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【プロ野球】

完全開催なら5月12日が開幕リミット 日程をシミュレーション

2020年4月3日 紙面から

 プロ野球は、いつまでに開幕すれば全日程を消化できるのか。シーズンの試合数やクライマックスシリーズ(CS)を実施するかどうかによって答えは変わる。シミュレーションをした。

◆選手会の同意が必須

 東京五輪が来年に延期されたことで、当初試合がなかった7月下旬から8月上旬の3週間あまりを使えるようになった。それでも、予定通りに143試合のリーグ戦、球宴、CS、日本シリーズを全て消化するとすれば、数字上は5月12日の開幕がぎりぎりの線となる。

 12月に試合を開催するには、日本プロ野球選手会の同意を得ることが必要。11月中に日本シリーズを終わらせるため、同シリーズ開幕は11月21日(土曜)とする。第7戦は11月最終日曜日の29日。雨天中止や引き分けを避けるため、中立地のドーム球場使用やタイブレーク、延長無制限試合の導入も考慮する。

 この場合、CSはファーストステージが11月7日(土曜)から、ファイナルステージが同11日から。

 143試合を消化するには、1週間に6試合をこなすと計算すれば、24週間が必要になる。この場合は予備日を挟まないため、雨天などで中止となった分は、週7試合やダブルヘッダーなどで消化すると想定する。

 CSが始まる直前の週末日曜日は11月1日となり、そこから24週間をさかのぼれば、開幕日は5月19日。ただ、7月の球宴と10月のドラフト会議のため、それぞれ数日は試合ができない。その分を1週間としてさかのぼれば5月12日になる。

◆球宴・CS中止なら

 CSを短縮すれば、1週間ほど開幕を遅らせることはできる。

 CSを中止し、リーグ王者同士がそのまま日本シリーズで対戦する形を取ればどうなるか。11月16日前後のリーグ戦終了から24週間を逆算すれば、当初の交流戦開幕を予定した5月26日に開幕すれば良いことになる。

 球宴も中止すれば、6月2日の開幕で143試合と日本シリーズだけを行うことができる計算になる=関連表(2)。

 このほか、CSをファイナルステージだけ実施する案や、ファーストステージを「一発勝負」にする案も考えられる。いずれにしても、6月2日までに開幕できなければ、143試合制の維持は絶望的と言えそうだ。

 

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