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【インタビュー前編】橋本環奈と3年間同居マネ明かす素顔「あらゆる世代の人と対等に話せる理由がわかった」

3年間同居していたという橋本環奈と和智茉璃奈マネージャー 画像提供:和智さん(@mg.marinaslife)

3年間同居していたという橋本環奈と和智茉璃奈マネージャー 画像提供:和智さん(@mg.marinaslife)

 「1000年に1度の逸材」といわれ、21歳の若さにして映画、ドラマ、バラエティと幅広く活躍している女優・橋本環奈。上京当時はまだ高校生で、マネージャーである和智茉璃奈(わち まりな@mg.marinaslife)さんとは3年間同居生活をしていたという。公私を共にしてきたマネージャーがインタビュー取材を受けるのは今回が初めて。橋本環奈の知られざる素顔と一躍スターに押し上げたマネジメントの裏側を聞いた。

高校生の橋本環奈と突如始まった同居生活「不慣れな料理も毎日褒めてくれた」

  • 16歳で福岡から単身上京した橋本環奈(C)ORICON NewS inc.

    16歳で福岡から単身上京した橋本環奈(C)ORICON NewS inc.

――和智さんがマネージャーになったきっかけは?

和智茉璃奈元々、私もタレントとして同じ事務所に所属していたんです。でも、表に出るのは向いていないなぁと考えていた時期に「環奈のマネージャーをやってみないか」と連絡をもらって。裏方の仕事も学びたいと思っていたので、迷わず「やります」と。電話をもらった次の日の始発で福岡に向かい、そこからスタートしました。

――担当してからすぐ同居生活を始めたんですか?

和智茉璃奈そうですね。本格的に一緒に住むことになったのは、主演した映画『セーラー服と機関銃』の撮影の時からです。1か月半くらい高崎で撮影だったのですが、ホテルに閉じこもって外食生活よりは、一緒に生活して私が食事を作って、手作りのごはんを食べさせてあげた方が精神的にも体調的にも良いだろうと。まだ高校生でしたし、女優業に専念してもらうためにも、同居を始めることになりました。

――マネージャーとはいえ、いきなり他人と。妹の面倒を見るというような感覚だったんでしょうか。

和智茉璃奈当時はよく「家族」や「姉妹」みたいと言われることが多かったんですが、私としてはご両親からお預かりしているという感覚で、「ちゃんとしなきゃいけない」という責任感の方が強かったと思います。ストレスを感じさせないように、過ごしやすく住みやすいように、仕事に影響しないようにしなければならないと思っていました。でも、私がずっと実家暮らしだったので料理もほとんどやったことがなくて、最初は不安だらけでしたね(笑)。

――食事も毎日作っていたんですか?

和智茉璃奈朝と晩は、ほとんど毎日作っていました。好みを細かく聞くのも変な気がしたので、環奈との雑談の中で拾っていきながら、料理教室にも通って色んな料理を作っていましたね。環奈は「私まずいときはまずいって言うからね」と言っていたんですが、いつも何でも「おいしい」と言って食べてくれていました。
  • 凄まじい勢いであらゆる作品に出演している橋本環奈(C)ORICON NewS inc.

    凄まじい勢いであらゆる作品に出演している橋本環奈(C)ORICON NewS inc.

――共同生活の中で、不満や要望などは言われなかった?

和智茉璃奈言われなかったです。今振り返ると、色々あったんじゃないかと思います。環奈が20歳になって一人暮らしをすることになり、3年間の共同生活を終えることになったんですけど、その時初めて、お風呂の排水溝の掃除は環奈がやっていたことに気づいたんです。そういえば、詰まったこともなかったしいつも綺麗だったなと。彼女からは何も言ってこなかったし、共同生活が終わってから気づいたのでびっくりしましたね。

“看板女優”としての責任感「後輩にもその子の“人生”を考えたアドバイスができる」

――1人暮らしもしたことないのに、高校生にして人がやりたがらない所に気づいて率先して動けるのはすごいですね。

和智茉璃奈本当に年下とは思えないくらいしっかりしています。出会った頃からずっと、むしろ私が環奈からたくさんのことを教えてもらっている気がします。特に、私が出会ってからのこの5年間の成長度は本当に凄いです。精神面もそうですし、見ている世界や考え方、私がどう頑張っても追いつけないくらいどんどん成長しています。

――どんな時に成長を感じますか?

和智茉璃奈映画やドラマだと関わっているスタッフさんの数も多くて、主演やヒロインだと責任感やプレッシャーも大きく、気を張っている時間もたくさんあったと思います。そんな中でも、数百人いるスタッフの方々の名前を全部憶えて、ちゃんとコミュニケーションを取っているんですよ。出演者の方と食事をしている時も、車、バイク、バンド、小説…、どんな話題でも理解してちゃんと会話している。誰かが話した話題がわからなかったら、家に帰って徹底的に勉強していました。何か本を薦められたらすぐに読んで、次に会った時にさりげなくその方にその話をする。だから、この年齢でこれだけ色んな世代の方と対等にお話しできるのかと。それはすごく驚きましたし、それだけ努力しているんだと思います。

21歳にして”人への感謝”が深まっているという橋本環奈 撮影:田中達晃/Pash(C)oricon ME inc.

21歳にして”人への感謝”が深まっているという橋本環奈 撮影:田中達晃/Pash(C)oricon ME inc.

――芝居に関してもかなりストイックなんですか?

和智茉璃奈一緒に住んでいるときは部屋も別々だったので、いつ台本を読んでいるのか分からないくらいでした。ある時、同じ事務所の後輩の子が初めて役をもらったので、環奈が指導するために2日間時間を作って福岡まで行きました。出演シーンは一瞬だったのにもかかわらず、演技について細かく教えていて、東京に戻ってからもテレビ電話で指導していたんです。その時に、セリフの言い回しや役柄についての考え、台本に書かれていない背景まで想像して、毎日その役の事を考えていると。環奈の教えている姿や言葉を聞いて、一緒に住んでいたのに知らない環奈を見ました。努力やストイックという言葉だけではなく、彼女はいつも役を生きているんだと知りました。
  • 今後、橋本環奈などのプライベートショットなども更新していくという和智さんのインスタアカウント(@mg.marinaslife)

    今後、橋本環奈などのプライベートショットなども更新していくという和智さんのインスタアカウント(@mg.marinaslife)

――後輩の子にもそれだけ熱心に指導して「育てよう」という気持ちになるのはなぜでしょうか?

和智茉璃奈恐らく、事務所の“看板女優”という認識がしっかりあるんだと思います。私たちがしなければいけないことを彼女も積極的にやってくれている。後輩の子だけじゃなく事務所のスタッフに対しても、挨拶だったり礼儀だったり、彼女自身が色んな現場で感じたことをみんなに伝えてくれています。それも、感情論ではなく、その子の“人生”を考えた上でのアドバイスをしているように感じます。たぶん、大人になるにつれて、責任感と同時に、人に対しての感謝が深くなったからなんだと思います。

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