◇第60回関西学生体操競技選手権大会◇4月22日◇奈良県立橿原公苑第1体育館◇
【男子団体】
2位 関大 355.000
【男子個人総合】
5位 木村 76.700
【男子種目別・鉄棒】
1位 木村 13.350
【男子個人】
神山 59.900
石村 49.850
【女子個人】
永田 42.500
梅影 15.050
器械体操部男子が団体の総合成績で関西学生2位!3月に東体育館が改装されたことで、すべての種目を練習できるようになった器械体操部。「意識が高くなり、チームの団結力が増している」と言う主将の言葉通り2018年シーズン最初の試合で好スタートを切った。
6人チームで6つの種目(平行棒・鉄棒・ゆか・あん馬・吊り輪・跳馬)を回り、その総合得点を争う団体戦。関大からは、主将・横山昇汰(経4)、木村僚太(商3)、西尾仁(安全2)、去年けがで出場がなかった山崎雅春(商2)。さらに新戦力の木本大晴(商1)、山本大空(シス理1)がエントリーした。
まずは平行棒。ルーキーの木本がチームトップの12.700を取るなど、全員が10点以上で幸先良くスタートを切る。続く鉄棒では、エース木村が本人も「うまくいった」と振り返る好演技で13.350と種目別でトップの記録をたたき出し流れをつなぐ。
▲横山
▲木村
休憩をはさんだゆかでも、木村、山崎、木本の3名が12点以上獲得。あん馬では、山崎がけがの影響で棄権したこともあり、得点を落とすが、次の吊り輪で木本が再びチームトップの12.100と高得点を記録するなど、全員10点以上獲得し、最後の跳馬へ。最後まで集中力を切らさず5名が12点以上を取り、総合得点を355.000とした。
▲木本
▲山本
今シーズンは、総合得点360点以上を目標としている関大。1発目の試合でいきなり、目標得点にあと一歩まで迫った。試合後、選手達も「始めにしては良かった」と手ごたえを口にした。最終結果は、総合2位。1位は大阪体育大学で391.99、3位は天理大学で354.500。今シーズンに大きく期待の膨らむ試合となった。
男子個人の部に出場したのは、副将の神山耀大(社4)と、石村一隼(人2)。神山は跳馬で高得点を出す。技を失敗し恐怖心があったと言う鉄棒も大きなミスなく終え、「克服できた」。しかし、着地ミスなどで得点が伸びず「詰めの甘さが出た」と振り返った。石村も跳馬、平行棒では新技が決まり、収穫も得たが、「前日の練習でけがをして、緊張してしまった」と他種目で減点があり、思うような結果が出なかった。
▲神山
▲石村
女子個人の部は永田晶子(政策3)、梅影あかり(安全2)の2名が出場。2年間けがに苦しんだ永田は、「初めていいコンディションで出られた」。ノーミスで演技を終え、「全日本インカレに向けて、いいスタートを切れた」と手ごたえをつかんだ。大学から、器械体操を始めた梅影。「練習でのミスを意識して緊張してしまった」と段違い平行棒、平均台で得点が伸びない。「ミスしても切り替えられるようにメンタルを鍛えていきたい」と振り返った。
▲永田
▲梅影
試合後、団体戦の出場選手も含めた個人成績が発表された。木村は、鉄棒で1位、さらに跳馬、あん馬でも6位に入る大活躍。個人総合でも5位に入り、実力を示した。また今大会は1年生の2人、けがから復帰の山崎など大学デビュー戦の選手の活躍が目立った。中でも木本は平行棒の個人成績で6位に入るなど、今後が楽しみな存在だ。練習環境も良くなりチーム一丸、パワーアップした器械体操部のこれからに注目だ。【文:水上壮平/写真:野村沙永】
▼横山主将
「(団体戦について)一発目にしては良かった。東体育館が新しくなって、練習環境が良くなったことで、意識が高まり、団結力も増している。それが今回のいい演技につながってると思う。(個人では)平行棒の着地はうまくいったけど、試合前に目標としていた、全体を通しての安定感はまだまだだった。精神面、体力面ともにもっと成長していきたい」
▼神山副将
「(個人種目について)最悪だった。コンディションは決して悪くなかったのに、着地のミスなど、詰めの甘さが出た。跳馬がうまくいったことは今日の収穫。鉄棒は(去年のミスがあるので)緊張したが、最初の技もうまくいって降りる技も成功したので(恐怖心を)克服できたと思う」
▼木村
「始めにしては良かった。着地で止めに行ったところで大きく崩れず、減点を最小限にすることができた。いい内容でスタートできたので、西日本インカレ、関関戦、全日本インカレと、点数をもっと上げていきたい」
▼木本
「始めは良かったが、後半にミスが出た。演技を通す練習をして体力をつけないといけない。良い所も悪いところもあった。どちらも、なぜなのかを考えて次に生かす」
▼山本
「あん馬は失敗してしまったが、平行棒はほぼミスもなくうまくいった。スタートとしてはいい方だったと思う。でも、簡単な技でミスもあったので、油断せず基本的なところを練習していきたい」
▼永田
「技をノーミスで終えれて良かった。大学に入ってからケガが続いていていいコンディションで出られたのは今日が初めて。技をすべて戻せなくても、全体をまとめて点数がどう出るか、と臨んだが、いつも通りにできたことで次の西日本インカレに向けていいスタートを切れた」
▼梅影
「ゆかと跳馬は自分なりにうまくできたが、段違い平行棒、平均台はダメだった。練習でのミスを意識して緊張してしまった。メンタルを鍛えて、ミスしても切り替えられるようにしていきたい」