失敗は繰り返してはならない――。
人はそう願って生きている。
されど、残念ながらそうはならないこともある。
4月から放送の102作目朝ドラ『エール』は、作曲家・古関裕而氏をモデルにした物語で、その生涯において凄惨な戦争体験をしております。
インパール作戦です。
◆NスペPlus 無謀と言われたインパール作戦 戦慄の記録
太平洋戦争史上、最も無謀と言われたインパール作戦はなぜ決行されたのか? その真相に迫る!
インパール作戦は、極めて曖昧な意思決定をもとに進められた。
その古関がどう描かれるか?
『エール』の出来はどうなるか?
さんざん憎まれるクソレビュアーとして、すっかり悪名が定着しつつある私ですが、今回の事前情報から予測させていただいた結論がこれです。
【大凶】
むろん出演者のせいではありません。題材のせいでもない。当初は果敢な挑戦だと思い大いに期待をしていた程です。
事前予想をすると「最初からバイアスかけて作品を見るなよ!」と言った指摘も受けますが、そんなことは一切ありません。ドラマの質が変われば、途中で私のスタンスが変わることもある。
そうした状況を踏まえても『エール』について現段階では不安しかありません。
出演者の皆様が最低限のダメージで乗り切れますよう祈るだけ。
その理由を書き進めて参りましょう。
【TOP画像】『古関裕而の昭和史 国民を背負った作曲家』(→amazon)
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毒おにぎりだから、せわぁない
同じ時期、牟田口廉也中将がビルマ方面軍隷下の第15軍司令官へ昇進。インパールへの進攻を強硬に主張した。しかし、大本営では、ビルマ防衛に徹するべきとして、作戦実行に消極的な声も多くなっていた。
「史上最悪の大河はどれ?」
そんなアンケートを取ったら、まず間違いなくワーストスリーに入るであろうあの作品。
2015年『花燃ゆ』制作総指揮・土屋氏が『エール』のチーフプロデューサーです。この時点で相当なダメージで、せわぁない!
彼の特技?
それは面の皮の厚さかな?――そう言いたくなるほど無反省に、さも「大傑作を作りきった」ような体でインタビューに答えておりました。
出演者でもない。脚本でもない。もっと上がおかしい。
そう何度突っ込んだことか。
こういう再チャレンジは別に見たくなかった……。
あのドラマの出演者で再起不能になりそうな方がおり、あそこまで失脚しろとは言いませんが、カムバックを歓迎する気にはとてもなれません。
逃亡者がもう出た
「牟田口軍司令官から作戦参謀に『どのくらいの損害が出るか』と質問があり、『ハイ、5,000人殺せばとれると思います』と返事。最初は敵を5,000人殺すのかと思った。それは、味方の師団で5,000人の損害が出るということだった。まるで虫けらでも殺すみたいに、隷下部隊の損害を表現する。参謀部の将校から『何千人殺せば、どこがとれる』という言葉をよく耳にした。」(齋藤博圀少尉の回想録)
メイン脚本家が降板しました。
それだけならば、まだそこまで不安がるほどではないかもしれませんが。
・『花燃ゆ』、脚本家リレーになる
・主演俳優交代の形跡がある『西郷どん』があの出来である
・もう一枚の看板脚本家が愚痴っていて、不可解な事情が透けて見えていましたっけ
・ここ最近、NHK看板がダメージを受ける事態が続いています。不透明なんですよ!
◆NHK朝ドラ「エール」脚本家途中交代…林宏司氏と演出担当スタッフが関係修復不可能で
軍歌に逃げ道はないと証明済です
「生き残りたる悲しみは、死んでいった者への哀悼以上に深く寂しい。国家の指導者層の理念に疑いを抱く。望みなき戦を戦う。世にこれ程の悲惨事があろうか」(斎藤元少尉手記)
小関裕二氏は難易度が高い、それに歌つながりで不穏な気配がある。
彼のドラマを作ることそのものが悪いとは言いません。
ただ、インパールに慰問に行くほどであり、戦時中は多くの軍歌を作りました。
「軍歌の何が悪いの? 自分の国を愛して何が悪いの?」
そういう方向へ逃げる可能性はありますが、そうなるとどうなるか?
本作出演予定者がもう通過済みでして。
◆「自分の生まれた国を好きで何が悪い!」RADWIMPSの「HINOMARU」騒動を考えてみた(木村正人)
この曲ね。思想云々抜きにして、このことにつっこませてください。
言葉の使い方にあまりに間違いが多すぎます。漢文がさぞや苦手なのだろうと思っておりましたが、予想通りでした。
◆「漢文の授業ってまだあるの?」野田洋次郎の問題提起が話題
漢文が不要か必要か?
それは個々人によるとしか言いようがありませんが。
少なくとも、歌詞を作る人ならば、ある程度素養がないと容赦ない訂正が入ることくらいは頭の隅に入れておくべきではありませんか。
◆RADWIMPS衝撃の愛国ソング「HINOMARU」を徹底解剖する
こういうのって「蜀犬吠日」(しょくけんはいじつ)と言うのではないでしょうか。
日照時間が短い蜀の犬は、太陽を怪しんで吠えてしまうという意味。
不見識だと、自分の知らないことを怪しいとか誤解して、こんなことは無意味だとか、吠えついてしまうという悲しい意味です。これも漢文の知識ですね。
人によっては必要なんですよ。いくら売れっ子作家が不要論を主張しようと。
◆百田尚樹氏「中国文化は日本人に合わぬ。漢文の授業廃止を」
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もしも史学科の大学生が『日本国紀』スタイルで卒論を書いたら?
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とはいえ、思想でなくて役者としてのパフォーマンスが大事ですからね! と、思ったんですけどね。
あんまり始まる前からこういうことを言いたくはありませんけど……画面写真の髪型の時点で、やる気がまるで感じられません。
応援団長役の方と比較してくださいよ。何この髪型……。
当時の人を演じることよりも、自分のイメージを守りたいことに執着した、残念な演者あるあるです。『なつぞら』、『スカーレット』ではできていたのに、どうしてこうなる!?
『スカーレット』では、昭和ヤンキーのプリン頭を再現した福崎那由他さんはじめ、なりきっている役者さんが多かったものです。
シャンプーを我慢しろとまでは言いませんが、この髪型は……。せめてポマード使いましょうよ。
彼のせいでもない。彼だか事務所だかの要望を通す現場の問題なのでしょう。こういうことを通す時点で現場の弛緩を感じてしまうのです。むしろイメージガタ落ちになるでしょう。今から弁解を考えることをおすすめします。
もう既に、心労で疲れ切っている人がいると想像できます。ここ数年、NHK東京朝ドラが好きだっただけに辛い。つらすぎます!
オリンピックにはエールどころか呪いが渦巻く
「報告を開始した秦中将は『インパール作戦が成功する確率は極めて低い』と語った。東條大将は、即座に彼の発言を制止し話題を変えた。わずかにしらけた空気が会議室内に流れた。秦中将の報告はおよそ半分で終えた。」(元秘書官 西浦大佐の証言)
古関裕而氏の作品は、多くあります。
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朝ドラ『エール』モデル古関裕而(こせきゆうじ) 激動の作曲家人生80年
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ただ、本作は東京オリンピックのテーマをメインに据えている。オリンピックイヤーにあわせて「エール」とする意図は感じられるわけです。
その応援を目的として、大変なことになったもう一枚の看板がつい最近ありましたよね。
そもそもこの状況で、オリンピックを開催できるのかどうか?
オリンピックとテーマを近接させると、オリンピックそのものが成功しなければ延焼します。
これはNHK大阪の朝ドラがやらかした失敗です。2017年、2018年と、モデル企業の炎上が悪影響を及ぼしております。
むしろどうやって成功するつもりでしょうか?
土屋氏は公式サイトでこう語っております。
東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年にふさわしい企画にしたい――。
東日本大震災からまもなく10年となる福島を応援したい――。
そんな思いで題材をリサーチした末に、昭和を代表する作曲家にして「オリンピックマーチ」も手がけた、福島出身の古関裕而さんに行き着きました。
オリンピックと復興を絡めること。これは取り上げられる福島県でも賛否両論あり、大変難しいことです。
なんだか既視感があります。
例のオリンピック応援大河では、
「関東大震災で犠牲になった女性がオリンピックを目指していたのだから、オリンピックとは復興のためのもの、被災者の願いが込められている」
と誘導していたものです。
いつまで福島県、被災地をダシにしてオリンピックを正当化するつもりなんでしょう。
復興応援のために、福島を舞台にすると言われたところで、一体何を言っているのかと思わざるを得ません。
福島を舞台にすることはよいにせよ、どうして五輪を絡める必要があるのでしょうか?
それはどうしたって被災者と五輪を結びつける復興五輪の胡散臭さを感じざるを得ません。これも口塞ぎとしては、効果的な話ではあります。
現地ではオリンピック会場に資材を持っていかれ、むしろ復興減速につながるという声もある。選手村を作り、その跡地が高級マンションとして売り出される。
一方、被災地にはまだ復興支援住宅から出られない人もいる。
そんな格差をごまかすため復興と五輪を結びつけ、声高にすり込むことは有効な手です。
大河といい、朝ドラといい、そんな卑劣なことをする意味がわかりません。
そもそも朝ドラで福島をアピールするのであれば、2018年のNHK大阪でやればよかったのです。
あのヒロインモデルのルーツは福島県であり、座右の銘は「ならぬものはならぬ」でした。
どうして今年できて、一昨年はできなかったのか?
あのドラマから福島県ルーツを消し去ったんですか?
――最後に、『エール』というタイトルに込めた思いをお聞かせください。
古関さんは、人にエールを送る“応援歌”を多く残しています。このドラマも、そんな“エール”になれればと思いました。
「エールってなんだろう?」と考えたとき、私は思いやりのことだと感じています。相手への思いやりがあって初めて、「頑張れ!」という言葉が、本当に届くエールになる。裕一はまさに、相手を理解し、共感し、思いやることで、初めてエールを送ることができるキャラクターです。その思いやりが人を助ける。あるいは、誰かの思いやりで裕一が助けられる。ドラマを通じて視聴者の方々にもエールが届き、「今日も頑張ろう!」とか、「あの人を応援したい!」と思っていただけたらうれしいですね。
こう土屋氏は語っているわけです。
が、毒おにぎり大河を傑作だと語っていた人物の言葉には、何の重みも感じられません。おそらくや最後まで自画自賛されるのでしょう。
「大河ドラマは歴史再現ドラマではない。そう見られがちですが…。人間のドラマを描くという本来のあり方に立ち戻ることができた。『花燃ゆ』のらしさはそこだったかな」と思いを巡らす。
現実が延期されれば、それをテーマとしたドラマも炎上する
「杉山参謀総長が『寺内(総司令官)さんの最初の所望なので、なんとかしてやってくれ』と切に私に翻意を促された。結局、杉山総長の人情論に負けたのだ。」(眞田穰一郎少将手記)
昨今の緊迫した状況の中、あのオリンピック大河が持ち出されております。
◆ 新型コロナウイルスと「いだてん」から考える安倍首相の「フォーミー」
「あのドラマに言及してくれている人がいてうれしい!」
「やはり、こういうセンスがいいマイノリティにはわかるドラマ!」
「オリンピックとは関係なく、あのドラマは見るべき!」(それは無理があるのでは?)
「きちんと見ていればこういう意見になる!」
「時代に警鐘を鳴らし、忖度だらけのNHKの中で気を吐いたあのドラマはやはり傑作」
「河野一郎のセリフをかみしめるんだ!」(彼はただのドラマのキャラクターではなくて、現内閣現役閣僚の祖父です。そこをどう整理するのか、謎です)
でも……一方でこう言う意見もあるわけでして。
◆ 爆問太田、大河ドラマから「東京オリンピック2020」の開催意義を熱弁
そしてその後……。
この持ち出され方は、もはや呪いではありませんか。
熱心に見た上で、こういう意見が発信されるということは、バッチリ洗脳効果、プロパガンダ効果があるということではあります。
だからそこを指摘するとどうなるか?
昨年身に染みて思いました。そういうプラス意見だけはこのドラマのもの、マイナス効果は知らんと切り離す――って、どうなんでしょう。ここまで現実のイベントと近接したドラマであるからには、そのイベントそのものが成功しなければ延焼すると。
大河の二の舞を朝ドラでやる必要性を感じないわけですが。大河2015&2019からハイブリッド呪いに挑むのですから、大した度胸です。
いっそのこと、受信料でなく、誰かのポケットマネーでやって欲しかったものです。
ロケをしない、手抜きセットまみれ、小道具も衣装もその辺で買ってきた感満載。エキストラが戸惑っている。役者も捨て鉢な演技だ……そういう状態になっても仕方ないでしょう。
私の予想ですと、この大河にせよ、今度の朝ドラにせよ。十年後には揃ってお蔵入り、触れてはいけないものになると思います。
文春砲が待っている
「インド進攻という点では、大本営は、どの時点であれ一度も、いかなる計画も立案したことはない。インパール作戦は、大本営が担うべき責任というよりも、南方軍、ビルマ方面軍、そして、第15軍の責任範囲の拡大である。」(大本営 服部卓四郎 作戦課長)
さて、本作は【大凶】と予測しました。
放映中の叩き、スキャンダル発覚に関しては、近年の朝ドラと大河枠でもトップクラスとなりそうな予感はあります。
NHK大阪に『わろてんか』(あの吉本興業を美化)&『まんぷく』(モデルの疑惑が放映中にまで出てくる)あらば……。
NHK東京に『エール』ありよ!
そんな対抗心、別に燃やしてくれなくてよかったんです……何度そうため息をつくことになるのやら。
今回はなんと「文春砲」が控えている危険性があります。
書き手は先の『HINOMARU』も鋭く分析されていた辻田真佐憲氏。出会い頭でいきなり関羽が出てきた感すらある。
それが次々に記事を出されていて、逃げ切れるんでしょうか。例えば……。
◆ 日本人の欲望に答え続けたヒットメーカー「古関裕而」を辻田真佐憲がいま書く理由とは?
◆朝ドラ「エール」古関裕而と妻金子の“意外な素顔”3選 駆け落ち寸前の失踪事件を……金子は「株やってると生き甲斐を感じますわね」
◆ (参考)大本営発表は政治とメディアが近づきながら大げさになった【再掲】
良妻賢母、糟糠の妻のキャラクターはもうやり尽くされた。今年は2020年。朝ドラでもぜひ、“トレーダー金子”の旺盛な活躍ぶりを再現してもらいたいものである。
新たな時代を感じるな……そうでなくて、どうしてこの夫妻の愛を朝ドラでやる気になったのか?
『まんぷく』を上回る謎ですね。
そして、朝ドラ主人公としては異例のエピソードもありまして。
ただ、そこに掲載されていないエピソードも少なくない。「南シャン州のタウンギーで牟田口閣下に会いました」。元軍人に当てた手紙でそう書いているように、古関は1942年、NHKの南方慰問団の一員としてビルマにおもむき、第18師団長の牟田口廉也に会っている。
同行者によれば、牟田口は豪勢な牛肉料理で歓迎してくれ、「どうだ、いいロースができてるだろう」と食肉牛の飼育方法について一席ぶったという。
今日からすれば、悪い冗談というほかない。というのも牟田口は、のちに無謀なインパール作戦を強行して大量の餓死者を出し(その過程で、牛を食糧を兼ねた駄馬代わりに利用しようとして失敗している)、愚将と呼ばれる軍人だったからだ。これもまた自伝に記されていない秘話である。
朝ドラでインパールといえば、『ひよっこ』の宗男叔父さんが死にかけた、あの地獄の戦地。
宗男叔父さんが死にかけていた慰安舞台で、こちらの主人公は牛ロースを牟田口と食べていたと思うと、胸が熱くなりますね。
ここで気になるのは、誰を牟田口にするか? ということ。
キャスティングではないですか。そこで提案があります。
牟田口廉也:土屋勝裕さん(ゲスト出演)
◆「愚将」牟田口廉也 “不適材不適所”を生んだ組織の病とは何か? 今につながる、日本陸軍の問題
◆インパール作戦を立案・指示した「陸軍最悪のコンビ」の深層心理
このキャスティングの時点で、視聴率アップ間違いなし! どうです? やってみましょう!
※入場テーマはこれでいいでしょう……
私からの提案です。
絶対に退屈しない!『エール』鑑賞のポイント!
・辻田真佐憲氏『古関裕而の昭和史 国民を背負った作曲家』(→amazon)を読んでおく!
→関連書籍でも、これこそ決定版です。コストパフォーマンスも高く、電子書籍版もあります。
・辻田真佐憲氏のツイッターアカウントをフォロー
→『まんぷく』放映時熱かった、近代食文化研究会さんのアカウントの奇跡が再来しそう
・文春砲をチェック
→どんな砲撃を受けるのか。追い討ちあるか?
燃えるとなれば、徹底して延焼することが2020年代。
燃えることは悪いことではありません。灰から芽吹く何かもあるはずです。私が期待するのはまさしく、そこです。
残念ながら、次の半年は『ゲーム・オブ・スローンズ』最終シーズンのようなドラカリスをすることになりそう。
ギスギスした朝になりそうですが、まぁ、それも覚悟の上です。
なぜ、NHKは燃え続けるのか?
今度こそ徹底検証されそうですね。期待しています!
令和に牟田口廉也は不要
作戦開始から2週間。インパールまで直線距離110キロの一帯で、日本軍とイギリス軍の最初の大規模な戦闘が起こる。南からインパールを目指した第33師団は、イギリス軍の戦車砲や機関銃をあび、1,000人以上の死傷者を出す大敗北を喫した。
そんなわけで、敗戦の辞を考えておきました。私なりの親切ってことです。
・主演コンビに罪はない!
・題材はあくまで選んだ側の罪!
・ましてや福島県は!
・あくまでも戦略ミスだからねッ!
・業界人評価だか、ハッシュタグだかなんだかしりませんが。そういう意見を針小棒大に扱っても騙せないから!!
古関裕而氏氏が慰問したインパール。
その作戦を大失敗させた牟田口廉也は、イギリス軍将校が彼を評価していると知ると、自己弁護を開始したというエピソードがあります。
ここで、本作への先回り。
「ネットの声」でチラっと見かけた声を針小棒大に扱い、自己弁護したら?
提灯記事が午後一ピカピカ光ったら?
しょうもない小手先をごまかしたところで、ここまで大敗ではどうにもなりません。
出演者はむしろ「白骨街道」を歩かされた側ですからね。『ひよっこ』の宗男おじさんだからね!
山川浩か? 赤べこか? ポリアンナか?
太平洋戦争で最も無謀といわれるインパール作戦。戦死者はおよそ3万人、傷病者は4万とも言われている。軍の上層部は戦後、この事実とどう向き合ったのか。
このドラマが想像通りあやうくなってきたら、詠む歌は決めてます。
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ここ数年、福島県の受信料は安くした方がよいのではないか?と真顔で思うくらい、ひどいことが続いています。
・2018年大河ドラマ、悪いことがことごとく会津藩(福島県会津地方)のせいにされる……
・2018年NHK大阪朝ドラ、ヒロインの福島県ルーツが削除される。口癖の「ならぬことはならぬ」も抹消。しかも、須賀川市出身のヒロイン父が罵倒される嫌がらせぶり
・2019年大河ドラマ、第二部重要人物である東龍太郎の義理の父・山川健次郎が抹消される。そのくらいは仕方ないかな? と思いきや福島県民のトラウマである三島通庸の御子息を華々しく取り上げていた。2013年『八重の桜』で山川健次郎を演じた役者が、ゲス盗撮写真販売犯という性犯罪者にされるわ……
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こじつけみたいなのもありますけどね。
それでも、2018年大河ドラマと2018年下半期朝ドラは、何の言い訳もできない。
で、反省したかのように今年のエールです。
福島県題材ドラマで、長州藩最低大河から毒おにぎりが届くって、どういう思惑なのでしょうか。
薩長同盟大河で呪詛を封じ込めて欲しかった……。人選にせよ、福島県ゆかりの方で、もっと無難な朝ドラ題材はいなかったんですか? 男性主人公という時点で異例なわけですが。
こちらとしては、何かあれば、脳内山川浩を召喚する。それだけのことです。
喜多方ラーメンと白河ラーメンをどんぶりごと叩きつける!!
インパールを朝ドラで言及することはむしろ讃えるべきだと思います。
真面目にやれば、きちんとした昭和史を描けた。大河でできないこともできたかもしれない。
でも、朝ドラそのものがインパール状態だったらどうするんです?
枠そのものがぶっ壊れかねない危機感を抱いています。大河の二の舞になっても平気なのでしょうか。
そうならないことを祈っています。が、今の段階では期待薄な気がしてなりません。
それでも、もしよければ、赤べこレベルのうなずきをしながら見る。そこはゆるしてくんつぇ!
頼むから、赤べこにしてくれ。「ゆるしてくんつぇ!」と言わせてくれ。
※頼む!!
願いはそれだけです。
爽やかな朝をお願いします。期待していませんが。
よし、脳内ポリアンナ(※よかったこと探しをする少女名)を呼んでよいところを考えてみっぺ!
ポリアンナ症候群とは?
一般的には、
「直面した問題の中に含まれる(微細な)良い部分だけを見て自己満足し、問題の解決にいたらないこと」
「常に現状より悪い状況を想定して、そうなっていないことに満足し、上を見ようとしないこと」
などを指す。(Wikipediaより)
・一軍を大河とNHK大阪に回そう!
・これを機に、何か悪いところを手術できるかもしれない(その結果、他の作品が燃えるかもしれん)
・集中して見なくていいなら、むしろ楽……?
・NHK大阪に期待だ!
よいこともあれば、悪いこともある。
そういう象徴です。暗黒時代があってこそ、復活する喜びもある!
結局、一視聴者としては前向きに考えるしかないんですよね。ポリアンナちゃん!
※よかったこと探ししなくちゃ!
死者の3割は、作戦開始時に渡ったチンドウィン河のほとりに集中。いったい何人がこの河を渡ることができたのか、国の公式の戦史にもその記録はない。
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朝ドラ『エール』モデル古関裕而(こせきゆうじ) 激動の作曲家人生80年
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文:武者震之助
【参考】
『古関裕而の昭和史 国民を背負った作曲家』(→amazon)
エール公式サイト/NHK
