◇第41回総合関関戦本戦最終日◇6月17日◇関西大学東体育館器械体操練習場◇
[男子団体]
木村 77.200
山崎 69.100
西尾 63.600
木本 71.900
山本 70.650
九重 72.000
関大362.550-341.750関学大
[男子個人]
神山 63.85
横山 61.80
今年の器械体操部の目標「総合関関戦勝利」。昨年は僅差で敗れたこの戦いに、今年は西日本学生選手権に出場した木村僚太(商3)、山崎雅春(商2)、西尾仁(安全2)、木本大晴(商1)、山本大空(シス理1)、九重宏海(文1)が挑んだ。
「西(=西日本学生選手権)の失敗を修正して臨んだ」(木村)と1種目目のゆかから関学大を上回る得点を出す。その後も高い集中力で安定したパフォーマンスを披露し、あん馬、吊り輪、跳馬、平行棒、鉄棒と1度も関学大を下回ることなく、危なげなく勝利。また、ベスト5合計も目標に設定したいた360点を超え、「1人にミスがあっても5人でカバーする試合がきょうはできた」(木村)と、試合後は充実の表情だった。
また、この大会で引退を迎えた横山昇汰主将(経4)と神山耀太(社4)は個人で出場。応援に駆け付けた観客からも、2人にこの日一番の歓声が送られる。「初めてこんな(たくさんの)人に囲まれて演技したので緊張が解けずに思ったように演技できなかったんですけど、何より最後の試合ということで楽しんで演技できた」(横山)。東体育館改修工事で満足いく練習環境のない厳しい1年間だった。横山主将は言葉を濁しながら振り返ったが、「すごく真摯に、真面目に取り組んでいた。横山が主将で良かったんじゃないかなって思います。お疲れ!」と、神山は恵まれない環境の中でチームと向き合った横山主将をねぎらった。
器械体操部の結果次第だった総合関関戦の最終結果。大勢の人が見守る中、落ち着いて関学大を下し、総合優勝へ最後の白星を飾った。8月には木村、木本、永田晶子(政策3)が全日本インカレに臨む。新チームの主将となる木村は「種目別に残ることと(個人総合)80点に乗せられるように」と意気込んだ。全日本インカレまであと約1カ月半。器械体操部の活躍から目が離せそうにない。【文/写真:宮西美紅】
▼横山主将
「初めてこんな(たくさんの)人に囲まれて演技したので緊張が解けずに思ったように演技できなかったんですけど、何より最後の試合ということで楽しんで演技できました。(4年間を振り返って)競技としてめっちゃ成長できたなって思います。競技のパフォーマンス力も成長できたし、人間としても成長できたと思います。3人しか(同期が)おらんくて3人とも幹部っていう中で、なかなか人数不足っていうところで納得はいなかいですけど…終わったのでいいです(笑)。みんなそれぞれ足りないところがありながら少しは補いつつ、まとめていけた」
▼神山
「最初はちょっとミスがあったんですけど、コンディションが整っていない中、うまくまとめられたんじゃないかなって思います。環境の変化が一番激しかったのがこの1年間だったので、この1年で身に着けた技が出せたんじゃないかなっていうのがあったので、満足していますね、この4年間に。最後の1年の密度の濃さに。就活とかもいっぱいあったけど。(お互いへの言葉は)彼(横山)は人を引っ張っていけるような人間じゃなかったんですけど、この1年間、主将という役職を得て、すごく真摯に、真面目に取り組んでいたんじゃないかなって思います。結果、この子(横山)が主将で良かったんじゃないかなって思います。お疲れ!」
▼木村
「勝てたことよりも、360点に目標を設定していて、362点だったのでそこが一番良かったんじゃないかなと。ちゃんとすれば(関学大に)勝てる点数は出ていたので、360点に乗ったのと、関大が勝ったんですよね。そこが、去年僕らが負けて最後負けたので、今年は勝てて良かったです。チームはとりあえず、西(=西日本学生選手権)の失敗を修正して臨んだ関関戦で、6人が演技して5人の得点が(合計に)入るんですけど、その5人とも、1人にミスがあっても5人でカバーする試合がきょうはできたかなと。それで360点だったので、来年に向けていい感じで終われたんじゃないかなって思います。僕はまだ詰めれるところは詰めれるかなっていう感じです。12点台がきょうは多くて、13点台に全種目乗せないといけないので、そこはまだまだだなって。これから(全日本)インカレに向けて技も入れつつ、仕上げていきたいなと思います。きょうは特に良かった点もなく、そこそこ全種目できた。大きなミスがなかったのはきょうの成果かな。ホームだったので特に変わらず、いつも通りの演技がきょうはできたかなって。逆に試合感がなかった。それで決めれるところが決めきれないところがあったので。そこはもう練習積んでインカレまでに仕上げていきます。インカレの意気込みは、種目別に残ることと80点に乗せられるように。個人総合80点に乗せられればそこそこのところにいけるので80点を目標にして、種目別も鉄棒と跳馬は残りたいなと思います。1カ月ちょいでやるしかないですね」