元木昌彦の『週刊誌スクープ大賞』
「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"元木昌彦による週刊誌レビュー
同大会は、インターネットTV局AbemaTVで中継されたほか、地上波ではテレビ東京系列でも29日午後4時から5時15分まで録画中継される予定だったが、この騒動でテレ東にはクレームが殺到。放送を強行すれば、同局のみならず、CMスポンサーも批判を浴びることが確実とあって、同局では放送を取りやめる事態となってしまった。同局からの放映権料を当て込んで、大会の開催を決行した同団体にとっては、まさに踏んだり蹴ったり。
すっかり、“要注意団体”として認識されたK-1を、東京都が見過ごすことはなかった。28日には、格闘技の聖地である東京・後楽園ホールで「Krush.112」を開催予定だったが、東京都の自粛要請で、無観客大会に変更せざるを得なくなった。
格闘技やプロレスにかかわらず、音楽、お笑い、演劇など資金的なバックボーンをもたない組織は、補てんのないイベント自粛要請は、死活問題に直結してくるだろう。