◇第61回関西学生選手権大会体操競技の部◇4月19日◇和歌山県立体育館◇
【男子団体】
2位 関大 350.800
【男子個人総合】
4位 木村 76.05
【男子個人】
石村 57.600
芳乃内 44.850
木本 34.150
【女子個人】
永田 29.900
梅影 14.850
シーズン初の大会。中には、けがなどで決して万全とは言えない状況で臨む選手も。しかし、この試合から西日本、全国へとつながっていく。各々が今出せる力を最大限に発揮した大会となった。
午前中に行われたのは、男子個人。昨年の男子団体2位である関大からは3人の選手が出場した。(団体で2位以上の大学は個人の出場枠が1つ増える)。石村一隼(人2)は昨年も出場したが、けがで思うような結果が出なかった。今度こそと臨んだ今大会だったが、1種目目のゆかで、まさかの転倒。足首を痛め、再び苦汁を飲んだ。芳乃内、木本は種目を絞って挑んだ。万全の状態ではなかったが、あん馬、跳馬などで活躍を見せた。
午後から行われた男子団体。今年は団体で全国へいく目標がある。1年生から4年生まで幅広いメンバーで臨んだ。最初の種目はあん馬。「うちはそんなに得意じゃないというか」(木村僚太主将=商3)。ミスは目立ってしまったものの、木村主将、北村俊輔(経1)がチームをけん引。つり輪では、全員が大きなミスなく終え、58.050点をたたき出した。
前半でつかんだ流れをそのままに、次々に高得点をマーク。最後の種目となったゆかでは、けがから復帰して間もない山崎が安定した演技を披露。全員で力を合わせて挑んだシーズン初戦。総合350.800点で団体2位に輝いた。エースの木村主将は全ての種目でほぼ完ぺきな演技を見せ、「大きなミスがなかったので、いい感じで締められたというか。1番上の上回生としていい感じで引っ張れたんじゃないかな」と話した。しかし、「点数の付け方が厳しくなっているので、細かいミスを修正していかないと」(木村主将)。シーズン初戦で見つかった課題を胸に次戦に向けて調整を始める。
男子団体と並行して行われた女子個人。昨年と同じく永田晶子(政策4)と梅影あかり(安全3)が出場した。梅影は前回大会より、総得点を落としてしまったが、一つ一つの種目を最後までやりきった。昨年、同大会で好成績を残し、期待がかかる永田だったが、1種目目の床は棄権。治りたての足首に負担がかかるゆかを飛ばした。少し無理をしてでも、今大会に参加を決めたのは、全日本選手権に出場するため、少しでも試合慣れしておきたかったから。これからの復調に期待が増す。
木村主将は自らの演技でチームを引っ張り、個人総合得点でも、大体大の選手が上位を占める中、堂々の4位に輝いた。団体は2位と、幸先の良いスタートを切った関大器械体操部。次の西日本選手権へ向け、さらなるレベルアップをはかる。【文/写真:竹中杏有果・勝部真穂】
▼木村主将
「個人的にはミスがなかったので良かったんですけど、チームで見たらけがが目立って、取れるところで取りきれなかったところがありました。でも、今年一発目の試合だったので。6月の西日本インカレはけがも治して、細かいところも修正して団体で全日本インカレに出場できるようにしたいです。(課題は)やっぱり点数の付け方が厳しくなってるので、細かいところでちょっと減点があって。そこは修正して行かないとだめかなと思います。(今日一番頑張ったと思う選手は?)あ、僕ですね(笑)ミスがなかったので。調子は練習の時から良かったのは良かったので、1種目目のあん馬が終わった後はあんまりミスする感じはなくて。1番上の上回生としていい感じで引っ張れたんじゃないかなと思います。あん馬は、うちそんなに得意じゃないというか。そこでつまづいた選手もいるので。あとは山崎がフル調子じゃないんですけど、そんなに大きなミスが無かったので。いい感じで締められたというか、いい演技を見せられたかなと思います。チームとしては今年一発目なので、今年の勢いを作る試合だと思って挑んだんですけど、まだまだ課題が多かったので、課題が見つかった試合かなと思います。練習のうちからミスを減らして、試合で堂々とした演技ができるようにみんなで頑張っていきたいと思います」
▼山崎
「ぼちぼちかなと思います。良くもなく悪くもなくって感じで。大きなミスもなかったので。(チームとしては)ミスが目立っていたかなと思います。力んで失敗してしまった部分が多くて。(見つけた課題は)細かいミスが多かったかなと思います。特に平行棒ですね。落下はしてないんですけど、細かいミスが多くて点数が伸びなくて。(細かいミスっていうのは)ゆかだったら着地のぐらつきとか、鉄棒なら手がずれてしまったりお腹が曲がってしまったりとかですね。5月の2週目にまた試合があります。構成は変えないつもりです。なので細かいミスをなくしてまともな演技ができるようにしたいなと思います」
▼石村
「1本目から(足首をケガして)やりきろうと思っていたけど、痛くてだめだった。コーチにめちゃくちゃやりきれって言われてて。でもゆかだけはだめだった。もともとは全然元気。(前も試合で痛めて)ゆかは呪われてるんかな。(良かったのは)つり輪の倒立が落ちなかったのがうれしかった。ゆかで足痛めたけど、着地をちゃんとできたのがうれしかった。1年前も床は同じような感じだったので、床はやらかしたくないなと思っていたのに、1本目で失敗してしまったので、また頑張ります」
▼芳乃内
「楽しかった。(良かったのは)あん馬。落ちやすい種目で(最後まで)通ったのがうれしかった」
▼木本
「良かったのは跳馬。けがしてる中でも普通に跳べたのが良かった」
▼永田
「就活との両立で忙しくてあまり練習ができていないときに、足首をちょっとけがしてしまって、1種目出れないものがあったけど、今シーズン発の試合だし、試合慣れしとこうというのもあって、参加しました。練習ができていないときにけがして余計に練習できなくなってしまった。うしろに蹴るのが痛くて、ましになってきたのが1週間前とかだった。関西で無理をするよりも、西日本があるので、ゆかは棄権しました。こんなに練習してなくて試合に臨むのは初めて。いつもはあまり試合に緊張しないが、今回は練習できてなかったので、不安ですごい緊張した。内容はいいものではなかったので、もう少しつめて、練習時間も伸ばして、インカレにいけるように頑張りたい。(西日本インカレに向けて)西で全日本いけるかいけないのかという、出場枠が決まる。全日本出場を目標に練習しているので、西日本できちんと結果を残していけるように両立しながら練習していきたい。去年よりももっといい成績をだせるようにしたい」