本書を読む前の基礎知識として、
マイクロバイオータ=細菌叢
マイクロバイオーム=細菌のゲノム情報の総称
腸内フローラ=腸内細菌叢
を知っておくと良いと思います。
私が本書に興味を持ったきっかけは、NHKスペシャル「人体」です。
難病や重度アレルギー患者に17種類のクロストリジウム菌を投与したところ好転 & 食物繊維がクロストリジウム菌の餌であり、Tレグ細胞(免疫細胞)の増殖に寄与する物質を産生することが判明 という内容でした。
そこでクロストリジウム菌という菌を知り、てっきりこれが善玉菌の一種なのだと勘違いしましたが、本書にはクロストリジウム・ディフィシルという命を奪う菌の存在が書かれています。
疑問に思い調べた結果、クロストリジウム菌だけで約100種類もの菌があり、働きも異なるとのことでした。
100兆もの細菌が人体には住んでおり、その叢の組成をめぐり日々、菌同士がせめぎ合っていること、抗生物質が有用な常在菌まで駆逐してしまう危険性を孕んでいること、多くのことを学べる本でした。
とくにこれから出産を控えた方に読んでほしい一冊です。
本書はこれまでの生物学や抗生物質の誕生から現在、二十一世紀病などを様々な科学者・研究者のデータをもとに変遷を追いながら体系的にまとめた一冊で、よくぞここまで幅広くまとめたな、と感心させられてしまいます。
有益な本です。
あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた (日本語) 単行本 – 2016/8/10
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商品の説明
内容紹介
体内微生物の生態系が破壊され、さまざまな問題を引き起こしている! 微生物生態系のしくみと健康との関係を科学的に解き明かす!
内容(「BOOK」データベースより)
肥満も、アレルギーも、うつ病も、微生物の問題だった!ヒトの腸内には100兆個もの微生物がいる!最新の「ヒトマイクロバイオーム・プロジェクト」の成果を踏まえて警鐘を鳴らす、世界19カ国で刊行のベストセラー!
登録情報
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