ご挨拶

 みさき公園は、南海電気鉄道株式会社創業70周年記念事業の一環として、1957年(昭和32年)4月1日に、自然動物園、自然水族館、遊園地の施設がある自然につつまれた総合遊園地として開園し、関西でも有数の総合レジャーランドとして、多くのお客さまにご愛顧いただいてまいりました。

 開園当時の自然動物園は、ゆるやかな丘陵地を活用し、金網などの外周柵を設置せず、堀や壕を設置し、自然のままの動物の生態が見られる無柵放養方式や、オーストラリア、アフリカ、アジアの各エリアに分け、動物たちを放し飼いにした方式(動物地理学的配置)を日本ではじめて採用し、動物たちがのびのびとした環境のなかで、生活を楽しんでいる様子を見ることができました。

 自然水族館は、日本ではじめて大海洋水槽(オーシャナリウム)を館内に設置し、大小さまざまな魚たちが海の中を泳ぐ様子を上面からも側面からも見ることができました。

 スポーツランド(遊園地)には、開園当時日本一の長さを誇ったロケットコースター(ジェットコースター)をはじめ、高さ22mの飛行塔など、スピードとスリルがある近代的な遊戯具を完備していました。

 また近年では、1987年(昭和62年)には、みさき公園開園30周年記念事業の一環として、大型レジャープール「ぷ~るらんどRiO」、2009年(平成21年)には、新イルカ館「シャイニースタジアム」、2014年(平成26年)には鉄道体験施設「わくわく電車らんど」を開設し、多くのお客さまに楽しんでいただきました。

 さて、この会場には、みさき公園が歩んできた63年間のあゆみを、皆さまにご覧いただけますよう、各年代ごとの写真をご用意いたしました。みさき公園でいっぱい遊んだ楽しかった思い出を、いつまでも皆さまの心に刻んでいただければ幸いでございます。

 これまで皆さまにご愛顧いただきましたことに感謝いたしますとともに、当社が運営する最終営業日まで、みさき公園をよろしくお願い申し上げます。