“花見疑惑”の安倍昭恵夫人 森友"財務省職員自殺”が報じられた夜、銀座でしていたこと
「昭恵には怖くて聞けないんだよ」
ただ、森友・加計問題で政権が危機に瀕しても、昭恵夫人に関することは、首相側近といえども立ち入ることはできなかった。
「昭恵夫人に関する疑惑は、側近が直接事情を聞くのではなく、首相を通じて聞く形がほとんど」(同前)
だが、ある案件について、昭恵夫人に確認を求めたが、返事はない。首相の答えはこうだった。
「昭恵には怖くて聞けないんだよ」
前出の首相周辺が明かす。
「森友問題の核心はここなのです。実は首相が最も恐れているのは、昭恵氏が思った以上に籠池夫妻に深入りしていること。国会で『私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める』と言い切ってしまった手前、パンドラの箱は開けたくないというのが率直な心情でしょう」
同じ頃、昭恵氏も行きつけのバーの常連客から「首相夫人という立場では本当は言えないことがあるのでは」と問われていた。昭恵氏はこう答えたという。
「うん、ある」
交渉に関与しながら、その経緯を明らかに出来ずにいる昭恵氏。なぜ首相は自らの妻にストップをかけることができなかったのか。
「首相には浮いた噂はほとんどありません。若い頃から銀座のクラブに行っても、女の子にベタベタすることはなかった。ある意味“昭恵夫人一筋”なのです」
そう語るのは、自民党幹部だ。
「首相は07年、政権を投げ出し、バッシングに晒されました。持病の潰瘍性大腸炎も悪化し、オムツも欠かせない生活を送る中、下の世話に至るまで、献身的に夫を支え続けていたのが昭恵氏です。一方で、今まで通りの明るさは変わらなかった。首相も『あの無邪気さに救われた』と振り返っていました」(同前)
特効薬が見つかり、政治活動を本格的に再開するようになった頃、昭恵氏はこう言い出すようになった。
「今まで安倍晋三の妻として生きてきたけど、もう少し違う生き方もある。やりたいことをやりたい」
昭恵氏の“お友達”の中から5人の逮捕者
ところが、昭恵氏は自身が権力を持っていることにどこまでも無自覚だ。
「その隙を狙って、彼女に近づこうとする人物は後を絶ちません。昭恵氏も人脈を広げていくのが大好き。結果、“お友達”の中から1年間で5人の逮捕者を出しました」(同前)
籠池氏と妻・諄子氏は昨年7月に大阪地検特捜部に逮捕され、今なお大阪拘置所に勾留中。“大麻人脈”からも2人の逮捕者が出た。
「昭恵氏は熱心な“大麻解禁”論者。『日本を取り戻すことは、大麻を取り戻すこと』と公言しています」(昭恵氏の知人)
16年10月に大麻所持容疑で逮捕されたのが、元女優の高樹沙耶だ。当時、昭恵氏は小誌に「高樹さんのやっていたことは素晴らしい。これからも大麻を広げたい」と答えている。
「同じ10月には、鳥取県智頭町の大麻加工販売会社社長が大麻所持容疑で逮捕されました。産業用大麻の栽培許可を得ていた社長は、自宅で乾燥大麻を所持していたのです。昭恵氏は15年7月、社長の大麻畑を視察し、彼が取り組んでいた“大麻で町おこし”への支援を表明していました」(県警関係者)
さらに17年6月、児童買春の疑いで男性ボーカルグループのメンバー・Kが逮捕されているが、
「昭恵氏は震災のチャリティーコンサートでKのことを知り、そのイケメンぶりとバリトンの美声にハマったそうです。昭恵氏はコンサートにも熱心に足を運び、フェイスブックに14年1月のイベントでKと登壇する写真をアップしていました」(前出・知人)
昭恵氏に付きまとう“怪しい人脈”。だが、周囲の懸念をよそに、当の本人は繰り返しこう語ってきた。
「私には首相夫人という立場がある。何かやろうとする時は利用していいよ、と伝えています」
その昭恵氏の立場を利用しようとしたのが籠池氏であり、昭恵氏もそれに無邪気に応えてきたのだ。
「昭恵氏が関与していたという事実は、首相の『私と妻は関係がない』という答弁と矛盾してしまう。そこで行われたのが、決裁文書の改ざんでした。太田充理財局長も国会で『(首相の)答弁は気にしていた』と認めている。しかし、改ざんを強要された現場の職員には大きな負担がかかっていました。その最大の犠牲者こそ、自殺したAさんです」(近畿財務局関係者)
Aさんの父親は「仲の良い夫婦だっただけに、(妻の)B子さんが一番辛いだろう」と胸中を明かす。
手書きの遺書を残して亡くなったAさん。そこには家族への思いが綴られていたという。しかし、Aさんが残したメッセージはそれだけではなかった。
「ワードファイルで記されたメモのようなものがA4用紙5、6枚残されていました」(官邸関係者)