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より良きサン電子に向けて

サン電子株式会社(証券コード:6736)(以下「サン電子」または「会社」という)は、名古屋を拠点とするテクノロジーコングロマリット企業です。サン電子は過去3年間損失計上が続き、今期に関しても営業損失の計上が見込まれています。サン電子の時価総額(2020年2月17日現在)は430億円ですが、セレブライト社などの連結子会社の非支配株主持分と200億円の保有現金を考慮すると、会社の事業価値は280億円 と市場から評価されていることになり、本来会社が持っている価値と比較し非常に割安となっているとオアシスは考えます。サン電子の最も価値ある資産は、発行済の71.55%に相当するセレブライト社株式であり、オアシスはその価値を1,500億円超と試算、またその保有によるサン電子のアップサイドは現在の時価総額の240%以上に及ぶものと推定しています。

オアシスは、サン電子が抱える現在の問題は、現経営陣が実効的な経営を行なう能力を持っていないこと、および、取締役会がその機能を果たしていないことに起因し、これらの理由によりサン電子は非常に割安な価格で取引されていると考えます。

2020年2月14日に公表された最新の業績発表によると、同社は19年12月末迄の9ヶ月累計で27億7千万円の損失を計上、2020年3月期通年では、30億円の損失を見込んでおり、指摘した問題点の緊急性が強調された結果となっています。

2019年の定時株主総会では、経営陣はかろうじて解任を免れましたが、経営陣はその後も企業価値を毀損し続けてきました。以下がその例として挙げられます。

a.       会社からの情報によれば、子会社のセレブライト社の第三者割当(24.42%の割当) を行った際に、割当先との充分な交渉をしないままに、また、価格などがより有利な条件で他の投資家に割当てて買ってもらうことができるかの調査をすることなく不当に低い価格で割当発行を行なってしまったこと

b.       既存株主の株式価値を希薄化させてしまうにもかかわらず、何ら経済的合理性のない市場価値からの大幅なディスカウントにて転換社債型新株予約権付社債(以下「転換社債」という)および新株予約権の発行をファンドに対して行ったこと

c.       国内事業における新たな成長分野の開拓に失敗し、4年連続で低迷し続けていること

直近の企業価値毀損行為の前の昨年の定時株主総会の時点ですら、2019年の定時株主総会における低い賛成率が示すように、サン電子の経営陣はすでに株主からの支持を失っていました。

 
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株主として我慢の限界を超えました― オアシスは臨時株主総会の招集を請求しました

オアシスは、会社法の少数株主の権利を行使して、会社に対して臨時株主総会の招集を請求しました。この臨時株主総会の招集は、会社の経営と監督においてもはや信頼を得られなくなった現在の経営陣と取締役会による企業価値の毀損に終止符を打つためには必要なものです。株主は、特に現経営陣からこれまで充分過ぎる損失を被ってきました。請求した臨時株主総会は、2020年3月末から4月上旬に開催される予定で、株主には日時が決定次第通知される予定です。

今こそ、短期的にも中長期的にも企業価値を向上させることに注力できる新しい取締役会を立ち上げ、サン電子を株主、取引先、従業員等のすべてのステークホルダーに利益をもたらす会社に変えるべきときです。

オアシスはサン電子の今後の明るい未来を確信しております。

この目的のために、現取締役の解任と新しい取締役の選任を株主に承認していただく議案として提出しています。 

 

オアシスが目指す “より良きサン電子” とは、株主、取引先、従業員等のすべてのステークホルダーに利益をもたらす会社です。

オアシスは、このウェブサイトで、新しい経営陣のもとで、サン電子が“より良きサン電子”に変貌を遂げるために必要な数々の施策を提言しております。オアシスの目指す“より良きサン電子”とは、株主、取引先、従業員等のすべてのステークホルダーに利益をもたらす会社です。会社の資源を利益率が高く成長性も高い分野に集中することで成長し、企業価値を大幅に向上させることができるでしょう。また、このことにより、取引先の満足度も向上し、従業員も成果につながるやりがいのある仕事と安定した人生設計が可能になるというメリットをもたらします。オアシスは、そのような“より良きサン電子”を実現するために、株主、取引先、従業員等のすべてのステークホルダーと共に努めて参る所存です。