新型コロナウイルスの感染が集中し、多くの死者が出た中国の武漢市では26日、外出制限が緩和されたため葬儀場に遺骨を引き取る親族らの長い行列ができた。しかし、こうした映像がネットに投稿されると相次ぎ削除される事態が起きている。
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新型コロナウイルスの感染が集中し、多くの死者が出た中国の武漢市では26日、外出制限が緩和されたため葬儀場に遺骨を引き取る親族らの長い行列ができた。しかし、こうした映像がネットに投稿されると相次ぎ削除される事態が起きている。SNS上には、26日までに武漢市内の葬儀場や墓地で人々が長い行列を作る映像や写真が投稿された。およそ2か月間、外出制限が続いた武漢市では遺骨も火葬場に置かれたままになっており、中国メディアによると、引き取りにきた親族らの列はおよそ200メートルに及び整理券も配られたという。ただ、この映像が投稿された後、死者の数は当局の発表よりずっと多いのではとの指摘が相次ぎ、映像は現在見られない状態になっている。当局は、武漢市の死者を2535人と発表しているが、調査報道で知られる中国メディア「財新」は、武漢市の医師の話として「感染疑いのまま亡くなった人が感染が確認された後、亡くなった人と同じ数ほどいた」との証言も掲載しており、実際の死者がさらに多かった可能性を指摘している。