【器械体操】関関戦、健闘も及ばず

◇第38回総合関関戦前哨戦◇6月7日◇関西学院大学総合体育館小フロア

【女子】関大120.40-134.15関学大
【男子】関大372.85-380.95関学大

昨年まで総合関関戦では4連敗中の器械体操部。今年こそ勝利を目指し健闘したものの及ばず、連敗ストップはかなわなかった。

まずは女子の団体戦が行われた。平均台、ゆか、跳馬、段違い平行棒の4種目で争われる。ゆかでは音楽に合わせて華麗な演技を披露。力強さのある男子とは一味違った魅力で会場を沸かせる。2年生の佐野がすべての種目でチームトップの点数をマークし、団体を引っ張るが関学を下すことはできなかった。
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男子団体戦はゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒が行われた。エースである主将の石井、ルーキーの芳之内がポイントゲッターとなり、関学大と好勝負を繰り広げる。石井はゆかで全体1位となる14.30点をたたき出した。芳之内も6種目の合計点でチームトップに立つなど活躍を見せる。つり輪と平行棒で関学大を上回ったものの、総合計で及ばず男子も勝利することはできなかった。
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最後はエキシビションの新体操が行われ、4年生の山脇がボールとリボンの演技を披露。美技で観衆を魅了した。
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悔しい5連敗となったが「点差は縮まっている」と石井は手応えも感じていた。また、個人で挑む全日本インカレを「同じくらいの点数が取れたら決勝に残れると思う」と冷静に見据える。一方、この試合で引退となる女子の4年生・藤本は「出し切ることができて良かった」とすがすがしい表情を見せた。新チームではさらなるレベルアップを図り、来年こそは勝利をつかむ。【吉見元太】
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▼石井主将
「もう一つ詰めが甘かった。先週に西日本インカレがあって調整に苦しんだところが演技に出て、あん馬で一つミスが出てしまった。関関戦ではずっと負けていたので、勝ちにこだわって練習してきたつもりだったけど、チームの団結力が少し足りなかったかなと思う。でも、勝ちにいくという気持ちは負けていなかった。(個人的に)ゆかで優勝できたのは大きくて、自信につながる。あん馬も1回落下したけど、まだまだ伸びしろがあると思うし、演技前の気持ちの調整でどうにかなると思う。鉄棒は構成を変えての挑戦で最後の着地までまとめることができた。今までで1番良かったと思う。(団体として)勝てはしなかったけど、点差が縮まっている。つり輪に関しては公式戦でも勝てている。強いところは伸ばして、負けているところは補っていけるようにしたい。僕と芳之内は全日本インカレが残っていて、僕はそこで引退。15年間やってきた体操なので、悔いが残らないように。今回の反省を生かして、同じくらいの点数が取れたら決勝に残れると思う。予選通過というラインを勝ちにこだわりながら求めていきたい」

▼藤本
「私は今日が引退試合だったので、4年間のすべてを出し切ろうと思って挑んだ。出し切ることができて良かった。体操をやってきてつらいこともあったけど、やってきて良かったと思えた。大学で器械体操を始めて、いろんな人に一つ一つの動きや技を教えてもらったことを今日の試合が始まる前に改めて感じた。一人ではここまで来れなかったという感謝の気持ちがあった。試合中は楽しもうと思っていた。周りの声援もあって、楽しくできた。(女子団体として)ずっとやっていると、モチベーションが下がったりして立て直しが大変な時期もあったが、この試合に向けてやっと一つになれたと思う。みんなが体操を楽しんでできているので、この気持ちを忘れずにもっとうまくなりたいと貪欲になって、後悔してほしくないと思う。(後輩に向けて)続けていたらつらいことも多いけど、それを乗り越える強い気持ちを持ち続けてほしい」