ストーリー
寂しさを抱える少女に訪れる運命の出会い
杏奈(高月彩良)は12歳の女の子。幼い頃に両親を亡くし、養母の頼子(松嶋菜々子)に育てられてきたが、ある出来事をきっかけに、頼子が自分を愛していないのではないかと考えるようになっていた。 孤独と不安に押しつぶされそうになっていたある日、学校でぜんそくの発作を起こしてしまった杏奈は、しばらく北海道に住む親戚・大岩清正(寺島進)、大岩セツ(根岸季衣)夫妻の家で暮らすことになる。杏奈が過ごすことになった港町の入り江には“湿っ地屋敷”と呼ばれる古い洋館があった。その佇まいになぜか心惹かれた杏奈は、いつしか屋敷に住む少女の夢を見るようになる。
七夕の夜。近所に住む少女たちとお祭りに出かけた杏奈は、どうしても少女たちと打ち解けることができず、ひとりっきりで海辺へ…。岸に置いてあったボートに乗って、夜の海に漕ぎ出してしまう。誰もいないはずの“湿っ地屋敷”にたどり着くと、突然マーニー(有村架純)と名乗る不思議な少女が現れて―。