出会いは小学2年生。7歳の秋。
ランニングをしていた私は、自殺をしようと橋から落ちた少女を助けるため、川へ飛び込んで重傷を負う。だけど、助けられたハルは感謝などしなかった。
終わるはずだった人生が続くことに不満を抱き、彼女は美しい顔に笑みを浮かべ、言ったのだ。
「私は今日ここで死ぬはずだったわけ。だから、この先の人生、あんたが責任を持つのよ」
その日終わるはずだった少女の人生。
呪いか。祝福か。私は彼女と人生を歩み始めることになる。
いつか終わる、その日まで。
終わらないことを、願いながら。
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最終更新日
2018年11月30日 22時08分
掲載日
2018年10月24日 12時46分