私がフォビジャパン株式会社を退職した理由

フォビジャパン株式会社で、市場関連業務全般を担当していたシニアマネージャーの野崎さんが、フォビジャパン退職時に経営陣に送信したメールを掲載。 編集しないほうが当時のフォビジャパンの雰囲気をまるごと伝えられると判断したため、原文のままお届けします。
※以下、メール原文です。

実は今回は突然に退職を決めたわけではなく、11月半ば頃に〇〇さんに対して経営としての姿勢を改めて欲しいと提言した時の対応を見た時点でほぼ決めていました。以下に退職事由を記載していきます。一言でいえば、〇〇さんの経営者としての能力、態度に限界を感じ、ビジネスがグロースすることは不可能または途方もない時間がかかる、そしてそれを実現させた暁のリワードは自分にほぼ無さそう、と感じたため早期に損切りしました。

売上目標について

経営は会社のすべてに責任を負いますが、彼の言い分は自分は資金調達をやったから売上は全責任を野崎が負え、というものでした。一年間マーケティングをしておらず、顧客基盤がない状態で短期間で売上を上げることはどう考えても不可能です。それは何回も説明しましたがOTCでなんとかなる、ならないのは努力不足、のような口ぶりでした。

また、彼自身に経営のビジョンや具体的な事業計画があるわけでは全くなく、日本一になる！気合で！のような小学生のようなコメントが散見されました。

責任と権限について

売上に責任を持つためにはそのためのツールは自分でコントロールできなければいけません。現状は権限がない状態で責任だけ負わされている状態です。これは私個人というよりも日本拠点全体に言えることではありますが、、、例えば、私及び担当者が持っている権限は、

• OTCのカバー取引権限、プライス決定権
• 販売所のスプレッド設定

のみであり、以下は権限がありません。

• 板の手数料、自己マーケットメイクの操作
• マーケットメイカーとの契約

これらはすべて△△まで上げる必要があり、香港チームの政治（こちらで上記を掌握すると彼らは仕事がなくなる）も相俟って、結果として組織として不合理な決定がなされることが多くありました。因みに、今実施しているJTの流動性補強スキームも操作権限は香港にあり、日本はセトル部分とカバー先とのコミュニケーションのみを担当しています。これは□□君からも良く聞かれる不満点です。

人事考課とインセンティブについて

このレベルの大きさの会社で各Qごとに目標設定をして評価すること自体反対ですが、彼の人事考課は完全に好き嫌いで評価を決めていました。つまり彼に意見することなく黙って話を聞いてくれる人にだけ高い評価をつけているように見受けられました。また、数値で測れない管理系の業務は一切評価されません。また、会社としての実績を本社にアピールする際にすべて自分の手柄にするという姿勢も明らかであり、従業員のインセンティブにはなり得ません。

その他細かい嫌がらせ（パワハラ）

• 業務のメールでCCを外され情報共有がされない。
• 意味不明な理由で部下の出張への同行を断られる。
• 外部会合に行くときになぜか許可制を強いられる（管理職なのに裁量権を奪われる）

なお、彼が一方的に悪いということを指摘するつもりはなく、私の方もコミュニケーションに問題があったことは事実として認めるべきところかと思っています。例えば、重要なことはテキストベースではなく対面での打ち合わせにする、などです。ただ、私を含め部下、部長陣からの意見には一切耳を貸さない（一方で本社経営からの指示は全く意見なく迎合）という姿勢も明らかだったため、まともに話し合う気になれなかったというのも大きいです。以上、とりとめもなく記述しましたが、私と●●さんの事例の再発防止策の一助となれば幸いです。