水中で戦う戦士たち、DUS――同志社大学水泳部――。彼らはベストを越えるため、目標を越えるため、日々厳しい練習をこなしている。今回はそんな彼らの強さの秘訣に迫るため、3つのアンケートを行った。
いい体No.1
水泳部と聞いて思い浮かべるのは、まず逆三角の体だろう。締まった体を際立たせるような広い肩幅。選手はみないい体つきをしているが、そんな中で「いい体No.1」に選ばれたのはいったい誰なのか。選手に意見を聞いてみた。
「身長は生まれ持ったもの」(吉田・法3)
「入部した時はそうでもなかったのに、ごつくなった」(大橋・政策3)
「速いし、ごついし、黙っていればかっこいい。この外見は欲しい」(福島・スポ2)
「おもしろくないけど、ごつい。おもしろくないけど」(西川・商2)

鍛えた筋肉を披露する西能(経2)
選ばれたのは、西能正剛だ。182cmの高身長に、締まった体。選ばれたことを伝えると、快く筋肉を見せてくれた。選ばれたのは、もちろん身長のおかげだけではない。ウエイトトレーニングだけでなく、プロテインを飲んだりすることで体を鍛えていた西能。「最近ごつくなったと言われる」。西能と言えば、昨年の日本学生選手権で、自身初のB決勝に進出。そして1位になったことは記憶に新しい。今年の目標は「インカレで決勝に残る」こと。努力という才能が彼を進化させる。
大食いNo.1
力の源といえば、食。エネルギーを摂取することは、速く泳ぐことためにも必要不可欠なことだ。部員からは、こんな声が上がった。
「(食べるのが)速いし、量もすごく食べる」(西能)
「勝てないです」(佐々木・スポ1)
「食うやつが速くなる」(大橋)
そして、選ばれたのは……。

声援にこたえる大橋
「当然です」(大橋)。自己推薦も含め、圧倒的な支持を得た大橋雅史。それもそのはず、彼はありとあらゆる大食いチャレンジを制覇している、”大食いチャンピオン”なのだ。中には、現在の現役の中では大橋しかクリアすることができていないチャレンジもあるという。今シーズンからキャプテンとしてチームを束ねる大橋。「強さは内臓の強さに比例する。食うやつが強くなる」と、後輩の大食い指導も行っているという。強さはに日常の中からも生まれている。
ストイックNo.1
日々のハードな練習に、”デザート”として練習を課しているストイックな集団があるという。その名も『大橋ファミリー』。その名の通り、リーダーは大橋雅史。そして彼を中心に、「強くなりたい!」と集まった後輩で大橋ファミリーは形成されている。今回は、その中から一人、代表としてこの選手が選ばれた。

期待の一年生・佐々木
「選ばれて光栄」と話す佐々木ニ千翔。実は「もともとなまけもの」なのだという。だからこそ、佐々木は大橋ファミリーの門を叩いた。土曜日の練習後に追加メニューを行うなど、練習量を増やす。「きつかった」が、佐々木は1年生の内から試合でベストを更新。努力が結果に結びつくことが証明された。「今年のインカレと関カレでは、点が取れるような選手になりたい」。佐々木を含めた大橋ファミリーは、DUSを引っ張る大きな力になるに違いない。
今回選ばれた選手以外も、強くなるための努力は欠かしていない。個人個人が強くなることが、チームとして強くなること。さらなるレベルアップのため、目標のを越えるため、彼らは今日も泳ぎ続ける。(佐々木 彩)