『仮面ライダーゼロワン』年末特別企画
2019年総決算&2020年展望
2019.12.26
特集1
滅亡迅雷.net壊滅! そしてZAIAエンタープライズ社長・天津垓の飛電或人への宣戦布告という衝撃の展開で幕を閉じた2019年『仮面ライダーゼロワン』。はたして、2020年はどのような展開が待っているのか!?
番組プロデューサーとメイン脚本家が、2019年を振り返りつつ、2020年のストーリーに関して前代未聞の伏せ字だらけのぶっちゃけトークを展開する。〝伏せられた部分〟にはいったい何が書いてあるのか? それを予想しながら年明けの『ゼロワン』を楽しみにしてほしい。
なお、「伏せ字部分は公開がOKになった部分から順次オープン」していく予定なので、この対談は随時チェックしておこう!
プロフィール
- 大森敬仁
- 1980年1月29日生まれ。愛媛県出身。『仮面ライダー響鬼』でプロデューサー補佐を務めてから、数多くの特撮作品を担当。『獣電戦隊キョウリュウジャー』では、初のチーフプロデューサーを努める。『仮面ライダードライブ』『仮面ライダーエグゼイド』『仮面ライダービルド』と、近年の仮面ライダー作品でチーフプロデューサーを担当。
- 高橋悠也
- 1978年2月1日生まれ。東京都出身。劇団UNIBIRDの舞台のほか、テレビドラマやアニメ作品の脚本を数多く担当。『仮面ライダーエグゼイド』ではTVシリーズに加え、劇場版、Vシネマ作品などすべての脚本を担当した。また、『仮面ライダードライブ』Blu-ray COLLECTIONに収録された「シークレット・ミッション type TOKUJO」も手掛けている。
2019年の『仮面ライダーゼロワン』を熱く振り返る
———2019年の『仮面ライダーゼロワン』を振り返っていただき、手応えはいかがでしたか。
大森僕自身は手応えを感じています。ただ、令和初の仮面ライダーなので、もっとやれたんじゃないかという思いもあります。
『ゼロワン』は、シリーズ構成も組んで、新しい時代だからこういうことをやってみようと、すごく繊細に考えたつもりなんです。その代わりに、『仮面ライダージオウ』のような大胆さ、わかりやすさはもしかしたら失われてしまったのかな? そう考えると、もっとほかのやり方というか、別の可能性もあったのではないかと考えてしまうこともあります。でも、概ねは満足はしています。
———ゼロワンの世界観には、綿密に計算されたものを感じますが、終わりから逆算してつくっているのでしょうか。
大森いや、そういうことはまったくないです(笑)。企画チームの皆さんに「AIを描くんだったら、人間と自我が目覚めたAIの心の部分を描くべきだ」と言われ、「そうなんだ!」って気づかされたくらいですね。
高橋AIを描くということは〝人っぽいことを描く〟わけで、ということは、〝人ってなんだ?〟ということを描くことに繋がっていくと思うんです。いずれはそういったことが描かれていくんだろうな、という気がしていたので、なんとなくなんですけど、2019年は心をテーマにして物語を書いたんです。
ただ、今回は脚本にいろんな作家さんが入られているので、僕が担当してない回を見て「なるほど! こういう考え方もあるな」と色々な刺激を受けることも多く、なんか毎回違う仮面ライダーをやっている気分ですね。
———印象に残っているエピソードを教えていただけますか。
高橋全部です!(笑)。人物設定があるとはいえ、或人のセリフとか、作家さんによって色々な文脈があるんですよ。問題児に対してガツンと熱いことを言ったり、あるいはヒューマギアやAIが、社会においてどういう立ち位置で人間社会に介在しているのかを語らせたり……。
筧さん(脚本家の筧昌也)は、日常の中にAIがある社会を実にリアリズムを持って描かれていますし、三条さん(脚本家の三条陸)は大胆な切り口でAIを描いており、同じ〝AIをテーマとした物語〟でもバリエーション豊かに描けるんだなと。これからもいろいろな作家さんが入られると思うんですけど、その辺も見どころになるんじゃないでしょうか。
大森いろんなって言われるほど作家さんが入るかどうかはわかりませんので、あくまでも予定ということで(笑)。
後半になればなるほど、物語やテーマ性は深くなっていきますし。これから大事なエピソードが続いていくので、第16話からかなり長いこと悠也さんにお任せしています。今後、他の方が入る余地を残したいとは思っているんですけど、やれるかどうか……というところです。
———三条さんの起用は、やはり『仮面ライダーW(ダブル)』における探偵もの、『仮面ライダードライブ』における事件解決もの、ということでの適任といった形での起用だったのでしょうか。
大森それは……もう言っちゃってもいいか。ぶっちゃけ悠也さんがタイミング的にちょうど映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』の脚本を担当されていたですよ。それで、第8話~第9話の病院編が終わったあと、第10話~第11話の大和田伸也さん編を筧さんが書いたあとくらいに悠也さんが戻ってこられるんじゃないかかな? と想定していたんですけど、思った以上に映画の脚本が難航しまして……、急きょ三条さんにお願いした形です。
大和田さんの話がああいった形で終わり、事件を解決しなければならないというお題が残ったので、物語的には「刑事ものとか探偵ものなんですが、どうですか?」という流れでお願いしたんです。ただ、三条さんには内情的にはあまり多くを語らず「お願いだから書いて!」って(笑)。あの時期は、けっこう切羽詰まっていましたね。
———第11話では、アンジャッシュ児嶋さんの「福添だよ!」がついに出ましたね。脚本家の皆さんは温存しているネタなのだろうな、と思っていたら、初起用の三条さん担当回で飛び出したので驚きました。
大森あれはなかなか出すタイミングが難しくてね……頭からやってしまうと、そういう番組だと思われてしまうし、1クール過ぎたあたりで出すのかな……とは考えていました。ついでにいうと、他のライターさんは、或人のギャグは相当書きづらいみたいですね(笑)。高橋悠也印がついているので。
高橋それはやっていただかないと困りますよ。僕だけ恥ずかしい思いをすることになってしまうじゃないですか(笑)。
大森他の方たちは、ちょっと逃げている部分もあるよね(笑)。
高橋僕はもはや意地でやっていますからね。「今回はいらないです」って言われることもあるんですが、どっかに必ず入れています。
———第7話までは1話完結の物語でしたが、第8話以はそれを崩した理由を教えていただけますか。
大森1話完結にしたのは、AIが人間のお仕事をいずれは行うかもしれないという話が現実にもありますので、こういう職業だったらAIがどういう働きをするんだろう、というのを、序盤になるべく多く見せたかったという目的があります。
ただ、第8話以降、たとえば第8話~第9話の病院編は2話またぎですが、前半は看護師で後半はドクターと、舞台は同じですが、職種の違うヒューマギアにしているんです。
あのキャラクター誕生の秘密。そして……!?
———2019年放送の第16話までで、もっとも苦労したエピソードはどれでしょう。
高橋僕担当の回で言えば、第4話ですね。『ゼロワン』の根幹の部分というか、シリーズ全体にかかわるデイブレイクという過去の事件のことに触れる話だったので、そこは相当頭を使いました。第4話だけの設定というわけにはいかないですから。あのタイミングでやっちゃってよかったのかな? という意味も含めてですが、いろいろな議論を重ねてつくった、という意味では苦労しました。
結果、デイブレイクの真実の設定を早い段階で打ち出せたので、それを土台として2019年後半の滅亡迅雷.netとの戦いの中で、アークに関しても触れることができたというのはよかったと思っています。この部分は映画『令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』にも大きく関わりますしね。
———第14話に登場した仮面ライダー雷の誕生の経緯を教えていただけますか。
高橋まずは宇宙飛行士ネタをやろうというのと、今まで滅亡迅雷.net側はシンギュラリティが起きたヒューマギアの情報をどうやって仕入れていたんだっていう謎を明かしつつ、それをスパイの話に出来たら面白いのではないかと考えて、雷というキャラクターを立ち上げたんです。
滅亡迅雷.netという組織の中に滅と迅がいて、だったらあとふたり〝亡と雷〟が存在するんじゃないのかというのは、我々の中で話に出ていたんです。だったらちょっとここでやってみようかというのもありましたね。
———だとしたら、雷と亡は存在しないという選択肢もあったということでしょうか。
高橋いや、そのふたつはいずれ出したいねという話はしていたので、雷はあのタイミングだったということですね。
さらに仮面ライダーゼロワン シャイニングアサルトホッパーも出るので、ヒーロー側が2回パワーアップするんだったら、敵もふたり倒す必要があるな……ということで「だったら滅も倒しちゃいます?」みたいなことを最初に言ったんです。だけど、いざ蓋を開けてみたら、「あれ? 雷含めて3人倒しているぞ」と(笑)。
大森みんな倒しちゃった(笑)。でも、雷が1週で終わりというのは、やっぱりもったいなかったかな……。
高橋僕個人としては、いつか滅亡迅雷.netで横並びをという野望はあります。
大森文字の順番に並べてね(笑)。暗殺ちゃん役の松村龍之介が「じゃあ.netは僕でいいですか?」って言うんじゃないかな(笑)。
高橋あれだけ、堂々と演じてきたのにポッと出の奴にドードーゼツメライズキーを使われて……。雷になるのは暗殺ちゃんでもよかったのかな、とは思いますけどね。
———先ほど滅亡迅雷.netでもうふたりというお話がありましたが、亡だけまだ登場していませんね。
大森まあ、普通はそう思いますよね。第15話で諫が滅亡迅雷.netしか使えないはずのアサルトウルフキー使ったんで、ネットとかでは「こいつが亡なんじゃ!?」ってつぶやきは多かったです。いやいや……そんなこと言うならやめちゃうよ、と(笑)。
高橋でも、そこは物語としてもちょっと捻っていますし、大丈夫でしょう。
大森そこはちょっとまだブラックボックスで。いるのかいないのかも含めてね……。うーん、ここはなかなか開けられない部分なんじゃないかな(笑)。
———滅は第17話以降も残りましたね。
高橋さっきも言いましたけど、もともと滅は倒す想定ではなく、結果として倒すことになったので、ああいう形に落ち着きました。クールごとに勢力が変わっていくというのは、どの仮面ライダー作品でもあったと思うんですけど、ZAIAや天津垓がこれから台頭していくにあたって、いったん滅亡迅雷.netはやり切ってしまおうということですね。
今後、19話以降の飛電対ZAIA編の中でアークをめぐって対立していく末に、そのアークに繋がっていた滅とか滅亡迅雷.netの面々がどう考えるのか……。今までどおり人類滅亡に動くのか、それとも心変わりするのかというのは、AIをテーマにした作品の根幹というか、その行く末は見どころになると思います。これはイズも含めてですが。
想定内? 想定外? 滅亡迅雷.net壊滅について
———滅は倒す想定ではなかったということは、第16話で滅亡迅雷.netと決着をつけるというのも、想定外だったのでしょうか。
大森いや、それは予定通りですけど、17話以降をつくり始めてみると、ちょっと早かったかなと(笑)。第17話から、垓を人間側代表、或人をヒューマギア側の代表にして人間とヒューマギアを対峙させるような形のフォーマットを組んだんですね。ライバルが出てきたタイミングで対決をする図式にするというのは、仕事ものの物語としてもわかりやすいですし。
もうひとつ、或人が暴走したヒューマギアを悔やみながら倒すというのはちょっとストレスがたまるんじゃないかという話が上がっていたんです。ただ、視聴者からの意外な反応として、倒されてしまうヒューマギアに対して〝ロス〟という言葉が出てきてくれたおかげで、そのあたりは杞憂に終わったんですが、ただ、もうちょっと気持ちよく敵を倒したいな……と。
それで仮面ライダーゼロワンと仮面ライダーサウザーは戦う形になったんですけど、そうすると、本当の敵は何なのか、というのがわかりづらくなってしまうという副作用が起きてしまい……。「やっぱり滅亡迅雷.netを倒すんじゃなかったね……」と。だから、第18話はその部分に関して紛糾し、結果、完成までにかなりの時間がかかってしまいました。
高橋サウザーが敵の悪いライダーかというと、そうでもないという立ち位置なので、そこがけっこう難しかったですね。
大森サウザーを完全に敵にしないというところは、意見が分かれましたね。
高橋垓が、完全な悪者として君臨していればそれはそれでわかりやすかったんでしょうけど、言っても彼は会社の社長なので、悪いことをしたら自分だけじゃなく会社にも影響を与えるような立場の人なんですよ。そういった面も考えないといけませんし……。
大森悪いことをすればするほど、小物臭というか人間としては器が小さくなってしまうからね。垓は社長でもあるし、ライバルでもあるので、〝すごく悪い〟ということはさせないようにはしました。
高橋だから、つくづく思うのは、人間を襲う怪人というのはすごく偉大な発明だなって。人を襲うメリットってなかなかないじゃないですか? 滅亡迅雷.netは、そういう目的を与えられたAIだったので、自然に人を襲える。そういう意味で壊滅させるのは早かったのかな……と(笑)。まぁその残り香という意味ではまだ残っているんですけどね。
仮面ライダーサウザー、お前は一体何者!?
———2020年から登場の「仮面ライダーサウザー」に関しては、最初から出る予定が決まっていたのでしょうか。
大森それは最初から決まっていましたよね?
高橋僕はあとからサウザーという名前を聞いて、あ、この仮面ライダーがそうなんだ、という感じでした。
大森もともと、「飛電インテリジェンス」「A.I.M.S.」「滅亡迅雷.net」、最初は3つの組織の対立図を描いていて、話が進んでいくと、もう少し違う上の組織が出てくるというように構成を組んでいたんです。それは、変身ベルトが全部違うということに重要性を持たせないと意味がないよねってところでもあり、A.I.M.S.側と滅亡迅雷.net側の設定の裏付けというか、話が進んだときに出てくる新たな組織が必要だよねと。 だから、新しい仮面ライダーが出るという話になったときに、あまり違和感なく新たな組織、ZAIAの仮面ライダーであるというところに落ち着きました。
———だとすると、ZAIAの人間である唯阿がA.I.M.S.の技術顧問であるのなら、エイムズショットライザーはZAIAエンタープライズ製ということになるのでしょうか。
大森そうなります。それを最初から売りにしようかという話もあったんですけど、そこは隠し気味にしていますね。「仮面ライダー」という言葉を変身のときに使っているのも実は唯阿だけで、それは兵器として作ったものだと知っているから、そう呼んでいるという事実があるんです。ただ、そこをなかなか描けなくて……ちょっと苦心している部分です。
———垓は2019年は思わせぶりなことを言う黒幕といったキャラクターでしたが、2020年になると実は正々堂々とした野心家かつ、パーソナル的な部分では意外にもツッコミどころのある愉快な面も持ったキャラクターなんだな、と感じましたが、最初からそういった感じのキャラクターにする予定だったのでしょうか。
高橋僕がいない回でも育っていったキャラクターなので、垓はどちらかという大森さんが作ったキャラクターなのかもしれませんね。
大森まず、まったく手がかりない状態で、垓が変身する仮面ライダーをサウザーという名前にしたんです。ゼロワンに対するサウザーなんですけど、そこから1000の男、1000%が口癖になっていった形です。けっこう貪欲というか野心が強いキャラになったのは、そうすることで或人と対比しやすいんじゃないかという狙いですね。
サウザーって言葉を出したときに、「いや、それ『北斗の拳』ですよ」って、すでにネットとかでは言われていますけど(笑)。それはサウザンドのサウザーなんだよというのをわかってもらうために、2回目の登場くらいから急にパーセントを口にする奴にしたんです。200%からだんだん上がっていき、ついに1000%の男になり……。それもあってちょっとこの人、変な人なんじゃないかな? っていう要素が図らずもついてしまったんですけど(笑)。それはそれとして話題にもなったので、これから2020年を迎える上で垓を活躍させるにあたり、指針のひとつなったのではないかなと思っています。
あとは第17話以降の垓に関して、彼は本当はどういう男なんだろうね? というのを皆で話し始めて、「1000%を稼ぎたい」「社長として利益に走る」「結果を残すことにこだわる」「比較対比で1000%にこだわる」。正直、言ってることはバカっぽいんですけど、そこに隙は見せない男、といった感じになりました。
なお、〝垓が飛電是之助に憧れていた〟というのは、実はシリーズ開始当初から話していまして、アークを作ったのは垓なんだということも、早めに判明させることにしました。
そうすることで12年前、垓がすでにある程度の立場の人間として、飛電のヒューマギア事業に協力していたことがわかりますし、是之助との関係性も出てくる。さらには垓が実は45歳である必要性が出てきますしね(笑)。アンチエイジングしているのか? それとも身体に何かしているのか? そういった神秘性も出せるじゃないですか。
また、垓が実は是之助に憧れていたという部分は、ゆくゆく垓の立場をどう転がしていくか、となったときの抜け道でもあるんです。お仕事5番勝負が終わったあと、垓がどう変わっていくのか……。ゆくゆくは或人に協力するのか、もしくはそのまま敵対していくのか?正直、どうにでも転がせられるのではないかなと。そこはまだ、詳しくは決めていないので(笑)。
高橋垓は〝明確に悪〟というわけはないんです。或人とはAIに対する考え方が別軸なだけなので。
これからの『ゼロワン』は、どこに向かっていくのか!?
———2020年初頭からの〝飛電対ZAIAのお仕事5番勝負〟のあとも、仕事をテーマとした物語は続くのでしょうか。
大森〝お仕事もの〟をずっとやりたいんですけどね……。そろそろ撮影にお金がかかる仕事しか残らなくなってきたので(笑)。宇宙飛行士もずっと宇宙で戦うわけにはいかないので、ああいう形になりましたが。脚本家テーマなんてどうですか?
高橋地味ですよ、脚本家回(笑)。
大森プロデューサーに対する愚痴がどんどん出てくるのかな……(笑)。
高橋いや、ありませんよ(笑)。ちょっとお話が脱線しましたね……。
僕が思う仮面ライダーの物語というのは、後半に行くに従って盛り上がっていくというか、クライマックスに持って行かなければならないので、終盤はお仕事ではなく、戦いがメインになっている気がしますね。
———今後、『ゼロワン』をどのようにしていきたいですか。
大森最後までお仕事ものを続けるということには必ずしもこだわっていないんですけど、可能な限りは続けていきたいと考えています。そのうえで人間を滅ぼす、滅ぼさないの終着点というか、その大問題をヒューマギアとともに考えていくという形にはなっていくと思いますので、その軸を中心として〝お仕事が人間生活において意味のあることである〟という部分は描いていきたいと思っています。
高橋ついこの間、「夏映画ではこういうことをやりたい」というのを、大森さんから提案されたんです。まだ多くは語れないのですが、それを聞いたときに、「なるほど! そこに向かっていく『ゼロワン』なんだ」と思って、パッと視界が開けたような感覚がありました。
そこには今、大森さんがおっしゃった「仕事ものをできる限り続けていく、こだわらないまでも続けていきたい」ということにも通じています。ただフォーマットだからということではなく、〝やることに意味があり、ゴールも見えている〟。だからこそ、お仕事もの的な展開をやっていきたいんですね。
一方で、仮面ライダー作品としての縦軸の盛り上げというのも見どころになりますし、各仮面ライダーたちもきっと現状に甘んじず、それぞれの信念で立場を変えていくということもあると思います。そういった部分にも期待して、これからの『ゼロワン』を観てほしいですね。
特集2
2020年を迎える前に、2019年の『仮面ライダーゼロワン』
第1話から第16話までを総まとめ!
EPISODE PLAYBACK 2019
オレが社長で仮面ライダー
人々を笑顔にしたいという夢を持つお笑い芸人・飛電或人。だが、遊園地のステージで披露したギャグは笑いを生まないどころか支配人からクビを宣告されてしまう。そんな気落ちするアルトのもとに現れた秘書型ヒューマギアのイズは、有無を言わさず或人を飛電インテリジェンス本社に連行。そこで待っていた役員たちを前に、或人の祖父である飛電の先代社長・飛電是之助の遺言状を渡されるが、そこには驚くべき事実が書かれていた。悪しき者たちの手により発生するヒューマギアの反乱、それを防ぐためのデバイス「飛電ゼロワンドライバー」と「プログライズキー」の存在。そして、それを使える社長後継者として或人を指名する、と。騒然とする役員たちを余所に、或人はそれを断り再び遊園地へ。だが、そこではお笑い芸人型のヒューマギア・腹筋崩壊太郎が怪人・ベローサマギアに変貌し大暴れをしていた。人々の悲鳴が轟き、それを見て嘲笑するベローサマギアを見て、或人の怒りが爆発する。その場に現れたイズから飛電ゼロワンドライバーとライジングホッパープログライズキーを受け取ると、仮面ライダーゼロワン ライジングホッパーに変身。ベローサマギアを撃破するのだった。
夢半ばで敗北感に打ちひしがれる或人のもとに、ヒューマギアのイズが接触。或人を飛電インテリジェンス本社へと連れて行く。
腹筋崩壊太郎に目を付けたテロリスト「滅亡迅雷.net」の迅。ゼツメライザーを使い腹筋崩壊太郎を怪人=マギア化させる。
人々に笑顔が戻り、喜ぶ支配人の顔を見た或人は、こんな夢の叶え方もあると、戦う覚悟を固めたのだった。
AIなアイツは敵?味方?
ソノ男、寿司職人
バスガイドは見た!アンナ真実
カレの情熱まんが道
アナタの声が聞きたい
ワタシは熱血ヒューマギア先生!
ココからが滅びの始まり
ソノ生命、預かります
オレは俳優、大和田伸也
カメラを止めるな、アイツを止めろ!
アノ名探偵がやってきた
ワタシの仕事は社長秘書
オレたち宇宙飛行士ブラザーズ!
ソレゾレの終わり
コレがZAIA(ザイア)の夜明け
も~っとディープな情報に迫りたい人に送る!?
「ウラ仮面ライダー」とは!?
仮面ライダーの裏側をもっと深く知りたい人向けに送るネット動画、それが「ウラ仮面ライダー」だ。仮面ライダー芸人としてもおなじみのお笑い芸人・篠宮暁(オジンオズボーン)をMCに迎え、『仮面ライダーゼロワン』出演者やスタッフが毎回ゲストとして登場。番組を観るだけではわからない、『ゼロワン』ならびに仮面ライダー制作現場の裏側を軽快なトークでバッチリと聞き出していく。
「S」と「L」ふたつのバージョンが存在し、配信時間が長くじっくり楽しめる「Lウラ仮面ライダー」は、東映特撮ファン必見のアプリサービス「東映特撮ファンクラブ(TTFC)」で、配信時間は少し短めだが、「L」には収録されていない映像も盛り込まれている「Sウラ仮面ライダー」は、テレビ朝日YouTubeチャンネルにて無料公開中。どちらも隔週で更新されている。
これを観れば、仮面ライダーをますます語りたくなってくること間違いなし!
「Lウラ仮面ライダー」#07&#08特別版を【期間限定】で公開!
2020年1月13日まで!
今回の特集を記念して、番組プロデューサーの大森敬仁さんと脚本家の高橋悠也さんがゲストとして登場し、脚本作成についての知られざる話を熱く語った「Lウラ仮面ライダー」の#07&#08の特別版を特別公開。
配信は2020年1月13日までの限定公開となっているので、見逃さないようにしよう!
「Lウラ仮面ライダー」特別版
仮面ライダーゼロワン脚本メンバー対談 その01
#07
続・滅亡迅雷&これがゼロワン脚本構成員だ!
「Lウラ仮面ライダー」特別版
仮面ライダーゼロワン脚本メンバー対談 その02
#08
続・ゼロワン脚本構成員&ヒロイン2人ウラカメンOPプロデュースの巻
興味を持った人は他の「ウラ仮面ライダー」もチェック!
脚本家だけでなくキャストや監督のインタビューも多数実施!
ゼロワンPにあれこれ聞いた!放送目前SP!
ゲストは『仮面ライダーゼロワン』の井上千尋プロデューサー(テレビ朝日)、大森敬仁プロデューサー(東映)のお二人!
令和最初の仮面ライダーを作り上げる男達!! その想いのウラに迫る!
ゼロワン或人&イズのウラ話!
A.I.M.Sのウラ話
ゼロワン監督登場!制作秘話語る!
令和と向き合う男たち【後編】杉原監督&渡辺AC監督インタビュー
滅亡迅雷.netのNGシーンまさかの公開!
続・滅亡迅雷&これがゼロワン脚本構成員だ!
続・ゼロワン脚本構成員&ヒロイン2人ウラカメンOPプロデュースの巻
イズ&唯阿 映画とテレビの演技を振り返る