『やすらぎの刻~道 #247 テレビ朝日開局60周年記念』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド)
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『やすらぎの刻~道 #247 テレビ朝日開局60周年記念』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
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やすらぎの刻~道 #247 テレビ朝日開局60周年記念[解][字]
巨匠・倉本聰氏が1年間をかけて描くのは、山梨を舞台に昭和~平成を生き抜いた無名の夫婦の生涯。そして『やすらぎの郷』のその後。2つの世界が織り成す壮大な物語!
◇番組内容
やむなく長男・剛(田中哲司)の家に身を寄せることになったしの(風吹ジュン)と公平(橋爪功)は、その準備に追われていた。故郷を去る前、墓参りに出かけた2人が目にしたものとは…!?ついにシナリオ『道』を書き上げた菊村栄(石坂浩二)は原稿のコピーを開始。二度と紛失しないよう事務所の金庫に保管してもらう。しかしある朝、シナリオが郷の住人に勝手に回覧されていることが発覚!逆上した栄は独りストライキを起こし…!?
◇出演者
石坂浩二、八千草薫、松原智恵子、藤竜也、笹野高史、草刈麻有
◇作
倉本聰
◇音楽
島健
◇演出
藤田明二
◇主題歌
中島みゆき『慕情』『進化樹』『離郷の歌』『終り初物』『観音橋』(株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】中込卓也(テレビ朝日)、服部宣之(テレビ朝日)、山形亮介(角川大映スタジオ)
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/yasuraginotoki/
☆Twitter
https://twitter.com/yasuragino_toki
☆Instagram
https://www.instagram.com/yasuraginotoki/
(菊村)
〈2500枚に達するシナリオを
とうとう 私は書き上げた〉
〈これから読み直し
推敲せねばならなかったが…
ともかく
一応 書き終えたのだ〉
〈私の中から 何かが脱け落ちた〉
♬~
うーん…。
あっ 姫…。
書き上げたのね。
お疲れさま。
はあ…
なんとか最後まで行きました。
読んだわ。
とても素敵だった。
ありがとう。
この しのの役
先生 律子さんに当てて
書いてらしたのね。
すいません。
最初は 姫に当てて
書いてたんですけど…。
でも…。
考えてみたら
律子と一緒になってから
あいつに
一本も書いてなかったんです。
だから… 最後に
あいつに役を書いてやりたくて。
はあ…
律子さん きっと喜ぶわ。
すいません。
幸せね 律子さん
うらやましいわ。
早くコピーにしておかないと
また なくしたら大変よ。
♬~
〈その朝 最初にした事は
まず原稿をコピーする事だった〉
〈この前のように
紛失するような事が起きたら
大変だった〉
♬~
(宮下一馬)あっ じゃあ これも。
ああ… これはいいよ。
これは もうコピーしてあるから。
(宮下)あっ そうですか。
だから こっちの
1000枚のほうを頼むよ。
あっ わかりました。
〈私は
コピーされたほうの原稿を
金庫に入れてもらうよう
奈々さんに頼み
原本だけを部屋に持ち帰った〉
(三枝奈々)入れました。 はい。
行くか。
(宮下)はい。
(奈々)いってらっしゃーい。
〈私は 一馬に手伝ってもらい
8時過ぎまでに
その作業を終えた〉
それでは失礼します。
ああ ありがとう。
♬~
(ドアの閉まる音)
(息を吐く音)
〈この原稿の最初の一字を
書いたのは
何カ月前の事だったのだろう〉
〈2500枚書くつもりだったから
全部で…
アバウト30万字の文字である〉
〈最初の一文字を書き始めた時
そのあとに続く
30万という文字は
気の遠くなるような数字だった〉
〈果たして
それを書きおおせるのか〉
〈途中で
倒れてしまうのではないか〉
〈何より その不安が
私の中にあった〉
〈その間に
私には がんが見つかり
手術を受けて
なんとか生還した〉
〈その歳月の中で
私は マロという
無二の友人を失った〉
〈しかし 私は
なんとか こうして
2500枚の原稿を書き上げたのだ〉
♬~
〈私は
自分を褒めてやりたかった〉
〈こういう時の脚本家の気持ちは
多分 誰にもわかるまい〉
〈脚本家の空しさは 通常ならば
完成した台本を
プロデューサーに渡し
彼の手から 演出家 役者
スタッフたちへと流れ
自分の意図とは
少しずつ狂いながら
それが
勝手に料理されていく事だ〉
〈それは
ある時は 脚本家を傷つけ
逆らえない悔しさに
唇をかみしめさせた〉
〈しかし 今回は
それを味わわずに済む〉
〈今回のシナリオは
ここで終わりなのだから〉
〈誰の目にも触れず
ここまでなのだから〉
〈私の仕事は
これで もう終わったのだ〉
〈それから3日目の午後
東京に出た〉
〈いつも不義理していた
高校の同窓会に
たまに出てみようと
思ったからだ〉
(根本)そうか 三村の奴
そんなに
おとなしくなってしまったのか。
(坂口)ハッハッ…
おとなしい おとなしい。
天下り先も もう辞めちまってな。
(根本)ほう。
(三谷)孫の娘の親父ってのは
あいつだろう?
そうそう 神の手って言われてる。
(根本)心臓外科医か。
しかし
花婿がバツイチじゃなあ…。
ありゃあ 三村の遺伝だよ。
ハハッ… そりゃあ言えてる!
フッフッフッ…。
おいおい
あいつ 寝ちまってるぞ ほら。
おい 菊村! 起きろ!
試験が始まるぞ!
えっ? エヘヘ… なんの?
(三谷)この野郎 寝ぼけてやがる。
(坂口)たまに出てきたと思ったら
まったく!
(3人の笑い声)
〈東京の街は
すっかり変わっていた〉
〈渋谷は 見知らぬ人種かと思える
若者の街に変わっていた〉
〈恋文横町も百軒店も
昔とは全く様相を変えており
7年前に来た時は
まだ辛うじて残っていた
昔なじみのコーヒー屋が
どこを探しても
見当たらなかった〉
〈私が大学に入った頃
この街には まだ闇市があった〉
〈片付けきれない戦争の跡があり
飢えた人々の必死な顔があった〉
〈意味なく訳もない唐突な怒りが
私の心を締めつけた〉
〈私は
大声で叫びたくなっていた〉
〈君らは
その時代を知っているのか!〉
〈君らのおじいさんや
親父さんたちが
苦労して がれきを取り除き
汗や涙を散々流して ようやく
ここまでにした渋谷の路上を
なんにも知らずに
君らは歩いてる!〉
♬~
〈自分の中に湧いた
時代遅れの理不尽な怒りが
さすがにおかしくなり
私は苦笑した〉
〈そうだ ここはもう
我々老人が のこのこ出かけてくる
街じゃないんだ〉
〈新しい世代の…
ここは街なんだ〉
♬~
〈夜 郷へ帰り
九重めぐみさんを
病室に見舞った〉
クチュ。 パチョ。 ポペチョ。
〈病室には
相変わらず 秀さんがいた〉
うんうん。
パチョミロ。 うーん…。
フフッ プチュミンコ。
ウフフ…!
ヘヘッ… 面白いね。
うん!
(めぐみ)
パチョミラ… プチュミンコ。
(高井)ヘヘヘヘッ…!
〈めぐみさんは
すっかり幼児化していた〉
(めぐみ)パチョ! パチョリンコ。
〈その言う意味が
わかるのか わからないのか
秀さんが話を合わせていた〉
(めぐみ)
ペチョンコ パチョリンコ。
♬~(レコード)
静かだねえ…。
(ホッピー)
マロさんが いなくなってから
なんだか寂しくなっちゃいました。
そうだね。
あいつ 迷惑な奴だったけど…
いなくなるとさ 寂しいね。
夜の粉って
先生 知ってますか?
なんだい? それ。
こんなちっちゃな
香水の瓶みたいなのに
入ってるんです。
なんなの? それ。
きめ細かい 真っ白い粉です。
そ… それ どうするの?
マロさん
「もし 俺が女性と来る時は
飲み物に これを こっそり入れろ」
って言うんです。
んっ…?
「もし」って その女性の相手に?
相手にもですけど 自分にもです。
フフッ… とんでもない奴だな!
ハッハッハッハッ…。
で それ 飲むとどうなるの?
良くなるって言うんです。
何が?
あっ!
ああ… いやいや わかったよ。
愚問だね。 訂正します。 もとい。
フフッ…。
でも 試してみたけど
全然良くならないんです。
試したの!?
ただのお砂糖だったんです。
砂糖!?
マロさんに言ったら
ちょこっとウィンクして
「自己催眠よ」って。
マロさん 自分に
暗示をかけてたみたいなんです。
フフフフフ…!
馬鹿だねえ。
でも そういう
マロさんの馬鹿なとこ
私 好きでした。
〈その晩は
少しシナリオを読み返したが
疲れて すぐ寝た〉
〈事件は その明くる朝
突然 起きた〉
(宗匠)おはよ。
おはよ。
(宗匠)あ~あ… 眠い眠い。
ゆうべ… よいしょ!
読むのに
朝までかかっちゃったよ!
しかし よく書いたねえ~
あんな長いもん!
あのチョボクレが
面白かったなあ。
ねえ 私
あのニキビって役がやりたい。
ニキビか… ハゲ。 または荒木。
なんの話?
『道』だよ! 今度の先生の新作。
なんだって!?
(宗匠)鉄兵さんも
もちろん いいけど
私には
ちょっと荷が重いかなあ~。
〈誰にも見せてないはずの
シナリオを
宗匠が
もう 早くも読んでいた!〉
もう信じられません!
(高井)犯人を捜し出して
断固 処罰せにゃいけません。
〈私は籠城した。
原稿を汚された気がした〉