型紙いらず!手縫いでも30分で作れます

使い捨てマスクが何度も使える!マスクカバーの作り方

2020/03/06

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手作りのマスクを作りたくても、材料が手に入らなくて困っていませんか。ハルメクWEBでは簡単に作れる「マスクカバー」の作り方をご紹介します。使い捨てマスクにかぶせるだけ。手縫いでもミシンでも作れて、洗えば何度も使えます。

使い捨てマスクが何度も使える!マスクカバーの作り方

「マスクカバー」の材料の準備

手前のグレーはシングルガーゼ、後ろの黒は手ぬぐいで作りました
手前のグレーはシングルガーゼ、後ろの黒は手ぬぐいで作りました

使い捨てマスク

使い捨てマスクに付けて使う、布製の「マスクカバー」。着脱が簡単にできる筒状の形をしています。考案したのは、デザイナーでパタンナーの森岡リエさんです。

「マスク不足で花粉症の私も含め、周りの方たちが困っていらっしゃったので作りました。転売や争奪戦などが横行しているのは悲しい。このようなときだからこそ、思いやりの気持ちを持ちたいものです。自分用だけでなく、マスクがなくて困っている方や、作れない方にはぜひ作って差し上げてくださいね」
 

型紙は不要、A4サイズの紙を用意しましょう

では早速、作っていきましょう。ここでは大人用普通サイズのマスク(縦9cm×横17.5cm)での作り方をご紹介します。

生地は、ガーゼや綿ボイルといった薄手の生地を用意しましょう。使い捨てマスクにかぶせるため、厚い生地だと息苦しくなる可能性があります。

型紙は不要、A4サイズの紙を用意

用意する布の大きさは、21cm×30cm。A4サイズの紙やチラシ(21cm×29.7cm)を目安にするといいでしょう。

用意する布の大きさ

縦の長さは、<マスクを適度に伸ばした長さ(約14cm)×2>。縫い代は上下とも1cmです。
横の長さは、<マスクの横幅(17.5cm)>と縫い代左右とも1.7cmです。

【編集部も作ってみました!】レディースサイズやお子様サイズのマスクのカバーを作る場合は、A4サイズの布で作ると大き過ぎるので、マスクのサイズを測って、合わせて作った方がおしゃれに仕上がります。

「マスクカバー」の作り方

ほぼ直線縫いだけで完成します。手縫い、ミシン、どちらでも作れます。※ここでは、作り方がわかりやすいように赤い糸を使用しています。

【1】長辺を三つ折りにして縫う

​​​​​​​【1】長辺を三つ折りにして縫う

まず、左右の長い辺の端を縫います(三つ折り始末)。

三つ折りの仕方

三つ折りの仕方

まず、7~8mm折る。

さらに、もう一度折る。

さらに、もう一度折る。

ピンで留めて波縫いする

ピンがなければ、手で折り目をつけるだけでもOK。アイロンがあればアイロンをかけると、縫うのが楽です。

反対も同様に縫います。

反対も同様に縫います。

【2】筒状にして、縫い代を始末する

筒状にして、縫い代を始末する

表面を内側(裏面を外側)にして、長辺を半分に折ります。

筒状にする

筒状になるように、短辺を2枚一緒に縫います。

縫い代を始末する

縫い代を始末します。手縫いなら写真のようにかがります。ミシンの場合は、ジグザグミシンや、ロックミシンを使います。

【3】筒状にしたら、ぐるりと一周なみ縫いする

筒状のぐるりを、なみ縫いする

縫い代の始末が終わったら、2本どりで、ぐるりと一周なみ縫いで縫います。

なみ縫い


【編集部も作ってみました!】薄手のガーゼの場合、なみ縫いをしてギャザーを寄せるときに目から糸が抜けてしまうことも。三つ折りの分厚い部分でなみ縫いをするといいでしょう。


【4】ギャザーを寄せて、マスクの縦幅と同じにする

ギャザーを寄せて、マスクの縦幅と同じにする

マスクの縦幅の長さになるまで、糸を引きギャザーを寄せます。ちょうどよいところで玉止めし、もう一方も同様にギャザーを寄せたら、完成です。

糸を引きギャザーを寄せる

完成

完成!使い捨てマスクに装着して使います。

【編集部も作ってみました!】

編集部で作ってみた

直線縫いがほとんどなので、ミシンで作る方が楽です。また、手芸屋には布用ボンドやアイロン接着できるテープも販売されているので、【1】長辺を三つ折りにして縫う、【2】筒状にして、縫い代を始末するときの行程で利用すると、簡単に作れるでしょう。

また素材は、王道の白い布で作るよりも、色付きの布の方がおしゃれに仕上がりますし、気分もアップ♪ 柄付きの手ぬぐいで作るのも、おすすめです。

しかしカバーをつけても、唾や菌はマスクに付着すると思われるので、マスクは定期的に殺菌、取り替えることをおすすめします。

森岡さんが作り方を無料配布していた理由とは

森岡さんはマスクカバーの作り方を自ら作成して、無料配布をしています。

「マスクがなくて困っている友人やその家族、さらにはその知り合いの方々が、少しでも安心できればと思って。一方でニュースを見ていると、マスクを高額転売をする輩がいたり、トイレットペーパーを飲食店などのトイレから持ち去ったりと、聞いていると耳をふさぎたくなるような、自分さえよければいいという考えの人がとても多いように感じます。人として大切なことを伝えたいという気持ちもあり、無料配布をしていました」

非常時だからこそ、思いやりの気持ちや、助け合い、譲り合う気持ちを大切にしたいという森岡さんの思いが詰まったマスクカバーです。

ぜひ、作ってみてください。
 

製図・製作=リュミエールアートスタジオ

 

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ハルメクWEB編集部

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