を再生産する。水を飲むことによってウイルスを胃に流し込むことは不可能である。
ファクトチェック記事(Teyit 2020.3.16)

AFPスペインによる検証結果 誤り

専門家・WHO・各国の保健機関の勧告によれば、水温、塩、酢のいずれも新型コロナウイルスに対し何も効果がない。
ファクトチェック記事(AFP Factuel 2020.3.20)
 

新型コロナウイルスは路面上で9日間生存できるので靴を屋外に置くべき、とミラノ出身の医者が発言。
ーフェイスブック、WhatsAppなどの投稿

Teyit(トルコ)による検証結果 誤り

ミラノの医者でそのような発言をした人はいない。そして路上でのウイルスの正確な生存時間を示す証拠もない。
ファクトチェック記事(Teyit 2020.3.18)

Faktograf(クロアチア)による検証結果 誤り

クロアチア当局はこの情報は正しくないとした。
ファクトチェック記事(Faktograf 2020.3.19)
 

ウィーン医科大学はイブプロフェンとコロナウイルスについての研究結果を発表した。
ーフェイスブック、WhatsAppで拡散

Demagog(ポーランド)による検証結果 誤り

ウイーン医科大学は否定しフェイクニュースだとした。イブプロフェン治療とCOVID-19患者の症状悪化の関係は、依然として研究段階にあり現段階では証明されていない。
ファクトチェック記事(Demagog 2020.3.17)
 

コロイド銀の摂取は新型コロナウイルスの予防もしくは治療になる。
ーフェイスブックの投稿(アメリカ)

AFPアメリカによる検証結果 誤り

アメリカの規制当局は、銀の摂取はいかなる病気に対しても安全ではないとした。
ファクトチェック記事(AFP FactCheck 2020.3.14)
 

トルコのヨズガトに住むある市民がヨーグルトと石鹸を共に食べると、ウイルスを取り除けた。
ーニュースサイトの記事(トルコ)

Teyit(トルコ)による検証結果 誤り

このニュースは元々パロディーサイトから発せられたもので、本当ではない。
ファクトチェック記事(Teyit 2020.3.13)
 

ウコンとレモンでコロナウイルスを治すことができる。
ーツイッターの投稿

The Quint(インド)による検証結果 ミスリード

医療従事者とWHOはウコンとレモンがコロナウイルスの治療に使うことができることを示す証拠はないと発言した。 
ファクトチェック記事(The Quint 2020.3.12)
 

神経科学者のRodolfo Llinasによると、もし少なくとも10秒、咳や不快感なしに息をとめることができるならば、肺の繊維症が発生しておらず、コロナウイルスに感染していない。
ーWhatsAppの音声投稿

Newtral.es(スペイン)による検証結果 誤り

Rodolfo Llinasは、そのような発言をしていない、効果的である証拠がない、と主張した。
ファクトチェック記事(Newtral.es 2020.3.11)
 

15分ごとに水を飲むことは、コロナウイルスと戦う効果的な方法である。
ーWhatsAppの投稿

Newtral.es(スペイン)による検証結果 誤り

科学的根拠がない。
ファクトチェック記事(Newtral.es 2020.3.10)
 

コカインによってコロナウイルス感染症を治療できる。
ーツイッター、フェイスブックの投稿

Factcrescendo(インド)による検証結果 誤り

治療法は未だに開発されていない。コカインはコロナウイルス感染症の治療薬ではない。 
ファクトチェック記事(Factcrescendo 2020.3.7)
 

コロナウイルスは人間に対してより、動物に対しての方が危険だ。
ードイツの新聞社のウェブサイトの記事

CORRECTIV(ドイツ)による検証結果 未証明

動物が新しいコロナウイルスにかかる、もしくは拡散することができるという証拠はない。
ファクトチェック記事(CORRECTIV 2020.3.4)
 

中国の2つの学術機関の研究は、成人男性の精液が新型コロナウイルスを治療できることを示した。
ーニュースサイトの記事がSNSで拡散

台湾ファクトチェックセンターによる検証結果 誤り

情報源とされた中国メディア「文匯網」はこれを報道していない。元の記事は他の薬についてのもので、写真も加工されている。
ファクトチェック記事(Taiwan FactCheck Center 2020.3.3)
 

ウシ用のウシコロナウイルスワクチンは、新しいコロナウイルスが「新しい」ものではないこと、「メディアがどれほど人々をコントロールしているか」の証拠を示している。
ーフェイスブックの投稿

FactCheck.orgによる検証結果 誤り

ウシ用のワクチンはCOVID-19のウイルスとは何の関係もない。
ファクトチェック記事(FactCheck.org 2020.3.3)
 

コロナウイルスから身を守るマスク
ーフェイスブック上のビデオ広告

AFP(アメリカ)による検証結果 誤り

米国当局は人々にマスクの着用を勧めておらず、映像に出ている医師はコロナウイルスについて話をしていない。
ファクトチェック記事(AFP USA 2020.3.3)
 

保健当局によると、髭を剃ることでコロナウイルスから身を守ることができる。
ーSNSで画像が拡散

AFP(フランス)による検証結果 誤り

この画像は2017年のプロ向けタイトフィットマスクの着用方法についてのグラフィック。
ファクトチェック記事(AFP Factuel(2020.3.2)
 

鼻水と痰は新型コロナウイルスの症状ではない。
ーフェイスブック、ツィッターで拡散(フィリピン)

AFP(フィリピン)による検証結果 誤り

WHOは新型コロナウイルスで起こる可能性のある症状として鼻水と痰をリストアップしている。
ファクトチェック記事(AFP Factuel(2020.3.2)
 

アルカリ性の食事は感染を予防することができる。
ーワッツアップで拡散

Maldita.es(スペイン)による検証結果 誤り

アルカリ性またはその他の食品や食事で感染を予防することはできない。
ファクトチェック記事(Maldita.es 2020.3.1)
 

夏の温度はコロナウイルスを消滅させる。
ーワッツアップで拡散

Maldita.es(スペイン)による検証結果 ミスリード

これが起きるかどうかを判断するほど、私たちはコロナウイルスについて十分に知らない。
ファクトチェック記事(Maldita.es(2020.2.28)
 

牛肉はコロナウイルスに対する一番良いワクチンだ。
ーフェイスブックで拡散

AFP(フランス)による検証結果 誤り

そのような研究結果はない。
ファクトチェック記事(AFP Factuel(2020.2.28)

 

ドバキン医師はコロナウイルスに対するワクチンを発見した。
ーフェイスブック大規模公開グループの投稿

Newtral.es(スペイン)による検証結果 誤り

彼は俳優であり医師ではない。
ファクトチェック記事(Newtral.es 2020.2.27)
 

中国から送られた手紙や小包は感染の手段になり得る。
ーワッツアップで拡散

Maldita.es(スペイン)による検証結果 ミスリード

ウイルスはドアノブなどの物のもとではしばらく生き延びることができる。WHOはCOVID19が封筒や箱の中でとても長い間生き延びることはできないと公表している。
ファクトチェック記事(Maldita.es(2020.2.26)
 

新型コロナウイルス、インフルエンザ、風邪の違いを示したチャート
ーSNSで拡散

アニー・ラボ(香港)による検証結果 ミスリード

チャートには症状についての不正確な情報が含まれている。新型コロナウイルスの患者はインフルエンザや一般的な風邪の患者にみられるような鼻水や鼻づまり、喉の痛み、嘔吐、下痢、筋肉痛などといった症状が起きないと主張しているが、それらの多くは新型コロナウイルスの患者にも実際にみられる症状である。
ファクトチェック記事 (annie lab 2020.2.21)

 

抗マラリア薬のクロロキンでCOVID-19を治療することができる。
ーツイッターで拡散

Dubawa(ナイジェリア)による検証結果 誤り

クロロキンをコロナウイルスの治療に有効だとした保健当局はない。
ファクトチェック記事(Dubawa 2020.2.20)

追記情報(FIJ)

・日本国内では、3月10日、ヒドロキシクロロキンを使用し症状が改善した2例(無症状)の報告があります。(日本感染症学会)(2020.3.10)

 

コロナウイルスはパキスタンの鶏に感染した。
ーフェイスブックで拡散

AFP(パキスタン)による検証結果 誤り

当局によるとこれは他の病気によるもの。
ファクトチェック記事(AFP FactCheck 2020.2.20)

 

米国で医師をしている弟によると、たくさん水を飲むことにより、粘膜組織液の分泌を促進させ、(新型)ウイルスに抵抗できる。

台湾ファクトチェックセンターによる検証結果 誤り

1.たくさん水を飲むことで新型肺炎を予防することはできない。
2.「たくさん水を飲むと粘膜を促進し、抗体ができる」には科学的根拠がない。

ファクトチェック記事(Taiwan Factcheck Center 2020.2.15)

 

ビタミンCとオメガはコロナウイルスを予防する効果がある。
ーワッツアップで拡散

Maldita(スペイン)による検証結果 誤り

コロナウイルス感染を予防することができる食べ物はない。
ファクトチェック記事(Maldita 2020.2.12)

 

コカインはコロナウイルスを殺す。
ーフェイスブック、ツイッターで拡散

Politifact(アメリカ)による検証結果 虚偽

この「ニュース速報」の画像はオンラインニュース作成サイトで作られたもので、実際のニュースに基づいたものではない。
ファクトチェック記事(Politifact 2020.2.11)

 

2019年のコロナウイルスは突然死症候群の原因になり得る。
ーフェイスブックで拡散

Politifact(アメリカ)による検証結果 誤り

突然死症候群の原因になり得る、という証拠はない。
ファクトチェック記事(Politifact 2020.2.11)

 

タイで新型コロナウイルス患者を大麻で治すことに成功した。
ーネットで拡散

TEMPO(インドネシア)による検証結果 誤り

タイではインフルエンザやHIVの薬を医者が新型コロナウイルス患者の治療に使ったが、大麻は含まれていない。
ファクトチェック記事(TEMPO 2020.2.11)

 

大麻でコロナウイルスを殺せる。
ーツイッターなど、WhatsAppで拡散(インド)

BOOM(インド)による検証結果 誤り

拡散しているニュース画面は加工されたもの。WHOは今のところウイルスの治療法として証明されたものは無いとしている。
ファクトチェック記事(BOOM FactCheck 2020.2.8)

 

武漢ウイルスは熱を耐えられず、26〜27度の環境下で殺されてしまう。なので、お湯をもっと飲むべきであり、親戚と友人にもお湯を飲んで予防するよう伝えましょう、と振興医院の主任が通知した。
ーネットで拡散

台湾ファクトチェックセンターによる検証結果 誤り

1.振興医院側および主任はこの通知を出していない。
2.専門家によれば、ウィルスは摂氏26~27度の中でも生存できる。
3.専門家は体温はお湯を飲むことにより変えられないし、人体は長時間に高温の環境にもいられない。お湯を飲むことはウイルスの予防と無関係だという。

ファクトチェック記事(Taiwan FactCheck Center 2020.2.7)

 

新型コロナウイルスにはHIVウイルスが「挿入」されていて、研究所で作られたことを示唆している。
ーフェイスブックなどで拡散

Agência Lupa(ブラジル)による検証結果 誤り

インドの研究者たちは確かにHIVの遺伝子配列が新型コロナウイルスに見つかったと主張し、新型ウイルスが人工的に作られたことを示しているかもしれないと疑っている。しかしこれらの遺伝子配列は、別の種類のコロナウイルスなど、他の多くのウイルスにも見つけることができる。この論文は査読を受けておらず、多数の研究者によって誤りを指摘されている。
ファクトチェック記事(Agência Lupa 2020.2.6)

ファクトチェック・オルグ(アメリカ)による検証結果 誤り

既に撤回されたいいかげんな研究に基づく主張である。新型コロナウイルスが作出されたものである証拠は無く、あらゆることから動物由来であることが示唆される。
ファクトチェック記事(Factcheck.org 2020.2.7)

 

ボウル1杯のニンニク(でゆでた湯)が新型コロナウイルスに効く
ーフェイスブックなどで拡散

AFP(フランス)による検証結果 誤り

医療専門家はニンニクをゆでたお湯を飲むことで新型コロナウイルスに効くという誤った情報を否定している。【2月5日時点の情報】
ファクトチェック記事(AFP 2020.2.5)

Bubawa(ナイジェリア)による検証結果 誤り

保健当局はコロナウイルスに対しいかなる特定の薬も勧めたこともない。したがって、ニンニクをゆでたお湯をボウル1杯飲むような代替療法の類も疑問である。【2月7日時点の情報】
ファクトチェック記事(Dubawa 2020.2.7)

ファクトチェック・オルグ(アメリカ)による検証結果 誤り

ウイルスの治療法は見つかっていない。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると新型コロナウイルスの予防・治療のために推奨できる方法はまだない。【2月11日時点の情報】
ファクトチェック記事(Factcheck.org 2020.2.11)

 

蒸気にさらしてマスク再利用を
ー医師とされる人物が再利用をアドバイスする動画がSNSで拡散

AFP(香港)による検証結果 誤情報

専門家はやめるよう警告している。
ファクトチェック記事(AFP FactCheck 2020.2.4)

 

コロナウイルスは新しいものではなく、犬用の予防ワクチンがある
ーフェイスブックで拡散

Maldita.es(スペイン)による検証結果 誤り

コロナウイルス自体は新しくないが、現在の流行の原因になったのは最近発見されたタイプのもの
ファクトチェック記事(Maldita.es 2020.2.4)

 

8歳未満の子供はコロナウイルスに免疫がある。
ーSNSなどで拡散(イラン)

Factnameh(イラン)による検証結果 誤り

WHOの公式発表によれば感染者には2歳の子供もいる。マレーシアのメディアは同国内で2歳の男の子を含む3症例があると伝えている。
ファクトチェック記事(Faactnameh 2020.2.4)

 

JKUAT(ケニアの大学)の研修医チームがワクチンを開発し実験に成功。
ーウェブメディアが報道

PesaCheck(ケニア)による検証結果 誤り

学生が在籍するとされた大学は主張を否定。PesaCheckが取材した医師はワクチンは1か月では開発できないという。オーストラリアの研究所がワクチン開発の初期ステージとしてウイルスを再現している。
ファクトチェック記事(PesaCheck 2020.2.1)

 

サージカルマスクを付ける「正しい」向きは、病気にかかっている人は青い方を外側にし、ウイルスにかかりたくない人は白い方を外側にする。
ーマニラ政府機関の情報

VERA Files(フィリピン)による検証結果 誤り

WHO・フィリピン赤十字・フィリピン保健省・サンフランシスコ公衆衛生課疾病予防管理局・香港政府がサージカルマスクを付ける向きは1つしかないと一致。青い方が外側、白い方が内側。
ファクトチェック記事(VERA Files 2020.1.31)

 

ごま油を鼻孔に塗ることにより、インフルエンザや武漢のウイルスを防げる。

台湾ファクトチェックセンターによる検証結果 誤り

誤情報に基づく民間療法。中国から広まったもの。
ファクトチェック記事(Taiwan FactCheck Center 2020.1.31)

 

カナダの保健省が、温水を飲むことを推奨する緊急通知を出した。
ーWhatsapp、フェイスブックなどで拡散

Newtral(スペイン)による検証結果 誤り

カナダ保健省はこのような通知を発表していない。
ファクトチェック記事(Newtral 2020.1.31)

 

コロナウイルスは5Gテクノロジーによって活性化される。
ーフェイスブックの投稿(クロアチア)

Faktograf(クロアチア)による検証結果 誤り

コロナウイルスと5Gがいかなる形でも関連する科学的証拠は無い。
ファクトチェック記事(Faktograf 2020.1.31)
 

新しいコロナウイルスによる死亡は5G通信による細胞の破壊に起因する可能性がある。
ーニュースサイトの記事(ドイツ)

CORRECTIV(ドイツ)による検証結果 誤り

5Gが新型コロナウイルスの流行と関係があるという証拠はない。
ファクトチェック記事(CORRECTIV 2020.1.30)
 

漂白剤を飲むことでコロナウイルスの感染を予防できる。
ーツイッターで拡散

Politifact(アメリカ)による検証結果 虚偽

当局は激しい嘔吐と肝不全を起こす可能性があるとして、漂白剤の摂取に対し繰り返し警告している。
ファクトチェック記事(Politifact 2020.1.30)

 

中国政府が公式文書で「ニンニクは新型ウイルスの予防に効く食品である」と発表した
ー(韓国)写真あり、フェイスブックなどで拡散

JTBCニュース(韓国)による検証結果 誤り

その公式文書は中国の中央政府のものではない。上海市政府のものである。元の文書にはニンニクとか予防食品についての言及はない。
ファクトチェック記事(JTBC NEWS 2020.1.30)

 

温水を飲めばコロナウイルスを防げる。
ーSNSで拡散

TEMPO(インドネシア)による検証結果 誤り

この言説はインドネシア保健省のものではない。温水を飲むことでコロナウイルスの伝染を防げるという研究は存在しない。
ファクトチェック記事(TEMPO 2020.1.29)

 

新型コロナウイルスは高温に耐えられない。摂氏56度で30分間で死滅する。エタノールが有効。暖房とエアコンをつければ良い。

台湾ファクトチェックセンターによる検証結果 誤り

1.コロナウイルスは確かに高温の環境では生きられない。
2.アルコール、エチルエーテル、塩素入り消毒剤は確かにウイルスを殺す効果がある。ただし、これらは環境の消毒にしか使えず、既に感染されている患者には効果がない。一般家庭と個人の消毒は、エタノール(濃度75%)、希薄した漂白剤とハンドクリーナーだけ使えば良い。
3.暖房とエアコンをつけてもウイルスは消滅しない。

ファクトチェック記事(Taiwan Factcheck Center 2020.1.26)

 

武漢ウイルスはSARIと名付けられている。ステロイドが治療薬だ。酢酸も予防に使える。
ー(台湾)フェイスブックで拡散

台湾ファクトチェックセンターによる検証結果 誤り

1.武漢ウイルスは”2019n-Cov”と名付けられている。
2.ステロイドは治療に使われていない。
3.酢酸は空中に散布しても予防には役立たない。

ファクトチェック記事(Taiwan Factcheck Center 2020.1.26)

 

感染者の状況

(検証記事の新着順。カギカッコ内は検証対象)

インド、アッサム州カリムガンジで一週間のうちにコロナウイルスによって7人の子どもが死亡した。
ーインド(アッサム語)の主要ニュースサイトが発信

Fact Crescendo(インド)による検証結果 誤り

公衆衛生当局はコロナウイルスでの死亡を否定し、子どもたちは2ヶ月の間に発熱やコロナウイルス以外の病気によって死亡した、とした。
ファクトチェック記事(Fact Crescendo 2020.2.18)

 

中国の複数都市の封鎖の中、コロナウイルスで死亡した一家の動画。
ーユーチューブ、ウェイボ(微博)などで拡散

アニー・ラボ(香港)による検証結果 誤り

中国の複数都市の封鎖の中、コロナウイルスで死亡した一家の動画ではない。この一家は2019年12月に一酸化炭素中毒で亡くなったと伝えられている。
ファクトチェック記事(Annie Lab 2020.2.13)

 

テンセント(騰訊)が中国で24,000人の患者が死んだと述べている
ースクリーンショットがツイッターで拡散

The Quint(インド)による検証結果 ミスリード

HTMLを使ってスクリーンショットを捏造できることは証明できたが、本当にそれだけの死者がいて政府が隠しているのかは分からない。
ファクトチェック記事(The Quint 2020.2.8)

Décrypteurs(カナダ)による検証結果 誤り

疫学者は現時点でそのような高い死亡率はあり得ないと言う。また多くのブラウザで利用できる分析ツールを使えば、このスクリーンショットとそっくり同じものは作成できる。
ファクトチェック記事(Décrypteurs 2020.2.7)

 

ポーランドでコロナウイルスの流行が始まっている。
ーネットで拡散

Demagog(ポーランド)による検証結果 誤り

記事の見出し「ポーランドですでにコロナウイルスが流行していることは間違いないと首相が言及した」は明らかにミスリードで偽情報である。この記事自体には、そのような見出しを正当化するようなポーランド当局者のコメントや声明すらない。
ファクトチェック記事(Demagog 2020.2.5)

 

普通のインフルエンザの年間死者数はコロナウイルスの60倍
ーフェイスブック、ツイッターで拡散

Delfi Melo Detektorius(リトアニア)による検証結果 誤り

インフルエンザとコロナウイルスを比べるのは正しくない。インフルエンザは季節性で、ワクチンが既にあり、ウイルスは予測可能。一方新型コロナウイルスはまだ数ヶ月しか存在しておらず、正確な致死率は分からない。現在の致死率の情報で比べても、インフルエンザ(0.01%)よりずっと高い(約2~3%)【2月4日時点の情報】
ファクトチェック記事(Delfi Melo Detektorius 2020.2.4)

 

コロナウイルスはWHOによって「ペスト」と呼ばれていたものだ。290万人が感染し、950万680人が死亡した。
ー(米国)インスタグラムで拡散

Lead Stories(アメリカ)による検証結果 誤り

WHOは国政的な緊急事態を宣言した。報告によれば、その時点でコロナウイルスにより213人が死亡し、9800人の感染例が中国本土で確認されており、その他の多くの国々でも感染が見つかった。
ファクトチェック記事(Lead Stories 2020.1.31)

 

コロナウイルスで中国の路上で横たわる人々(写真)
ー(世界)

AFP(フランス)による検証結果 誤り

2014年にドイツで行われた芸術パフォーマンスの写真。
ファクトチェック記事(AFP Factuel 2020.1.30)

 

武漢でコロナウイルスにより1万人が死亡した
ー(コロンビア)フェイスブックで拡散

Colombiacheck(コロンビア)による検証結果 誤り

WHOの検証時点での公式発表では中国で170件の死亡例が登録されている。
ファクトチェック記事(Colombiacheck 2020.1.30)
 

コロナウイルスで亡くなる少女の動画
ー少女が倒れる様子の映像がネット上で拡散

Factly(インド)による検証結果 誤り

この動画の少女はコロナウイルスによって死亡していない。少女の家族とマレーシア保健省が、少女の死の噂を誤りと確認した。
ファクトチェック記事(Factly 2020.1.29)
 

北投区(台湾)で救急車で搬送中の男性が吐血して死亡。コロナウイルスに感染していた。台北ではマスクの着用を!
ー(台湾)

台湾ファクトチェックセンターによる検証結果 誤り

1月28日現在、台湾ではコロナウイルスによる死亡例はない。
ファクトチェック記事(Taiwan Factcheck Center 2020.1.28)
 

ジャダにいるインド人女性から新種のコロナウイルスを検出した。
ーEconomic Times(インド)

FACT Crescendo(インド)による検証結果 誤り

政府代表は公式見解としてそのインド人女性が致死性の新種コロナウイルスに罹患していないことを明らかにした。
ファクトチェック記事(FACT Crescendo 2020.1.25)
 

当局の対応、政治的な言説

(検証記事の新着順。カギカッコ内は検証対象)

インドのバンガロールの当局はコロナウイルス対策として、空気中に薬物を散布する予定である。
ーフェイスブックの投稿

Factcrescendo(インド)による検証結果 誤り

バンガロールの市長などの高官は、これはうわさに過ぎずCOVID-19対策として薬物を散布する予定は無いと明らかにした。 
ファクトチェック記事(Factcrescendo 2020.3.21)
 

ドイツ国境が閉じられているにもかかわらず、難民や移民はコロナウイルスの検査なしに入国できる
ーブログの記事

CORRECTIV(ドイツ)による検証結果 部分的に誤り

亡命希望者は場合によってドイツに入国できる。しかし彼らだけが国境を越えられるわけでは無い。加えて、入国者は感染しているかどうか検査される。 
ファクトチェック記事(CORRECTIV 2020.3.20)
 

河野太郎防衛相は、台湾からの50万枚のマスクの寄付に感謝の意を示すツイートをした。
ーフェイスブック、ツイッターの投稿

台湾ファクトチェックセンターによる検証結果 誤り

そのツイートは存在せず、事務所も否定した。
ファクトチェック記事(Taiwan FactChect Center 2020.3.13)
 

スペイン政府は、生徒は夏の間に補講を受講しなければならないと発表した。
ーWhatsAppの投稿

Newtral.es(スペイン)による検証結果 誤り

スペイン政府はそのような発表はしておらず、拡散された写真は偽物だった。
ファクトチェック記事(Newtral.es 2020.3.10)
 

ロシアが新型コロナウイルスは人工だと言った。
ーニュースサイトやツイッターで拡散(台湾)

AFP(香港)による検証結果 ミスリード

ロシア保健省はそのような発表はしていないという。引用された文書では、新型コロナウイルスは自然に起こる「組み換え」によるウイルスだとしている。
ファクトチェック記事(AFP FactCheck 2020.3.2)
 

トランプ大統領は2年前に感染症対策チームをクビにした。米国疾病対策センター(CDC)の資金も減らしている。
ーマイケル・ブルームバーグ氏の発言

Politifact(アメリカ)による検証結果 半分真実

「クビ」はやや表現が強すぎるかもしれないが2018年に感染症対策を取り仕切る国家安全当局の担当者チームが突如解散しトランプ政権は代わりを作らなかった。CDCの主要な予算カテゴリーを削減しようとしたことは間違いない。
ファクトチェック記事(Politifact 2020.2.28)
 

中国人はコロナウイルスのためにイスラム教に改宗している。
ーフェイスブックでビデオが拡散(インドネシア)

AFP(インドネシア)による検証結果 誤り

これは古い動画で、コロナウイルスとは無関係。
ファクトチェック記事(AFP Factuel 2020.2.26)
 

イギリスは数百の感染例が確認された後、完全な封鎖の準備をしている。
ーフェイスブックで拡散

Politifact(アメリカ)による検証結果 誤り

イギリスで確認されている感染は約12例のみである。
ファクトチェック記事(Politifact 2020.2.25)
 

WHOはメッカ巡礼を中止するか検討している。
ーニュースサイトの記事(モロッコ)

AFP(フランス)による検証結果 誤り

WHOはそのようなことはしていないし、判断することもできない。
ファクトチェック記事(AFP Factuel 2020.2.21)
 

中国はコロナウイルス患者を殺そうと計画している。
ーAB TCというデマサイトの記事

The Quint(インド)による検証結果 誤り

これまで何度もフェイクニュースを広めていると多くのファクトチェッカーによって指摘されているデマサイトが、中国がコロナウイルスに感染した2万人を超える患者を殺す計画をしているという、一切ソースの無い記事を出している。
ファクトチェック記事(The Quint 2020.2.7)
 

中国当局はコロナウイルスに感染した患者2万人を殺処分する許可を法廷に求めた。

ーAB TCというデマサイトの記事

BOOM(インド)による検証結果 誤り

このウェブサイトは誤情報をシェアしてしまうことで有名。中国政府がそのような許可を求めた証拠はない。
ファクトチェック記事(BOOM FactCheck 2020.2.7)
 

韓国政府は工場の全てのマスクを徴収し中国に送っている。
ーフェイスブック、ツイッターで拡散

JTBC news(韓国)による検証結果 ミスリード

何人かの販売者が消費者に言ったもの。しかし事実でないと判明した。
ファクトチェック記事(JTBC news 2020.2.4)
 

2019-nCoVコロナウイルスと非正規移民には関係がある
ーイタリア政治家Matteo Salvini氏のFacebook等への投稿

Pagella Politica(イタリア)による検証結果 誤り

2019-nCoVコロナウイルスの拡大と、地中海の非正規移民に直接的な関係性はない。
ファクトチェック記事(Pagella Politica 2020.1.31)

 

パンジャーブ州政府は60日間ヤギ肉を食べないよう指示した。
ーフェイスブックで拡散(パキスタン)

AFP(パキスタン)による検証結果 誤り

パキスタンの当局は、ヤギ肉を食べる危険性を警告したことはないと否定した。
ファクトチェック記事(AFP FactCheck 2020.1.31)

 

韓国政府は法的根拠無く旅行者にコロナウイルスの医療費を払っている。
ー数人の政治家が発言

JTBC news(韓国)による検証結果 ミスリード

国際保健規則(IHR 2005)によれば、政府は旅行者に医療費を払う責任がある。したがって関連する法律でもこれが定められている。
ファクトチェック記事(JTBC news 2020.1.29)

 

その他様々な言説・うわさ

(検証記事の新着順。カギカッコ内は検証対象)

クリスチアーノ・ロナウドが所有するホテルをコロナウイルス対策の病院にする。
ーツイッター、フェイスブックの投稿

AFPオーストラリアによる検証結果 誤り

ホテル公報は「不正確」と回答。ロナウドのソーシャルメディアアカウントでもそのような計画は語られていない。 
ファクトチェック記事(AFP FactChech 2020.3.17)

Demagog(ポーランド)による検証結果 誤り

情報は確認されないまま報道され、後に否定された。 
ファクトチェック記事(Demagog 2020.3.15)
 

新型コロナウイルス感染後に死亡した人は死後の処理を受けることができない。
ーフェイスブックの投稿

AFP(フランス)による検証結果 ミスリード

死体防腐処理は禁止されているが、基本的な処理は通常以上の注意のもとで行われると、フランス高等公衆衛生審議会(HCSP)は言った。
ファクトチェック記事(AFP Factuel 2020.3.13)
 

スペイン元国王のフアン・カルロス1世がコロナウイルス感染。
ーツイッターの投稿

Maldita.es(スペイン)による検証結果 誤り

ツイートしたのはスペインの新聞エル・パイスを装った偽アカウント。 
ファクトチェック記事(Maldita.es 2020.3.12)
 

感染国の大半は北緯40度上にある。
ーフェイスブックの投稿

Factly(インド)による検証結果 誤り

COVID-19の感染が激しい国のいくつかは北緯40度を通っているが、投稿にあった国の半分は通っていない。また、湖北省の武漢は全世界の罹患者のおよそ60%を占めているが、北緯30度近辺にある。 
ファクトチェック記事(Factly 2020.3.12)
 

トランプ大統領はアメリカでのインフルエンザはコロナウイルスであったと最終的に認めた。
ーフェイスブックに投稿されたビデオ

台湾ファクトチェックセンターによる検証結果 誤り

スピーチはトランプ大統領のものだが、字幕と説明文は誤りである。
ファクトチェック記事(Taiwan FactCheck Center 2020.3.12)
 

イタリアのミラノ付近の病院で高齢者は死ぬままにされている。
ーWhatsAppの投稿を複数のネットメディアが記事化

15min.lt(リトアニア)による検証結果 誤り

WhatsApp上の投稿は撤回された。病院は情報が誤りであると主張する文書を公表した。
ファクトチェック記事(15min.lt 2020.3.12)
 

水道会社は抗コロナウイルスのために、より塩素を加えているので、使う前に2時間置いておく必要がある
ーLINEの投稿(簡体字中国語)

台湾ファクトチェックセンターによる検証結果 誤り

水道会社はそのような声明を発表していない。そして抗コロナウイルスのためのほかの化学物質を加えていない。
ファクトチェック記事(Taiwan FactChect Center 2020.3.11)
 

新型コロナウイルスの自己検査キットが利用可能だ。
ー通販サイトEbayで販売(その後削除)

sky tg24(イタリア)による検証結果 ミスリード

3月9日現在、イタリアには合法的なコロナウイルスの自己検査キットは存在しない。政府当局のみが使うことを認められている。
ファクトチェック記事(sky tg24 2020.3.10)
 

消毒剤のジェルは癌の原因になる。
ーフェイスブックの投稿

AFP(フランス)による検証結果 誤り

保健関連の専門家によると、この言説を証明する信頼性のある研究はいまのところない。 
ファクトチェック記事(AFP Factuel 2020.3.6)
 

聖母や聖人の像の手にキスしても感染することはない。
ーSNSで拡散

Maldita.es(スペイン)による検証結果 誤り

聖母や聖人の像の手にキスすることはスペインの一部地域で聖週間の伝統であるが、ウイルスが無いわけではないので感染経路になり得る。
ファクトチェック記事(Maldita.es(2020.3.6)
 

コロナウイルスの恐怖から人々が食料品を購入するためにスーパーマーケットに押し寄せているところが映されている動画。
ーTikTokで拡散

CORRECTIV.ORG(ドイツ)による検証結果 誤り

この動画は2011年にドイツのキールでパソコンの購入を希望する人々を映したもの。
ファクトチェック記事(CORRECTIV.ORG 2020.3.5)
 

日本の朝日新聞によると、新型コロナウイルスは武漢の前にアメリカで流行した。
ーユーチューブの投稿

台湾ファクトチェックセンターによる検証結果 誤り

動画は2月21日のテレビ朝日のニュース「インフルと思いきや新型コロナ?米の医療事情ネック」。多くの人が医師の診察を受けないため一部の人々は新型コロナウイルスが米国で拡大した可能性があると考えている、としたが、武漢の前にアメリカで流行したとは触れていない。
ファクトチェック記事(Taiwan FactCheck Center 2020.3.3)
 

ローマ教皇と二人の助手が新型ウイルス検査を受けて陽性であることがわかった。
ーニュースサイトの画像がフェイスブックで拡散

台湾ファクトチェックセンターによる検証結果 誤り

・現地報道によると、教皇は風邪のためにいくつかのイベントに出席しなかったが、3月1日には普通どおり活動をしている。
・台湾ファクトチェックセンターのインタビューに対し在台湾バチカン大使館側は、教皇は風邪をひいたが新型コロナウイルス感染とは診断されていないと述べた。
ファクトチェック記事(Taiwan FactCheck Center 2020.3.3)
 

リトアニアで最初のコロナウイルスの事例が確認された後、人々はパニックになっている。
ーフェイスブックで動画が拡散

15min.ltによる検証結果 誤り

この動画は2018年5月にルーマニアで撮影されたもので、スーパーでのセールを映している。
ファクトチェック記事(15min.lt 2020.2.28)
 

台湾での集団発生は制御できていない。蔡総統は総統府前で死体を焼いた。
ーフェイスブック上の画像

台湾ファクトチェックセンターによる検証結果 誤り

画像は2015年に総統府前で男性が焼身自殺した事件のもので、新型コロナウイルスとは関係ない。
ファクトチェック記事(Taiwan FactCheck Center 2020.2.27)
 

カンボジアの首相はコロナウイルスに感染している。
ーLINE、フェイスブック等で拡散

AFP(タイ)による検証結果 誤り

2017年の首相の写真であり、他の理由によって治療を受けた。
ファクトチェック記事(AFP factcheckthailand 2020.2.27)
 

フロリダの男性が咳を武器に強盗を行い逮捕された。
ーフェイスブックで画像が拡散(アメリカ)

Politifact(アメリカ)による検証結果 虚偽

風刺のニュースサイトがオリジナル。この画像は作られたものだという意味の透かしを確認することができる。
ファクトチェック記事✅ Politifact(2020.2.26)
 

写真の猿はコロナウイルスに感染している。
ーツイッターで拡散

Maldita.es(スペイン)による検証結果 誤り

この写真はCOVID-19の初期症状が出る少なくとも2ヶ月前に撮影された動画のキャプチャである。
ファクトチェック記事(Maldita.es 2020.2.26)
 

台湾の1台の機械で1日に250万枚のマスクを生産することができる。
ーフェイスブック上の動画

台湾ファクトチェックセンターによる検証結果 誤り

亜崴機械(企業)は 動画の中にある工場と生産設備が自社とは関係ないと指摘した。台湾経済省工業局によると、新しい生産ラインの一日の生産量は10万枚。
ファクトチェック記事(Taiwan FactCheck Center 2020.2.25)
 

アジア系の人々に対しての人種差別的な反応を映した動画
ーフェイスブックで53,000回以上の視聴回数

AFP(フランス)による検証結果 ミスリード

これは俳優によるもの。
ファクトチェック記事(AFP Factuel 2020.2.21)

 

コロナウイルス発生後に初めて中国全土でモスクが再開された。
ーフェイスブックで拡散

TEMPO(インドネシア)による検証結果 誤り

このビデオは中国の東莞市にあるモスクでの礼拝の様子を撮影したものだが、これまでこのモスクが閉鎖された、または再開されたという報道はない。
ファクトチェック記事(TEMPO 2020.2.20)

 

ダイヤモンドプリンセス号に乗ったオーストラリア人の夫婦がドローンでワインを注文した。
ーインターネットのニュースやSNSで拡散

AFP(オーストラリア)による検証結果 誤り

夫婦はこれは冗談だったと明かした。
ファクトチェック記事(AFP FactCheck 2020.2.18)

 

燃えている建物はコロナウイルス患者の隔離施設である。
ー火災の動画がワッツアップで拡散

TEMPO(インドネシア)による検証結果 ミスリード

この建物は重慶市渝北区のカリフォルニア公園にあるアパートで、写真は2020年1月1日の火災時のもの。コロナウイルス患者を隔離したホテルではない。
ファクトチェック記事(TEMPO 2020.2.17)

 

中国上空の二酸化硫黄レベルの高さを示す衛星画像はコロナウイルスで死亡した人を大量に火葬している証拠かもしれない。
ーツイッターなどで拡散

フルファクト(イギリス)による検証結果 誤り

この地図は衛星画像ではなく、二酸化硫黄の実際のレベルを表してはいない。過去のデータや気象パターンに基づく予測でしかない。
ファクトチェック記事(Full Fact 2020.2.13)

 

USPS(米郵政公社)は中国と香港への配送受付をストップした。
ーSNSで拡散(香港)

AFP(香港)による検証結果 ミスリード

USPSはAFPに対し、中国と香港への荷物受付は続けられると述べた。ただし配送日時の保証が一時的にできない可能性があるという。他国から中国と香港に送る郵便物のトランジットサービスは一時的に停止すると明らかにした。
ファクトチェック記事(AFP FactCheck 2020.2.12)

 

黒人はコロナウイルスに対してより抵抗力がある。
ーフェイスブックで拡散

AFP(フランス)による検証結果 誤り

セネガルのダカールにあるパスツール研究所は否定した。
ファクトチェック記事(AFP Factuel 2020.2.12)

 

2019-nCoVは公式にコウモリから発見された。
ーVeter Newsがフェイスブックで拡散(訂正済み)

VERA Files(フィリピン)による検証結果 ミスリード

The Daily MailとVerter Newsは、コウモリが「公式に」2019-nCoVの発生源であるとは言っておらず、発生源の「可能性がある」と言っているに過ぎない。
ファクトチェック記事(VERA Files 2020.2.12)

 

中国で警察がコロナウイルスに感染した女性を公然と殺している。
ーフェイスブックで動画が拡散

Fact Crescendo(インド)による検証結果 誤り

SNSの動画はコロナウイルスと関係が無い。拡散した動画の女性は黒竜江省で交通違反のため逮捕された。
ファクトチェック記事(Fact Crescendo 2020.2.12)

 

カザフスタン人が同国内のコロナウイルス拡大を理由に中国人のレストランや家に放火し破壊している。
ー各国でSNSで拡散

Factcheck.kz(カザフスタン)による検証結果 ミスリード

この蛮行とコロナウイルスは無関係。これはカザフ人とドンガン人との間で起こった民族衝突。
ファクトチェック記事(Factcheck.kz 2020.2.10)

 

香港警察は自分たちで使うためにマスクを横領している。
ーフェイスブックで拡散(香港)

AFP(香港)による検証結果 誤り

写真は2018年から出回っている。
ファクトチェック記事(AFP FactCheck2020.2.10)

 

中国の李克強首相が病気が蔓延する武漢で食事をした。
ーツイッターで拡散(香港)

AFP(香港)による検証結果 誤り

2013年四川省での写真。
ファクトチェック記事(AFP FactCheck2020.2.6)

 

習近平はコロナウイルスの排除を願ってモスクを訪問した。
ーフェイスブックで拡散(インド)

BOOM FactCheck(インド)による検証結果 誤り

本ビデオは2016年7月のもの。
ファクトチェック記事(BOOM FactCheck 2020.2.6)

 

ザ・シンプソンズ(アニメ)がコロナウイルスの発生を予測していた。
ーツイッターで拡散

Maldita.es(スペイン)による検証結果 誤り

ザ・シンプソンズに出てくる話は、日本から広まったインフルエンザウイルスについてのものであり、中国からのウイルスによるものではない。その上、ツイッターでシェアされた写真のうちの一つは加工されている。
ファクトチェック記事(Maldita.es 2020.2.6)

 

コロナウイルスは武漢の実験室でつくられたものだ。
ーウェブメディアの記事

Faktograf(クロアチア)による検証結果 誤り

武漢の実験室でコロナウイルスが創出されたという証拠はない。
ファクトチェック記事(Faktograf 2020.2.6)

 

こうもりやヘビが食用として売られている中国の市場
ーフェイスブックで拡散

Agência Lupa(ブラジル)による検証結果 誤り

インドネシアの市場の動画である。
ファクトチェック記事(Agência Lupa 2020.2.5)

 

アリババグループ創始者のジャック・マーが新型コロナウイルスのワクチンを開発したフィリピン人学生に500万米ドルを授与
ーウェブサイトCity Newsが報道、フェイスブックで80,000人以上に拡散

VERA Files(フィリピン)による検証結果 誤り

新型ウイルスを防ぐワクチンは開発されていない。中国医科大学のフィリピン人学生個人に対しジャック・マーが特別な寄付をしたという報道も無い。
ファクトチェック記事(VERA Files 2020.2.4)

 

武漢の病院でウイルスに感染した医師(緑の手術衣を着た医師が手術中に倒れる動画)
ーユーチューブとツイッターで拡散

France 24(フランス)による検証結果 誤り by

以前あった字幕では、動画は過労と低血糖症で倒れた雲南省の医師とされており、これは報道でも確かめられている。
ファクトチェック記事(France 24 – Les Observateurs 2020.2.4)

 

消毒液デットルはコロナウイルスを殺す。デットルの会社は中国での流行以前にこのウイルスの存在を知っていた。
ーフェイスブック、WhatsAppで拡散

Ellinika Hoaxes(ギリシャ)による検証結果 誤り

デットルのボトルには、この製品が対処できる微生物のリストにヒトコロナウイルスという用語が表示されていた。ヒトコロナウイルスは新たに追加された2019-nCoVを含めて7種類存在するため、この製品は新しいタイプのヒトコロナウイルス2019-nCoVではなく、その特定のコロナウイルス・グループの他のウイルスに対しての効果をうたっているにすぎない。
ファクトチェック記事(Ellinika Hoaxes 2020.2.2)

BOOM FactCheck(インド)による検証結果 ミスリード

デットルは以前からあるコロナウイルスのウイルス株を殺すが、新しい株にはまだ試験されていない。コロナウイルスは哺乳類やヒトに感染するウイルス株の一群である。
ファクトチェック記事(BOOM FactCheck 2020.2.5)

 

コロナウイルスでパニックになる中国人の動画
ー(インドネシア)パニックになっているらしき人々の動画がTelegram Postで拡散

TEMPO(インドネシア)による検証結果 誤り

このビデオは広東省で働いている玉林市の住民が、春節を祝うために地元へ戻ったときの様子である。
ファクトチェック記事(TEMPO 2020.1.29)

 

炭酸飲料の大型容器がコロナウイルスで汚染された
ー(コロンビア)ツイッターで拡散

La Silla Vacía(コロンビア)による検証結果 誤り

コロナウイルスの汚染はなかったと考えます。国内でコロナウイルス感染の証拠がないこと、コロナウイルスによって炭酸飲料が汚染される証拠もありません。
ファクトチェック記事(La Silla Vacía 2020.1.28)

 

新種コロナウイルスは人間によって開発され、特許が取得されている
ー(カナダ)フェイスブックで拡散

Décrypteur(カナダ)検証結果 誤り

コロナウイルスの特許は複数存在するが、この新種のコロナウイルスに関してのものではない。
ファクトチェック記事(Décrypteurs / Radio-Canada 2020.1.28)

 

新しいウイルス株は既に特許が取られていた / ビルゲイツ財団が特許を保有していて、ビルゲイツは流行と6500万人の死者を予測していた。
ー(ドイツ)フェイスブックで拡散

CORRECTIV(ドイツ)による検証結果 ほぼ誤り by

コロナウイルスに関する特許は多数存在するが、いずれの別のウイルス株のもので、今回中国で発生したものではない。ビルゲイツは流行を予測していない。
ファクトチェック記事(CORRECTIV 2020.1.28)

 

アメリカでコロナウイルス感染者が医者の頸部に噛み付いた。
ーフェイスブック、ツイッターで拡散

Agência Lupa(ブラジル)による検証結果 誤り

(ブラジルの有力紙”O Globo”のTwitterの画像を使った)スクリーンショットは加工されたものだ。O Globoはこの記事を出しておらず、URLは関係ない記事に飛ぶ。
ファクトチェック記事(Agência Lupa 2020.1.28)

 

ビル・ゲイツがコロナウイルス拡大に寄与した
ー(クロアチア)フェイスブックで拡散

Faktograf(クロアチア)による検証結果 ミスリード

ビル&ミランダ・ゲイツ財団が健康管理の面で行った事業は、コロナウイルスの拡大への寄与と何の関係もない。
ファクトチェック記事(Faktograf 2020.1.27)

 

生化学研究者Raúl Rodolfo Abhduz Khanがコロナウイルスを作成した。
ーフェイスブックで拡散

Animal Político(メキシコ)による検証結果 誤り

画像の人物はユーチューバー。彼の画像はノートルダムやアマゾンの火災の犯人にされるなど偽情報によく使われている。画像はCNN en Españolの報道であるかのように加工されている。
ファクトチェック記事(Animal Político 2020.1.27)

 

コロナウイルスの流行はコウモリを食べることと関係がある。
ーDAIRY STAR(イギリス)

Health Feedback(イギリス)による検証結果 根拠なし

コウモリは様々な種類のコロナウイルスを保有するが、武漢のコロナウイルスがコウモリを食べた人に伝染するという主張を裏付ける証拠は無い。
ファクトチェック記事(Health Feedback 2020.1.26)

 

科学者によればコロナウイルスはコウモリのスープを食べる事で広まった可能性がある。
ーEXTRA(ブラジル)

Aos Fatos(ブラジル)による検証結果 誤り

コウモリのスープが新型コロナウイルスの感染に関係しているという主張を支える証拠は無い。最近の研究の1つは新型ウイルスは遺伝子情報がコウモリに感染する他の種のコロナウイルスと共通していると示唆するが、何の動物がヒトに伝染させた可能性があるかはまだ不明だ。
ファクトチェック記事(Aos Fatos 2020.1.24)

 

「コロナウイルス」と呼ばれる新しい流行病は見出しを席巻している。しかし、おかしなことに、コロナウイルスの特許は2015年に出願され、2018年に登録されているようだ。
ー(アメリカ)ツイッターで拡散

ファクトチェック・オルグ(アメリカ)による検証結果 誤り

これまでのすべての投稿は、コロナウイルスファミリーに属する2つの別のウイルスの特許に関するものです。武漢由来の新型コロナウイルスに関する特許はありません。
ファクトチェック記事(Factcheck.org 2020.1.24)

 

海外の主なファクトチェックサイト

✅ 国際ファクトチェックネットワーク(IFCN)のファクトチェック・データベース (IFCN/Poynters)
☑️ ポリティファクト(PolitiFact/アメリカ)
☑️ ファクトチェック・オルグ(Factcheck.org/アメリカ)
☑️ スノープス(Snopes/アメリカ)
☑️ ヘルス・フィードバック(Health Feedback/アメリカ)
☑️ AFP通信(フランス)
☑️ 台湾ファクトチェックセンター(Taiwan Factcheck Center/台湾)
☑️ フルファクト(Full Fact/イギリス)

 

参考記事

新型コロナウイルスに関する10の偽情報、「陰謀説」も(Forbes Japan 2020.2.6)
ネットに飛び交うニセ情報に危機感 新型コロナウイルス感染ゼロ続くインドネシア(Newsweek 2020.2.5)
「新型ウイルス感染でゾンビ化しない」マレーシア保健省がデマ否定(AFPBB 2020.2.3)
新型肺炎で中国にデマ猛拡散 「日本の医療チーム1000人が武漢に」はウソ(J-CAST トレンド 2020.1.30)
中国で新型肺炎、デマ拡散 「60度の湯で殺せる」 「感染者逃走」(西日本新聞 2020.1.30)
【検証】新型コロナウイルスをめぐる世界のデマ(AFP 2020.1.29)
【解説】インターネットで広がる偽情報 新型コロナウイルス(BBC NEWS JAPAN 2020.1.29)
TikTokで肺炎のデマ拡散、「ビル・ゲイツが治療薬開発」の誤情報も(Forbes Japan 2020.1.29)
新型肺炎 ネットに虚偽情報 各国政府 神経とがらす(NHK NEWS WEB 2020.1.28)

 

 

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