心機一転。男の節目に背中を押してくれる、本格時計が必要だ
間もなく4月。新社会人でなくとも、この時期特有の期待と不安から背筋が伸びる思いをしている方も少なくないだろう。昨年度以上の成果を求め、仕事に邁進したい。新しい環境で、自分の価値を証明したい。そんなポジティブマインドをより高めてくれるのが、新しい腕時計との出会いかもしれない。決して安くはない買い物だけに自らの奮起を促すに最適で、しっかりとした時計を腕に巻くことで図らずも周囲からの信頼が増す可能性も。なにより、自らが納得して選んで常に肌身に着ける腕時計という存在が、着用者のあり方すら代弁してくれる。いい大人にとってのいい腕時計はしばしば名刺代わりに例えられるが、つまりはそういうことなのだ。
誠実な作りと大人の余裕が同居する『ハミルトン』と、それを愛する男の物語
革新と信頼性を宿した、アメリカ生まれのスイス育ち。数あるウォッチメーカーの中でも特異な『ハミルトン』が生み出すプロダクトは、新たな季節に臨む大人の腕元を上品に彩る。高い知名度はビジネスシーンにも浸透し、スイスメイドらしい優れた品質を良心的なプライスで約束。老舗らしくデザインバリエーションも豊富で、きっと好みに合った1本が見つかるはずだ。今回は、そんな『ハミルトン』に魅せられた1人のビジネスパーソンにスポットを当てる。広告代理店の中堅営業マン・ケンジは、働き盛りの35歳。これまでの堅実な仕事ぶりが評価され、新年度から大手ブランドの大規模プロモーションを任されることに……。
▼SCENE1:キックオフランチは、思わず目を引く個性派時計で1歩リード
新たなプロジェクトに挑む、新たなチームメイト。彼らとの親睦を深めるため、キックオフランチを開催した。ケンジがこの日の装いに抜擢したのが、リラックス感のあるストレッチ素材のジャケットと、ブラックニット&ホワイトパンツ。そして、ジャケットと同じサンドベージュカラーのやさしい文字盤を備えた「ジャズマスター オープンハート」だ。適度に重厚なSSブレスレットの輝きが、ビジネスパーソンに欠かせない清潔感のある見え方に貢献。42mm径の存在感も、頼り甲斐のあるリーダー像にぴったりハマる。ケンジは、そう確信していた。
とはいえ、遊び心だって忘れていない。「マジメなだけじゃ、この仕事は務まらないよ」と、尊敬する上司からは口酸っぱく言われてきた。そんなマインドを反映するのが、ダイヤル上にあしらわれる2方向に開いたオープンハート。正確に時を刻むムーブメントの動きが、外見からも確認できる。こんな“透明性”も、チーム一丸で取り組むプロジェクトには大切だったりする。ケンジはそんなことを考えながら、ランチを食べ終えて早くも冗談を言い合うチームメイトの表情を眺め、安堵した。
着用時計上品なサンドベージュの文字盤が、品格も呼び込む「ジャズマスター オープンハート」
ダイヤルに独創的なカッティングを施し、内部構造を覗かせる。そんなオープンハート構造からは、視覚的な面白みだけではなく、ブランドの誇る精密な加工技術や自動巻きムーブメント「H-10」の高い精度が垣間見える。サンドベージュのダイヤルと青いスチール針のコントラストも秀逸。ビジネスシーンにふさわしい、信頼性とエレガンスを備えた1本だ。
▼SCENE2:「それ、いいね」を引き出す1本。上質さを物語る高級機がツキを呼ぶ
多少の紆余曲折はあれど、プロジェクトは無事に進行中だ。今日は、広告ビジュアルの出来を左右する制作プロダクションとの打ち合わせ。初対面の相手に失礼がないよう、ネイビーのスーツでビシッとキメた。なにせ先方は、先輩曰く「こだわりが強く、切れ者で、ベテラン勢ですらたじろぐこともある」らしいから。当然、腕元も抜かりはない。カーフストラップを装備した、レトロな顔立ちの「イントラマティック オートクロノ」が今日の相棒だ。清潔感に誠実さと洒落感を携えて、いざ最初の難関へ。「失礼します!」。
通されたテーブルの向かい側には、年配でかなり貫禄のある人物が。緊張のせいか、腕時計に触れてしまうクセが多くなるケンジ。ただし、時間は待ってくれない。すると突然「その腕時計、良い感じだね。60年代の復刻モデルかな?」とプライベートな質問が。どうやらこの部長は、定番の「ジャズマスター」にはじまり、「ベンチュラ」や「カーキ」といったカジュアルな腕時計も所有するほど『ハミルトン』の大ファンらしい。同じブランドのオーナーとして、自分にも親近感を覚えてくれたようだ。さすがは老舗ウォッチメーカー。年上とのコミュニケーションツールとしても機能してくれるのだ。
着用時計スポーティな“パンダ目クロノ”が主張度満点の「イントラマティック オートクロノ」
1968年に発売された手巻きモデルの復刻。レトロシックな面持ちのクロノグラフは、アイコニックな2つの黒いサブダイヤルになぞらえて“パンダ”と呼ばれる。ストラップやインデックスも含めてすべてモノトーンで構成されたデザインで、オンオフ問わずさまざまなシーンに対応。スポーティになりすぎない絶妙な塩梅が、ファッションフリークからも好評だ。
▽PRIVATE:オフには気楽なクォーツを。ツートーンの文字盤で気分をスイッチ
1つの山場を無事に乗り越え、つかの間の休息。遅く起きた休日に、ケンジは表参道へと出かけた。スプリングコートをなびかせる春風に誘われるように、ふらっと『ハミルトン』のブティックへ。初めてお目にかかる新作に心踊らせつつ、スタッフと時計談義で盛り上がる。そこでおすすめされたのが、クォーツムーブメントを載せた「ジャズマスター シンライン スモールセコンド」だ。これまでは機械式の格式に惚れ、ぜんまいを巻き上げる手間こそを愛してきた。けれど、朝の時刻調整から解放されるクォーツもオフには良いかもしれないな。値段も比較的手頃だし……。どうやら春の陽気につられて、衝動買いの虫も冬眠から覚めつつあるみたいだ。
スタッフの丁寧な接客も手伝ってか、その場で購入を決断。クォーツ式ならではの薄くて軽いケースは着用感も良好で、つい腕に巻いたまま店を後にした。メタリックなネイビーダイヤルと6時位置のブラウンカラーのサブダイヤルが、ユニークなコントラストを描くのも良い。これって、今日のコートとジーンズの色合いにも似ているな、とご満悦のケンジ。その足取りは、新しい腕時計と同じく軽快そのものだった。
着用時計凝ったディテールとデザイン性が同居する「ジャズマスター シンライン スモールセコンド」
手の届きやすいプライスのクォーツモデルながら、こだわりのディテールを多数搭載する。程良い光沢のあるネイビーダイヤルにベージュカラーのスモールセコンドをあしらい、インデックスには丸みのあるクラシカルなアラビア数字をチョイス。肉厚な型押しカーフレザーのストラップも、落ち着いたルックスで大人に寄り添ってくれる。
▼SCENE3:チームの集大成。今後を決める社外プレゼンには強い意志が滲む腕時計を
骨子は固まった。プロジェクト成功の確信を胸に、クライアントへのプレゼンテーションに臨むケンジ。フォーマルなストライプスーツも、自信を覗かせる。勝負の日の時計には、『ハミルトン』の「スピリット オブ リバティ」を抜擢。ブランド創業当時から変わらない自由な発想と革新性。その精神を宿す腕時計に、自らの現状を重ねたのだ。シンプルな3針を彩る濃紺のダイヤルとタイのカラーを合わせ、あくまで品行方正な出で立ちに。吉報を待つチームメイトのためにも、ここでしくじるわけにはいかない。
手元の資料を確認しながら、プレゼンを進める。残り時間を気にして、腕時計に目をやる回数も増えていく。その都度、エレガントかつクラシカルなこの時計がケンジの背中を押してくれる。サンレイ加工のダイヤルが光を反射し、覗き込むたびに表情が変化。ふと目線を上げると、クライアントの表情も笑顔に変わっていた。プレゼン終了。この瞬間から、プロジェクトの第2章が始まるのだ。
着用時計“ここぞ”の成功を約束する上質顔「スピリット オブ リバティ」
デイト表示を備えたシンプルな3針モデル。サンレイ加工が施されたブルーダイヤルの美しさを、シャープなバーインデックスが後押しする。シースルーバックから覗く自動巻きムーブメントの装飾も、妥協なき作り込みの証し。12時位置のロゴには創業当時のエンブレムを採用し、ブランドの確かな伝統を滲ませる。
必要な1本がきっと見つかる、『ハミルトン』の圧倒的ラインアップが頼もしい
新生活を迎える春、期待と不安が織り混ざる心境は、ケンジだけでなく多くの人に当てはまるのではないだろうか。人それぞれ立場や趣味嗜好は異なるものの、『ハミルトン』は、豊富なラインアップで新たなチャレンジを支えてくれる。頼もしきウォッチメーカーの傑作を腕に、幸先の良いスタートを切ってみてはいかがだろうか。
▲着用アイテム(SCENE1)
ジャケット63,000円/チルコロ1901、ニット18,000円/ビームス F、チノパンツ32,000円/ジーティーアー(以上すべてビームス 六本木ヒルズ TEL:03-5775-1623)、その他スタイリスト私物
▲着用アイテム(SCENE2)
ジャケット39,000円、スラックス19,000円/ともにシップス、シャツ21,800円/サウスウィック フォー シップス、タイ16,300円/ステファノ ビジ、チーフ6,800円/フィオリオ(以上すべてシップス 渋谷店 TEL:03-3496-0481)、ブリーフバッグ42,000円/エンゲージメント(キヨモト NC事業部 TEL:03-5843-9011)
▲着用アイテム(PRIVATE)
コート37,000円/ラベンハム×シップス(シップス 渋谷店 TEL:03-3496-0481)、ニット24,000円/リヴォラ(スタジオ ファブワーク TEL:03-6438-9575)、デニムパンツ39,000円/ヤコブ コーエン(ビームス 六本木ヒルズ TEL:03-5775-1623)
▲着用アイテム(SCENE3)
スーツ103,000円、チーフ2,800円/ともにビームス F、シャツ16,000円/ブリッラ ペル イル グスト、タイ14,000円/ドレイクス(以上すべてビームス 六本木ヒルズ TEL:03-5775-1623)、メガネ54,000円/ルノア(グローブスペックス エージェント TEL:03-5459-8326)
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※掲載の金額はすべて税抜価格です
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Photo_Yuichi Sugita[POLYVALENT]
Styling_Tatsuhito Yonamine
Hair&Make_Taichi Yoneo[TUNE]
Model_Kenji