S&P500、再び安値を試す可能性低い-モルガンSのウィルソン氏
Vildana Hajric-
手じまい局面が再び起きることは恐らくないだろう-ウィルソン氏
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S&P500種は年末に2700と、現在の水準から上昇すると予想
米国株は最速ペースで弱気相場入りした後、先週までに20%近く上昇した。一部の投資家は既に進行中の多くの大規模刺激策に安心し、最悪期は過ぎたのだろうかと考えている。
モルガン・スタンレーの想定に従えば、米国株は近いうちに再び安値を試す展開にはならないだろう。
少なくともそれが同行の米国株チーフストラテジスト、マイク・ウィルソン氏の見方だ。相場が底を形成する中で株価は再び安値を試す展開になることが多いが、今回は違うと同氏は指摘。システマティック戦略およびパッシブ・アクティブ投資家や個人投資家によるあらゆる市場での強制的な手じまいを理由に挙げた。
同氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで「相場が新たな安値を付けると考えるには、もう一度手じまいが行われると考える必要がある」とした上で、「そうした局面が再び起きることは恐らくないだろう」と指摘した。
ウィルソン氏は別の30日のリポートで、同じような強制的な手じまいの局面にあった2018年12月の相場急落の際、米国株が再び安値を試すことはなかったと指摘。同氏はS&P500種が年末に2700と、現在の水準から上昇すると予想している。
原題:
Morgan Stanley’s Wilson Says Retest of S&P 500 Lows Is Unlikely(抜粋)
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